光悦

 先月、12年前に退職した会社で、出会った仲間の集まる会がありました。会社はその後他社と合併したため、現役、転職者、退職者も含めて年1回集まって会食をする、いわば同窓会的な集まりです。隠居後私も初めて参加しました。正直、同窓会はあまり好きではありません。会えば懐かしさだけで、昔の思い出と、お互いの今在の様子を話すだけで、共通の話題はほとんどありません。

 過去を振り返っても何も得るものはありません。私が「後ろを振り向かない」という生き方を学んだのは、オーデイオマニアでしたらご存知の「光悦」の菅野義信氏からでした。

 安土桃山時代から江戸時代初期に活躍した文化人・本阿弥光悦(1558~1637)の子孫と言われる故・菅野義信氏によってこのカートリッジは生み出されました。菅野氏は刀匠・本阿弥光佑としても有名で、戦後の刀製造禁止を受け、自身の趣味としてフォノカートリッジの製作に着手しました。


光悦 Onyx(メノウ).jpg

光悦 Onyx(瑪瑙)


 刀の玉鋼(たまはがね)技術で得られる純鉄をコイルの芯に使い、自身でコイルを巻きそれを瑪瑙や紫檀のボディに入れるなど、職人気質な手の込んだカートリッジは瞬く間に日本はもとより、かのアンプデザイナー・マーク・レビンソン氏に紹介され欧米を中心とした世界中で大好評となりました。”光悦”は世界最高クラスのフォノカートリッジとしていまでも世界中のオーディオファンを魅了し続けています。写真のOnyx(瑪瑙)は現在60万円以上で取引されています。

 菅野義信氏は2002年95歳で亡くなりましたが、亡くなる数年前から脳梗塞で手と足に麻痺を抱え、車椅子を必要としながらもカートリッジの制作を続けていました。

 私は一度、義兄の丹羽久雄と一緒に、当時福生にお住いだった菅野義信氏の自宅兼仕事場を訪問したことがあります。その時初めて制作した瑪瑙の音出しに立ち会うことが出来ました。テストレコードは合唱曲(宗教音樂)でしたが、あまりの静けさにとても驚きました。音量を上げても生の声に限りなく近い音でした。


kouetu.jpg


 あまり知られていませんが、菅野義信氏は画家でもありました。いくつかの作品を見せていただきましたが、その画風は写実的でその精密な描写にはとても驚きました。この人だからこそ、光悦という名カートリッジが誕生したのだと思います。あらゆる妥協を許さない心の持ち主でした。しかし決して堅苦しいどころか、むしろとても無邪気な方でした。私の乗って行ったHONDAアコードの運転席に乗り込んできて、ニコニコしながら興味深そうにハンドルを握りながら車を観察していました。当時すでに70歳を超えていたと思います。

 帰りの車の中で義兄から菅野義信氏は「後ろを振り向かない」という生き方をしている方だと言われ、私もそれ以来、菅野義信氏のことが頭から離れません。


以下余談

 オーデイオ専門家のカートリッジの聴き比べのブログに以下のことが書かれていました。

トーナメントが開始されると、さすが内外のトップモデルだけあって、圧倒的な情報量に驚きます。

今までの普及品カートリッジはコンビニ弁当でした。

しかし、それしか知らなければ結構美味しかったですよ。

音数や、スピード感はどれも変わらず素晴らしい。

しかし、光悦には加えて音の深みがあるんですよ。

音の切れ込み、陰影がくっきり出てきます。

ゴヤや、レンブラントの絵画を彷彿とさせます。

ひとつひとつの音に意味があるように感じます。

直立不動で聴いていた、オルトフォンのスタッフが「物凄い緊張感だ」と漏らしました。

自社製品を薦めなくっていいのか?と小生が軽口を叩くと、苦笑いをしてしていました。

光悦ですね。

わたくしの締めの言葉でお開きとなりました。

 オーディオマニアのある方がこんな書き込みもしていました。

光悦は、聞かない方が幸せかも知れません


 味覚も似ていますが、あまり旨すぎるものを食べると、かえって不幸になると言います。
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見沼用水路東縁を上流へ

