平均律クラヴィーア曲集 第2巻(5)

  ヘルムート・ヴァルヒャの演奏による平均律クラヴィーア曲集第2巻は、第17曲から第20曲です。


第17曲  前奏曲 - 4声のフーガ 変イ長調(BWV 886)




 前奏曲は協奏曲の第1楽章を思わせる手法により、和音的な主楽章の間に、2声のソロ風の部分をを挟み込んでいます。フーガはBWV901(前奏曲とフーガ へ長調)のフーガの改稿で、新たに後半が加えられ拡大されました。活発な主題に続いて現れる半音階の対位句が重要な役割りを演じ、二重フーガのように聞えます。


第18曲  前奏曲 - 3声のフーガ 嬰ト短調(BWV 887)




 前奏曲は強弱の対照、表情豊かな前打音、明確な楽節構造によって、ソナタ形式を備えています。3声のフーガの主題は、狭い音域をうねうねと進み、この主題への半音階的な対位句が、やがて第2の主題を形成し、二重フーガになります。


第19曲  前奏曲 - 3声のフーガ イ長調(BWV 888)



 8/12拍子の穏やかなパストラーレ(田園曲)の前奏曲に続くフーガの主題もこれと関連しています。「前奏曲の舞踏の足取りを静かな歩みに変えている」といわれます。


第20曲  前奏曲 - 3声のフーガ イ短調(BWV 889)




 2部分形式による前奏曲は、2声のインヴェンションですが、その作風は彫塑的で現代音楽を思わせる半音階的進行が見られます。フーガも跳躍主題(十字架音型)を用いて、拡大し、稲妻のような対旋律と対峙し、迫力に満ちています。

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「若返り薬」が動物臨床に成功!

 老齢なマウスに投与することで、肝機能を回復させスタミナを増強し、体毛までフサフサにするなど劇的な若返り効果を実現する薬の開発にオランダの科学者が成功し、研究成果が科学誌Cellで発表されました。この薬が人間を若返らせることができるのかに注目が集まります。



 オランダのエラスムス大学メディカルセンターの研究チームは、老化細胞を減らす薬を開発し、マウスを使った動物実験を行いました。細胞分裂を終えた細胞(老化細胞)は加齢と共に蓄積し、炎症を引き起こす化学物質を放出してさらなる老化に関係していることが疑われていますが、エラスムス大学の研究チームは、この老化細胞を選択的に殺し、体外へと洗い流す効用のある薬を開発しました。そして、薬をマウスに投与したところ、老化を止め若返り効果があったことを確認しています。

 実験では人間の年齢で90歳に相当する高齢のネズミを使って薬物投与が行われました。週に3回のペースで薬を与えられた高齢ネズミは、肝機能が回復し、ケージに置かれた運動用の車輪で走る距離が薬物投与前に比べて倍増したとのこと。さらに研究者らが予想していなかった、「体毛がフサフサになる」という外観上の変化も現れ、劇的な若返りに成功しています。



 研究チームによるとマウスによる動物実験では、骨粗鬆症などの老化にともなう症状には効果がないことなどが明らかになっていますが、実験が1年間続けられた現時点では特別な副作用は確認できていないとのこと。研究チームのピーター・デ・カイザー博士は「マウスはしゃべりませんから」と冗談を言いながら、開発した薬は正常な組織にまったく影響を及ぼさないと考えています。

 ロンドンのキングズ・カレッジで幹細胞を研究するダスコ・イリック博士は、エラスムス大学の研究チームの開発した薬の効果には、まだまだ疑問なところも残っているため今後も引き続き慎重な実験・検証が必要であり、さらに質の高い研究が行われるまで知見を留保することが望ましいと述べつつも「(劇的な成果を)見過ごすことは不可能です」と話しています。

(BBC News―Gigazineより)

「飛ぶヨット」がアメリカズカップ連覇を狙う

 スポーツのトロフィーに関していえば、「アメリカズカップ」の優勝杯ほど歴史の古いものはありません。アメリカズカップの出場チームは1851年から、「オールド・マグ」と呼ばれる、凝った装飾が施された純銀製の水差し型カップをめぐって闘ってきました。