 川口自然公園から見沼用水路を、上流へ行くと、以前ブログで紹介した「浦和くらしの博物館民家園」がありますが、水路沿いを更に上流に行くと、やはり以前紹介した見沼自然公園につきます。川口自然公園から見沼自然公園まで歩くと少し遠いいので、民家園まで車で行き、そこから見沼自然公園まで3.5km、往復約2時間のウオーキングをしました。この水路沿いも桜並木が続いていますがもう蕾がほころびかけています。

桜

 途中に寺院が2つあります。一つは臨済宗圓昌寺、先にこの禅寺に寄ってみました。江戸時代中期に作られたこの山門は、さいたま市の指定文化財で、棺を担いでこの門をくぐり抜けると、龍に中身を食われて軽くなるという「開かずの門」として知られ、欄間の龍は左甚五郎の作だといわれています。

国昌寺山門
開かずの門

欄間の龍
左甚五郎作の欄間の龍

 もう一つは真言宗総持院で本尊は地蔵菩薩(弘法大師)。東京大田区に私の祖父からの墓がある寺と同じ宗派です。宗総持院は明治時代、鐘楼堂を残して全焼し、その後再建されましたが、当寺の鐘楼門は市内でも数少ないもので、かかる梵鐘は、昭和52年に現住職により再鋳されたものです。

鐘楼門

 この辺りの自然は緑のトラスト運動で保全第1号地として最初に取得された場所で、この区域の用水路はコンクリートで護岸されていない江戸時代そのままの状態で保存されている唯一の場所です。

緑のトラスト

緑豊かな自然林の中に遊歩道があります。

自然林

 少し先のふるさとの森の中に鷲神社がありますが、宮司もいない小さい神社で、少し荒れています。鳥居だけが鮮やかに塗り替えられています。

鷲神社 (1)

トン・コープマン

 トン・コープマンは1944年オランダ生まれのオルガン奏者、チェンバロ奏者、指揮者です。古典学を修めた後、オルガン、チェンバロをアムステルダム音楽院でグスタフ・レオンハルト及びシモン・C・ヤンセンに師事し、音楽学をアムステルダム大学で学びました。オルガン演奏とチェンバロ演奏の奏法で優等(プリ・デクセランス)に輝きました。
 1979年にアムステルダム・バロック管弦楽団を設立し、1992年にはアムステルダム・バロック合唱団を併設。わけてもバッハの宗教曲やモーツァルトの交響曲の演奏・録音を通じて、オリジナル楽器演奏運動の雄となりました。
 ノリントン、ガーディナー、インマゼールといった指揮者たちが古楽のアプローチでロマン派音楽にも進出しつつあるのに対し、コープマンはベートーヴェン以降の音楽をオリジナル楽器アンサンブルで演奏することに関心を示しておらず、ハイドンやモーツァルトの作品も古典派ピッチではなくバロック・ピッチで演奏、録音を行ってきました。バッハのカンタータ全曲録音は、2005年を以って完了しました。バッハのオルガン作品全集の録音を3度目の挑戦で成し遂げ、ソリストや指揮者としての数々の録音によって、数多くの受賞歴を誇っています。

トン・コープマン

 トン・コープマンの演奏はとても特徴があります。のびのびとして楽しいのですが、時に誇張しすぎた少しオーバーな表現の演奏をします。また鍵盤楽器のソロにおいても、時としてその腰の軽さが気になることがあります。ある人は次のように言っています。
 「トッカータとフーガや小フーガ ト短調の爆裂演奏を聴いて腰を抜かしたことのない古楽ファンは少ないでしょう」
 ではその小フーガト短調を聴いてください。

http://nicoviewer.net/sm3200332

 即興演奏のようなかなり自由な演奏をしています。またこんな書き込みも見られます。
 「評価が高いかは知らないがトン・コープマンのトッカータとフーガ BWV565のチャルメロみたいな馬鹿丸出しのアレンジを聞いて以来コープマンというだけで信用できなくなった 」
 前回のブログでは日本での演奏会の録画でしたが、別の演奏も聴いてください。トッカータのみです。

http://www.nicovideo.jp/watch/sm444618

 装飾音をここまでアレンジするとピリオド奏法とは別の方向を目指しているように思います。楽しいと言えば楽しいのですが。次に有名なカンタータの中で一番有名な「主よ、人の望みの喜びよ」を聴いてくださ。

http://nicoviewer.net/sm7138797

Amsterdam Baroque Orchestra
Amsterdam Baroque Orchestra

 コープマンの宗教曲の演奏にはこんな批判もあります。
 「私はどうもコープマンの指揮に深い宗教性を感じない。きわめて機能的で、ドラマティックなメリハリ。宗教性よりも、演劇性のようなものを感じる。ほかはともかく、マタイについては、もっと深い宗教性がほしい」
 最後にブランデンブルク協奏曲全曲のリンクを貼っておきます。なかなか良い演奏です。

https://www.youtube.com/watch?v=DcTc67KlD9o

臨済宗長徳寺

 彼岸も過ぎ、いよいよ桜の開花が始まっています。自宅のある浦和から南に約2Km、二十三夜の坂道を下ったところに、木々に覆われた小高い丘があります。川口市のこの付近から東京方面までは平坦地なので、浦和と言う地名のとおり、昔はこの辺まで東京湾が広がっていました。平坦地にある小高い丘は、多分、離れ小島だったのでしょう。そこに長徳寺があります。私は神社や寺院めぐりは、あまり趣味ではないのですが、この丘の中がどうなっているのか、以前から気になっていました。山門をくぐり、初めて建物や墓地を見て、その規模が想像以上に立派なのに驚きました。鎌倉五山と並ぶ規模の寺院です。

山門
山門

 長徳寺は貞治3年に鎌倉公方の足利基氏の祈願寺として僧秀田によって開かれましたが、戦国時代には寂れてしまいました。長徳寺を建て直したのは、天正10年(1582)に第13世住持としてこの寺に入った竜派禅珠で、彼の尽力によって長徳寺は最盛期を迎えました。そのため、長徳寺では竜派禅珠を中興(衰えたものを再び盛んにすること)の祖としています。

本堂
本堂

 竜派禅珠は天文(てんぶん)18年生にまれ、足利学校に学び、鎌倉建長寺住持を務めた後、足立郡芝村(埼玉県)長徳寺を中興開山し、寛永13年4月20日88歳で死去しました。

三重塔
三重塔

 NETで竜派禅珠について調べてみると、とても興味のある記述がありました。以下そのまま転記します。

 元和9年(1623)、熊沢忠勝の娘ルヒアーナが江戸キリシタン殉教事件に連座して逮捕された。このとき、竜派禅珠は彼女の助命のために奔走している。禅宗の僧侶である竜派禅珠が異教徒ルヒアーナの助命運動に関わったとは、珍しいキリシタン殉教秘史である。竜派は当時すでに75歳の高齢に達していた。その年で助命運動を展開した背景には、保護を求めてきたルヒアーナが大壇越である代官の熊沢忠勝の娘であり、幼いころからの顔見知りだったこともあるだろう。だが、それ以上に竜派と忠勝の長い付き合いで培われた信頼関係が彼を突き動かしたに違いない。

 その後 ルヒアーナは芝村から呼び寄せられ、伝馬町の牢屋に送られたが、竜派もルヒアーナに同道して牢屋へ行き、自らこの娘が長徳寺の檀徒であって、今後竜派が保護観察する旨の宗旨一札を提出しました。さらに、キリシタン棄教の宣誓を竜派が保証までして、ようやくルヒアーナが放免されることになりまた。長徳寺に引き取られたルヒアーナは寛永6年(1629)、父忠勝によってその祖母とともに隔離幽閉され、幽閉は5年間続いたといいます。
 しかし竜派の日記、寒松日暦によれば、夫と息子が処刑され、苦渋に満ちた年月を過ごしたルヒアーナも、寛永10年(1633)3月17日、晴れて再婚の日を迎えることができました。 ルヒアーナ救出から10年、竜派は彼女の再婚を祝して、次の七言絶句を送ったとあります。