 アメリカズカップに参戦するヨットは、F1カーがファミリーセダンに似ていないのと同様、高級ヨットとは似ても似つかない形をしています。高級ヨットのように帆走しますが、共通点はそれだけです。最高峰のヨットレースで優勝を目指すチームは、最新技術と最新素材に大金を投じ、水面を切るように航行するというよりも「水上を飛ぶ」ヨットを生み出しました。

 前回の優勝チームである「オラクル・チームUSA」は2月14日、2017年に進水させるヨットを発表しました。そのデザインは、黒と赤のツートンカラーのミサイル2基を、格子状になったカーボンファイバー製のパイプで結びつけ、その上に布製の帆がそびえたようなもの。伝統的な要素は、この帆だけです。今にも飛び立ちそうに見えるのは、オラクルの依頼を受けた大手航空機メーカーのエアバスがチューニングしたといわれます。



 このヨット「AC50」は、前回のアメリカズカップで優勝したヨットの設計を一部改良したものです。前回の使用艇はパワフルすぎて、プロのクルーでも扱うのが難しいと批判されました。サンフランシスコで開催された2013年のレースでは、数艇のヨットが衝突し、クルーが1人死亡しました。そのため今回の新艇は、全長が72フィート(約22m)から50フィート(約15m)になり、必要なクルーも11人ではなく6人となっています。なお、挑戦艇はいずれも、前回の優勝艇(防衛艇)が選んだのと同じ基本設計を採用します。

 このレースで使われるヨットの技術は進化を続けてきました。アメリカズカップ・クラスの双胴船(カタマラン)は、船体の下にある水中翼によって発生した揚力を利用して、船体を波から引き上げて飛ぶように航行させます。船体で水面を切るように航行するのではなく、水面を滑っていきます。その外観は、船体の下に小さな足があるように見えます。

 「ホッケースティックのようなこの小さな水中翼で、水を切るように進んでいきます」と、オラクル・チームUSAの設計者アーロン・ペリーは説明します。同氏はこの1年半、バミューダで新しいヨットを開発してきました。抵抗が小さいほどスピードが増すので、水中翼を使い始めてから速度は2倍になりました。2013年のアメリカズカップでは、エミレーツ・チーム・ニュージーランドが時速80kmを上回っています。今年の参加艇は小型化していますが、速度はもっと速いとみられます。



 小型化して高速化することに、創造性が入り込む余地はあまりなく、50ページにわたる設計ガイドラインで、水中翼の形状や制御システムなど、いくつかの主要素を除いて同じ設計にするよう求められているからです。そこでエアバスのエンジニアは、空気力学に関する専門知識に焦点を合わせなした。「航空技師にとっては驚きでしたが、水面から浮くこのヨットの設計に採用された技術は、航空機の開発やテストに使われているものとよく似ています」と、セーリング好きで知られるエアバスの事業開発担当責任者ピエール=マリー・ベローは語ります。

 エアバスは、ハンブルクにある試験施設で水中翼をテストしました。そこでは航空機の翼によく行われる振動試験やねじり試験、曲げ試験のほか、極限までの圧力試験も行われました。その成果は素晴らしいもので、以前のヨットは追い風のときしか「飛ぶ」ことができませんでしたが、オラクルは状況に関係なく水中翼を使いこなせる方法をほぼ完成させました。「練習では水中翼が外れることなくレースを完走しています」と、オラクル・チームUSAのペリーは言います。

 なにごとも運任せにはしたくないオラクル・チームUSAは、BMWと提携し、ツーリングカー・レースに由来するステアリングシステムも組み込みました。自動車用に設計された半自動操舵システムを利用して、ほぼ瞬時に舵輪の回転に反応するヨットをつくったのです。

 さまざまな技術をとり入れて試験を重ねてきたとはいえ、レース当日は人的要因に左右されます。「それは水上の状況と、クルーがいかに良い仕事をするかにかかっています」とペリーは語ります。すべてが完璧なタイミングでなければならないし、“飛行”の際には調整やバランスを的確に取る必要があります。そこにクルーの動きが調和しなければなりません。

 5月に予選が始まると、オラクル・チームUSAは、英国、フランス、スウェーデン、ニュージーランドのほか、日本の「ソフトバンク・チーム・ジャパン」による挑戦を受けながら、優勝トロフィーのオールド・マグ獲得をめぐって争うことになります。

(Wiredより)

いと高きよきものに賛美と栄光あれ(BWV117)