 冷淡思量巳十霜 孤眠清夜覚偏長 自今還可苦更短 豈異百年風月状

中興
歴代住職の墓の中で、中興と刻まれたひときわ高いのが竜派禅珠の墓

 歴史をひも解くと、それに関わった人物の人間性まで浮き上がってきます。75歳にして異教徒キリシタンの助命のために奔走した禅僧、竜派禅珠の偉大さに心を打たれます。

Googleドライブの使い方

 Windows Officeを使い慣れていると、ウェブアプリのGoogleドライブをいきなり使うと少し戸惑うかもしれません。しかし作成したドキュメントは、15GBまで無料でGoogleのサーバーに保存されるので、どこにいても、どのパソコンでも、パソコンがNETに繋がってれば、閲覧、編集ができるので、使い始めたらもうWindows Officeには戻れなくなります。
 そのためには、まずGoogle Cromeをインストールしてメールアドレスを登録します。この時設定したパスワードは他のPCでGmailやGoogleドライブを使うときに必要ですからメモしておいてください。すでにGoogle Cromeを使っている方は不要です。
 まずGoogle Cromeのブラウザーを開くと、ブックマーク バーの一番左側にアプリというアイコンが表示されます。ブックマーク バーが表示されていない時は、右上の閉じるマーク(×)の下の三本マークをクリックし、設定(S)を開き、デザインの欄の「ブックマーク バーを常に表示する」にチェックを入れて設定のタブを閉じます。

アプリ

 アプリをクリックすると下図のアイコンが表示されます。ここからGmailを開くこともできますが、一番右のGoogleドライブをクリックするとマイドライブが開きます。文書などの作成はここから始まります。

アイコン

 最初はすべて英語で表示されます。そこで右上の歯車のアイコン(設定)をクリックすると、メニューが表示されるので、Settingsを選びます。Languageの窓から日本語を選び、Saveボタンを押すとマイドライブが日本語表示になります。以上でGoogleのWEBアプリが使えますが、更に「ご使用のパソコン用ドライブをインストール」のアイコンをクリックすれば、デスクトップにもドライブアイコンが表示されるようになります。

ドライブ→

 アプリを使うには赤い大きい作成ボタンをクリックすると下図のようにドロップダウンメニューが表示されます。あとはOficeとほぼ同じです。

作成

    文書 ⇒ Word
    プレゼンテーション ⇒ パワーポイント
    スプレッドシート ⇒ Excel
    フォーム ⇒ チラシなどのテンプレート
    図形描画 ⇒ Wordの図形描画と同様
    Pixlr Editor ⇒ 画像編集

文書
文書作成の例

 文書作成前にタスクバーのアイコンからGoogle日本語入力に設定します。OfficeIMEよりも便利な機能があります。試してみてください。
 文書等を作成したら無題文書をクリックして名前を付けます。付けずに閉じた場合でも、無題文書として保存されるので、あとで名前を付けることもできます。名前をつけて保存や、上書き保存の操作は不要です。
 Windows Office Wordと比べて簡単で使いやすいことが分かります。Offceのようにバージョンアップの必要もありません。

ヨットの走らせ方

 ヨットは自然の風を利用して走るわけですから、どの方向にも自由に進むというわけにはいきません。


ヨットが進むことができる方向

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 上の図の通り進めない方向は風に向かって、左右約45度方向合わせて90度の方向はデッドゾーンと言って進行できません。また進む方向によって色々な名前が付けられています。それは図の通りですが、まずブルーの線、ポーラー・カーブを見てください。同心円はスピードを表しています。つまり追い風より横風の方がスピードが出るわけです。このカーブは風の強さによって変わってきます。風が強くなると真横より少し後ろからの風の方がスピードが出ます。