 このカンタータは用途が指定されていませんが、1724~1725年におけるコラール・カンタータ年間の空白を補うために作られたと思われます。自筆総譜が戦後長いこと個人所有でしたが、楽譜の透かし模様によって1728~31年頃の作品と推定されています。


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 詞の内容は、一般的な讃美と感謝の歌で、複数の異なった機会に演奏されたと思われます。テキストはヨハン・ヤーコプ・シュッツのコラール全9節を用いています。各節共通の最終行「神に栄光を捧げよ!」が強調されているため、統一感が与えられ、軽やかな喜びに溢れたコラール・カンタータです。


 グスタフ・レオンハルト指揮、レオンハルト合奏団、ハノーファー少年合唱団、

コレギウム・ヴォカーレ・ゲント、ルネ・ヤーコプス(CT)、クルト・エクヴィルツ(T)、マックス・ヴァン・エグモント(B)の演奏でお聴きください。1980年の録音です。





いと高きよきものに賛美と栄光あれ(BWV117)

1.コラール合唱

Sei Lob und Ehr dem hochsten Gut,

いと高きところに賛美と栄光あれ

Dem Vater aller Gute,

慈しみあふれる父

Dem Gott, der alle Wunder tut,

あまねく奇跡を行なわれる神

Dem Gott, der mein Gemute

私の心を

Mit seinem reichen Trost erfullt,

豊かに慰めで満たし

Dem Gott, der allen Jammer stillt.

あらゆる嘆きを沈めてくださる神

Gebt unserm Gott die Ehre!

その神に栄光を捧げよ!

2.レチタティーヴォ(バス)

Es danken dir die Himmelsheer,

天の軍勢は感謝し奉ります

O Herrscher aller Thronen,

ああ、すべての玉座を支配される王よ

Und die auf Erden, Luft und Meer

そして地と空と海における

In deinem Schatten wohnen,

全能の神の御翼に宿りしもの

Die preisen deine Schopfermacht,

あなたの創造の御業を讃えるもの

Die alles also wohl bedacht.

すべての思慮深きものよ

Gebt unserm Gott die Ehre!

神に栄光を捧げよ!

3.アリア(テノール)

Was unser Gott geschaffen hat,

我等が神は自ら創造されたものを

Das will er auch erhalten;

守ってくださいます

Daruber will er fruh und spat

そのため、朝な夕な

Mit seiner Gnade walten.

神は慈悲をもって治められ

In seinem ganzen Konigreich

その全き王国では

Ist alles recht und alles gleich.

すべての人々が正しく(神のもとに)平等なのです

Gebt unserm Gott die Ehre!

神に栄光を捧げよ!

4.コラール

Ich rief dem Herrn in meiner Not:

わたしは苦しみの中で主に呼ばわった

Ach Gott, vernimm mein Schreien!

ああ神よ、どうぞわたしの叫びを聞いてください!

Da half mein Helfer mir vom Tod

すると我が救い主は、わたしを死の淵から救い

Und lies mir Trost gedeihen.

慰めと希望を与えてくださった

Drum dank, ach Gott, drum dank ich dir;

ゆえにわたしはあなたに感謝をささげます

Ach danket, danket Gott mit mir!

ああ感謝せよ、ともに神に感謝せよ

Gebt unserm Gott die Ehre!

神に栄光を捧げよ!

5.レチタティーヴォ(アルト)

Der Herr ist noch und nimmer nicht

主は如何なる時も決して

Von seinem Volk geschieden,

その民を見捨てられない

Er bleibet ihre Zuversicht,

主は、確かな信頼、

Ihr Segen, Heil und Frieden;

祝福、繁栄と平和(の内に我等)を保ち

Mit Mutterhanden leitet er

母が子にするように、我等を導いてくださる

Die Seinen stetig hin und her.

どのような時も、どこにあっても

Gebt unserm Gott die Ehre!

神に栄光を捧げよ!

6.アリア(バス)

Wenn Trost und Hulf ermangeln mus,

(人々に見捨てられ)慰めも救いもないとき

Die alle Welt erzeiget,

すべての世界が示すように

So kommt, so hilft der Uberflus,

創造主なる方がみずから来てあり余るほどの

Der Schopfer selbst, und neiget

助けを与え、 目を向けてくださる

Die Vateraugen denen zu,

父がわが子を見つめるように、

Die sonsten nirgend finden Ruh.