 特徴的なのは、真後ろの風は、かなり効率が悪いことです。目的地がこの方向にあるとランニングあるいは観音開きという、セイルを左右に開く走り方があります。しかしこれは効率の悪い走り方です。ヨットと帆かけ船とは異なります。クオーター・リー(斜め風下)で走って、途中でジャイブ(追い風の方向転換)した方が目的地に早く着きます。

 この理由は考えてみれば分かります。それはセイルを左右に広げて進もうとすると、前方から広い面積の空気抵抗を受けます。そのためスピードが遅くなってしまいます。少し斜めに走ると、空気抵抗を減らし、揚力も利用して走ることができるわけです。

 図についてもう少し解説をすると、左舷から風を受けて走ることをポート・タック、右舷から風を受けて走ることをスターボード・タックと言います。この言葉は大型客船が接岸するとき左舷が岸壁、つまりポート(港)側、右舷は星が見えるボード(甲板)側と言うところからきています。つまり左舷をポート、右舷をスターボードと言います。

 普通ヨットには2枚のセイルがあります。前のセイルをジブセイル、後ろのマストについているセイルをメインセイルと言います。その効果は前回のブログ「帆かけ船とヨット」で書いたように2枚のセイルを使って最大限に揚力を引き出すためです。その2枚のセイルを図のように風の方向によって調節します。これはシート*を引き込んだり、ゆるめたりしてコントロールします。

* シートとは布地や紙のことではなく、セイルの後端から引いたロープのことを言います。(sheet=帆脚索(ほあしづな), 帆を船につなぐ綱)

 次回はヨットの各部分の名前を解説します。

見沼代用水西縁遊歩道

 見沼氷川公園の脇を流れる見沼代用水西縁の遊歩道を、浦和博物館とは反対の下流方向に向かって歩いてみました。ここから見沼通船掘公園まで約4kmなので、往復すると約2時間のコースになります。

西縁

 この遊歩道も桜並木が続いています。対岸に梅並木がありました。この周辺で梅並木は初めて見ました。

梅並木

 旧家の庭にしだれ梅が咲いていました。

しだれ梅

 大牧自然緑地 この緑地は植生、景観などが優れているため、平成9年緑の条例に基づき、保全区域として指定されました。

大牧自然緑地

  「女躰下公園」途中にあった不思議な名前の公園

女躰下公園

 このルートにも画廊喫茶があります。桜が咲くころ寄ってみたいと思います。

画廊喫茶

 今日初めて歩きましたが、ほとんど桜並木で、4月の開花の時期が楽しみです。それ以外の樹木はあまりないので、夏は暑そうなコースです。

マツダのSKYACTIVについて

 先日「トヨタの新型コンパクトカーにマツダの SKYACTIV エンジン搭載か」というニュースが流れました。この新コンパクトカーに関しては、トヨタとマツダが2012年11月、「トヨタとマツダ、メキシコでの生産について合意」と発表。2014年2月末に稼動したマツダのメキシコ新工場において、2015年夏頃から、次期「マツダ2」(日本名:デミオ)をベースにしたトヨタブランドの小型車を年間5万台程度生産し、トヨタの北米ディーラーで販売する、と公表していましまた。
 トヨタはハイブリッドの技術では世界をリードしていますが、エンジンはヤマハで開発していると聞きます。今トヨタのライバルは、国内メーカーではなくフォルクスワーゲンです。世界No1の販売を維持するためには、技術レベルの高さが必須です。エンジン開発の遅れを挽回するためには、マツダの SKYACTIV エンジンの導入が必要なのだと思います。