どこにも憩いを得られない者へ。

Gebt unserm Gott die Ehre!

神に栄光を捧げよ!

7.アリア(アルト)

Ich will dich all mein Leben lang,

わたしはこの世にある限り、生涯あなたを

O Gott, von nun an ehren;

おお、神よ 畏れ敬います

Man soll, o Gott, den Lobgesang

あなたへの賛美の歌は

An allen Orten horen.

あらゆるところで聞こえるでしょう

Mein ganzes Herz ermuntre sich,

わたしの心を勇気づけ

Mein Geist und Leib erfreue sich.

わたしの霊と肉体を喜び楽しませてください

Gebt unserm Gott die Ehre!

神に栄光を捧げよ!

8.レチタティーヴォ(テノール)

Ihr, die ihr Christi Namen nennt,

キリスト者と呼ばわるものよ

Gebt unserm Gott die Ehre!

主に栄光を帰せよ!

Ihr, die ihr Gottes Macht bekennt,

神を信じ、告白するものよ

Gebt unserm Gott die Ehre!

主に栄光を帰せよ!

Die falschen Gotzen macht zu Spott,

作られた偶像を嘲り笑え

Der Herr ist Gott, der Herr ist Gott:

主こそ神、主こそ神

Gebt unserm Gott die Ehre!

神に栄光を捧げよ!

9.コラール

So kommet vor sein Angesicht

神の御前に進み出て

Mit jauchzenvollem Springen;

歓呼し、舞い踊りつつ

Bezahlet die gelobte Pflicht

(神との)誓いを果たし

Und last uns frohlich singen:

喜び満ちて歌おう

Gott hat es alles wohl bedacht

神はすべてにおいて思慮深く

Und alles, alles recht gemacht.

すべてにおいて完全で正しい

Gebt unserm Gott die Ehre!

神に栄光を捧げよ!

               対訳:バッハクライス神戸

なんと美しく明けの明星が輝く(BWV1)

 今日は、大天使ガブリエルがマリアにキリスト受胎を告知した、マリアのお告げの祝日です。受難に先立つ四旬節は、ライプツィヒでもカンタータの演奏が禁止されていましたが、マリアのお告げの祝日は唯一の例外でした。BWVのトップを飾る名作カンタータです。1725. 3.25ライプツィヒで初演されました。



 ここで主役になるのはマリアではなくイエスで、「暁の明星」とは、やがて生まれてくるイエスの象徴です。歌詞はフリープ・ニコライのコラールに基づき、全編がイエスへの賛歌になっています。


 一昨年はシギスヴァルト・クイケン指揮ラ・プティット・バンドの演奏を聴きましたが、今年はトン・コープマン指揮、アムステルダム・バロック・オーケストラ、デボラ・ヨーク(S)、ポール・アグニュー(T)、クラウス・メルテンス(B)の演奏でお聴きください。





なんと美しく明けの明星が輝く(BWV1)

1.合唱

Wie schön leuchtet der Morgenstern

なんと美しく明けの明星が輝く

Voll Gnad und Wahrheit von dem Herrn,

主の恵みと真理に満ちて。

Die süße Wurzel Jesse!

甘やかなエッサイのひこばえ!

Du Sohn Davids aus Jakobs Stamm,

御身、ヤコブの幹から生い出たダビデの子

Mein König und mein Bräutigam,

わが王、わが花婿よ、

Hast mir mein Herz besessen,

御身こそわが心を領しておられます。

Lieblich,

慕わしく

Freundlich,

やさしく

Schön und herrlich, groß und ehrlich, reich von Gaben,

美しく堂々と、大きく誉れたかく、賜物ゆたかに

Hoch und sehr prächtig erhaben.

いや高く いときららに高く在します。

2.レチタティーヴォ(テノール)

Du wahrer Gottes und Marien Sohn,

御身、神とマリアのまことの子、

Du König derer Auserwählten,

御身、選ばれた者らの王、

Wie süß ist uns dies Lebenswort,

この生命の言葉はわれらに何と甘やか、

Nach dem die ersten Väter schon

これを求めて、太古の父祖達が早くも

So Jahr' als Tage zählten,

日々を数え、年を数え、

Das Gabriel mit Freuden dort

ガブリエルが喜びもって かの地

In Bethlehem verheißen!

ベツレヘムに約束したもの!