エンジンの4大損失

 日本のメーカーではHONDAのエンジン技術が優れていると言われてきました。それは本田宗一郎が生存中、F-1エンジンで世界を制覇した時の話です。その後何回かF-1に挑戦しましたが、優勝は1回だけでした。世界の技術に遅れを取ってしまったからです。
 トヨタも8年間にわたり挑戦しましたが、1度の優勝もありませんでした。それに対してロータリーエンジンを世界で唯一開発し、ル・マン24時間レースも制した実績を持つマツダは、日本では高い技術レベルのメーカーだと思います。そこでマツダの開発したSKYACTIVとは何か調べてみました。以下少し難しくなりますので興味のある方だけ読んでください。
 SKYACTIVはマツダが開発、製造する自動車のトータルな新技術のイメージ用語で、エンジン技術としてはガソリンエンジンのSKYACTIV-Gと、ディーゼルエンジンのSKYACTIV-Dがあります。今回はSKYACTIV-Gに絞って解説します。
 今エンジン技術に求められる一番の課題は低燃費です。ガソリンやディーゼルなどの内燃機関は、燃料が持つ熱量のうち動力として取り出せているのは約30%だけで、残り約70%の熱量は「損失」として外部に捨ててしまっています。これらの損失をできるだけ小さくして効率を高め、燃費とパワーを高めようというのがスカイアクティブの基本概念です。

スカイアクティブG


 これらの損失のうち、排気損失の低減には圧縮比を高めるのが有効な手段で、スカイアクティブGは14という高圧縮比を実現しています。 膨張比を上げると、燃焼ガスがより低圧・低温になるまでピストンを押し出すため、それだけ取り出せるエネルギーも大きくなり、捨てるエネルギー損失が少なくなります。同じ量の燃料から、より大きなパワーを出すことができます。しかしガソリンエンジンは、圧縮比をあまり高くすると、異常燃焼を起こしノッキングしてしまいます。
 今まで燃費を良くするため、実効圧縮比を下げて膨張比を上げたミラーサイクルエンジンが使われてきました。吸気バルブを遅閉じして、ビストンが下死点を過ぎた後まで開いておき、いったん吸い込んだ空気をシリンダー外に戻す仕組みです。トヨタ「プリウス」がこれを採用しています。しかしこの方法は、実質的にエンジン排気量が少なくなるため、出力が落ちるのが難点です。パワーと燃費を両立するためには、ミラーサイクルのような手法を使わずに圧縮比を高める必要があります。それがスカイアクティブGという技術です。
 ノッキングの要因は前回の爆発で発生した高温の残留ガスが、燃焼室内に残ってしまうためで、この残留ガスをできるだけ取り除けば、ノッキングが起きにくくなります。この残留ガスを効果的に取り除く手段として採用したのが、4本の排気管をまず2本ずつまとめ、さらに1本に集合させる4-2-1タイプの長い排気システムです。
 ノッキング低減の工夫は、燃焼時間の短縮も効果的で、そのためにシリンダー内の空気流動を強化し、マルチホールインジェクターによる噴霧特性改善や噴射圧力の強化によって、均一で流動が強い混合気を生成させ、ガソリン直噴による吸気冷却効果を促進するために、噴霧パターンを改良。ピストンを耐ノック性が高い形状に変更しています。
 機械抵抗損失面では、往復回転系パーツを軽量化して摩擦を低減すると共に、エンジンのレスポンスを高めています。トータルで従来型エンジンに比べ、機械抵抗損失を約20%低減しています。
 SKYACTIV-Gとは新しい技術ではなく、損失をできるだけ小さくして効率を高め、燃費とパワーを高めようという改良の積み重ねだということが分かりました。

* 参考資料:マツダ SKYACTIVエンジン開発担当者インタビュー

初春の花

 寒椿を別にすれば最初に咲き始める花は、蝋梅と梅の花です。梅は品種が多く、中国からの渡来種のほか、江戸時代に、たくさんの品種の育成・改良が行われ、現在では300種以上あると言われています。

蝋梅 白梅             蝋梅                           白梅

 蝋梅が咲くのは梅より早く、1月から2月にかけて黄色い花を付ける落葉広葉低木で、名前に梅がついていますがバラ科サクラ属とは別属です。

赤梅 花梅             赤梅                           花梅

 さらに園芸学的に分類すると、花の観賞を目的とする「花梅(はなうめ)」と、実の採取を目的とする「実梅(みうめ)」に、分けられます。

分類

 梅はバラ科の植物でバラ科>サクラ亜科>サクラ属>スモモ亜属に属しています。梅は百花に先駆けて咲き、桜などに比べ休眠が浅いために、開花時期が天候によって大きく左右されます。高温・適湿・多照の年は開花時期が早まり、乾燥の激しい年や気温の低い年はやや遅くなります。また、品種によって早咲き、遅咲きの差があります。
 今年は例年より寒い日が続いたので、2月中旬に咲いている花もありましたが本格的に咲き始めたのは3月に入ってからでした。
 遊歩道沿いにも野草が咲き始めました。撮影したあとNETで名前を調べてみました。

ホトケノザ オオイヌノフグリ
            ホトケノザ                      オオイヌノフグリ

イモカタバミ
ヒメリュウキンカ
            イモカタバミ                     ヒメリュウキンカ

たんぽぽ
シバザクラ
             たんぽぽ                       シバザクラ

ハナニラ
クロッカス
             ハナニラ                       クロッカス

不明
ハナダイコン

 もうすぐ桜が咲き始めます。東京の開花予想は、3月26日、満開が4月2日です。見頃は4月1日から4月9日までです。この期間に遊歩道全コースをウオーキングしながらお花見をする予定です。

フィリップ・ヘレヴェッヘ

 フィリップ・ヘレヴェッヘは1947年生まれのベルギーの指揮者です。なかでもバッハから新ウィーン楽派までを得意としています。バッハやバロック音楽の演奏解釈で高く評価され、作品の時代考証をふまえた演奏を行っていますが、作品が書かれた当時の楽器やそのコピーを用い、それに合った奏法で演奏するのが大きな特徴です。今では主要なバッハ研究家によって、正統的な歴史考証を踏まえたピリオド奏法によるバッハ演奏家の第一人者として認められています

フィリップ・ヘレヴェッヘ

 少年時代は聖歌隊員として音楽に親しみ、実家が医者であったため、精神科医を目指してゲント大学の医学部で心理学を専攻しますが、そのかたわらでヘント音楽院でピアノのほかに初期鍵盤楽器(オルガンおよびチェンバロ)を学び、最終的には音楽を選んだという経歴の持ち主です。間もなくグスタフ・レオンハルトやニコラウス・アーノンクールにその楽曲解釈が注目されるようになり、両者によるバッハ・カンタータ全集の録音に参加するためにコレギウム・ヴォカーレ・ゲントともども招聘されました。活き活きとして、正統的で雄弁なバロック音楽の解釈によって、次第に各国で称賛を集めるようになり、1977年にパリでもう一つの古楽アンサンブルであるシャペル・ロワイヤルを設立しました。ヘレヴェッヘとそのオーケストラの演奏は、聴衆に違和感を感じさせるタイプの音楽とはまったく無縁で、自然で柔軟な音楽の流れが美しく、それぞれの作品を聴くのにもっとも相応しい姿ではないかと思わせてくれます。今や巨匠と言われる域に達しています。

コレギウム·ヴォカーレゲント
 
 まず私の大好きな、カンタータ第8番「最愛の神よ、われいつの日に死なん」 BWV8を聴いてください。特に第1曲 Coro(合唱)はとても美しい曲です。

https://www.youtube.com/watch?v=1Xk__Bsva-4

 「復活祭オラトリオ」BWV249ではマルセル・ポンセールの素晴らしいオーボエも聴けます。

https://www.youtube.com/watch?v=8dgL8J1OsP8
https://www.youtube.com/watch?v=ydmuYoqkLIw

 2つのヴァイオリンのための協奏曲、BWV 1043でアムステルダムコンセルトヘボウを指揮しています。古楽器の演奏以外にモーツァルト、ベートーヴェン、からフォーレまで指揮する多才ぶりです。

https://www.youtube.com/watch?v=I_UkTD9aVrw
https://www.youtube.com/watch?v=AeSzLbWEKbI
https://www.youtube.com/watch?v=YxtqPJ1WlR4
 
しかし私はBACHは古楽器の演奏の方が好きです。