O Süßigkeit, o Himmelsbrot,

おお、甘きもの、おお、天のパン!

Das weder Grab, Gefahr, noch Tod

墓も危難も、死もこれを、

Aus unsern Herzen reißen.

われらの心から引きさらうことはない。

3.アリア(ソプラノ)

Erfüllet, ihr himmlischen göttlichen Flammen,

満たせませ、天の神々しい炎よ、

Die nach euch verlangende gläubige Brust!

御身らを焦がれ求める、信仰篤いこの胸を。

Die Seelen empfinden die kräftigsten Triebe

魂らはいま感じます、衝きあげるうながし、燃えさかる愛のそれを、

Und schmecken auf Erden die himmlische Lust.

そして味わいます、地にいながらに、天の悦びを。

4.レチタティーヴォ(バス)

Ein irdscher Glanz, ein leiblich Licht

地上の輝き、目に映る光は

Rührt meine Seele nicht;

わが心を動かすことはない。

Ein Freudenschein ist mir von Gott entstanden,

喜びの光明が、この身に神から射し出でた、

Denn ein vollkommnes Gut,

欠けるところのない宝、

Des Heilands Leib und Blut,

救い主の御身体と御血が、

Ist zur Erquickung da.

みずみずしいい生命の糧に与えられたのだ。

So muß uns ja

それゆえわれらを、

Der überreiche Segen,

あふれるばかりの祝福が、

Der uns von Ewigkeit bestimmt

われらのものと永遠から定められ

Und unser Glaube zu sich nimmt,

われらの信仰が拝受する祝福が、

Zum Dank und Preis bewegen.

感謝と賛美へとうながしてやまない。

5.アリア(テノール)

Unser Mund und Ton der Saiten

われらの口と弦の音が

Sollen dir

御身に

Für und für

いつまでも

Dank und Opfer zubereiten.

感謝と供物をそなえましょう。

Herz und Sinnen sind erhoben,

心と思いは高みに向かいます、

Lebenslang

命かぎり

Mit Gesang,

歌をもって

Großer König, dich zu loben.

大いなる王よ、御身を讃めまつろうと。

6.合唱

Wie bin ich doch so herzlich froh,

なんと心がおどるのだろう、

Daß mein Schatz ist das A und O,

わが宝なる御方はアルファとオメガ、

Der Anfang und das Ende;

始めと終わりに在します。

Er wird mich doch zu seinem Preis

あの方はきっとご自身の誉れのために、

Aufnehmen in das Paradeis,

天国に迎えてくださるだろう、

Des klopf ich in die Hände.

そのうれしさに、おのずと手打ちあわす。

Amen!

アーメン

Amen!

アーメン

Komm, du schöne Freudenkrone, bleib nicht lange,

来たりませ、御身うるわしの、喜びの冠、もはやひまどり給うなかれ、

Deiner wart ich mit Verlangen.

御身を待ってこの身は焦がれます。

                       対訳:松浦 純


ルカによる福音書 1,26-38

イエスの誕生が予告される六ヶ月目に、天使ガブリエルは、ナザレというガリラヤの町に神から遣わされた。ダビデ家のヨセフという人のいいなずけであるおとめのところに遣わされたのである。そのおとめの名はマリアといった。天使は、彼女のところに来て言った。「おめでとう、恵まれた方。主があなたと共におられる。」マリアはこの言葉に戸惑い、いったいこの挨拶は何のことかと考え込んだ。すると、天使は言った。「マリア、恐れることはない。あなたは神から恵みをいただいた。あなたは身ごもって男の子を産むが、その子をイエスと名付けなさい。その子は偉大な人になり、いと高き方の子と言われる。神である主は、彼に父ダビデの王座をくださる。彼は永遠にヤコブの家を治め、その支配は終わることがない。」マリアは天使に言った。「どうして、そのようなことがありえましょうか。わたしは男の人を知りませんのに。」天使は答えた。「聖霊があなたに降り、いと高き方の力があなたを包む。だから、生まれる子は聖なる者、神の子と呼ばれる。あなたの親類のエリサベトも、年をとっているが、男の子を身ごもっている。不妊の女といわれていたのに、もう六ヶ月になっている。神にできないことは何一つない。」マリアは言った。「わたしは主のはしためです。お言葉どおり、この身に成りますように。」そこで、天使は去っていった。