元Appleエンジニアが食材を見分けて調理する「スマートオーブン」を開発

 シリコンヴァレーで輝かしい業績を残した異才たちのあらたな挑戦は、「スマートなオーブンをつくる」ことです。外見から機能デザイン、使い勝手までとことん計算しつくされたこのオーブンは、わたしたちのキッチンをどう変えていくのでしょうか。

 「ジューン・インテリジェント・オーブン」はただのオーブンではありません。その機能や装置を駆使すれば、失敗なしで三ツ星レストランのシェフが作るような料理を作ることができます。


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 その外見は大型オーヴントースターといったところで、七面鳥の丸焼きもできそうです。大型のガラスドアで内部が見やすく、カーボンファイバーの加熱部品と対流ファンのおかげで普通のオーヴンよりずっと早く、均一に加熱調理ができます。美しく、シンプルで、ボタンも仰々しいファンもありません。
 開発に1年半を費やした「ジューン・オーブン」は滑らかなデザインで、内部の調理スペースを最大限に活かせるよう幅広です。扉窓には一体型のタッチパネルが搭載され、5インチの美しいディスプレーは誰でも簡単に使えます。



 驚くことはデュアルサラウンド対流技術と、瞬時に起動する炭素繊維発熱体によって好物を熟練の技で調理してくれます。ステーキやチキン、クッキーやケーキ、トースト、ロースト、ロブスター。何でもこなせる頼もしい存在です。

 高解像度カメラが食材をのぞき込み、素材を特定します。例えば、半分にスライスしたベーグルが上向きか下向きかを「見る」ことができるこのオーブンなら、自動で外はカリカリ、中はふわふわの焼き上がりにしてくれます。

 さらに、オーブン上部にはキッチン量りが内蔵されていて、食材の重さを測って調理時間を決定し、中心温度はプローブ温度計が測ります。

 これ以外にも、搭載されたさまざまなセンサーのデータを「Tegra K1」チップで稼働するCUDA並列計算プラットフォームに構築された機械知能アルゴリズムが処理して、完璧な焼き加減を実現します。


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 さらに、このオーブンは、ソフトウエア・アップデートを無線で受信して、どんどんスマートになっていきます。これまで作った料理をベースに、好みも学習し、好きな設定で、好みの火の通り具合の料理が、ワンタッチででき上がります。

 このオーブンは「セット・アンド・フォゲット(設定したら、あとはお任せ)」という使い方ができる一方で、自分のタブレットとつなぐこともできます。スマートフォンやタブレットに高鮮明度のライブ映像を流してくれるので、クッキーに焼き色がついたり、ケーキが膨らんだりする過程を端末上で見られます。焼き上がりと同時に手持ちのモバイル端末に通知してもらうことも可能です。

 現在、出荷および使用は米国のみ対応です。

(Wired、Nvidia、Gigazineより)

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MERS流行の裏にあるスーパースプレッダーの存在

スーパースプレッダーとは

 2003年にSARSが感染拡大した際に、その経路調査をしていく中で、ある特定の患者が注目されました。多くの人への感染拡大の感染源となった患者の存在で、「スーパースプレッダー(Super Spreader)」と呼ばれ、10人以上への感染拡大の感染源となった患者を意味します。

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 2003年2月25日~4月30日までのシンガポールでのSARS症例201例の患者のうち、172例(約86%)が患者1人から拡大したことが報告されています。特に、最初の患者が多くの感染拡大の感染源になっていたことと、そこから3人のスーパースプレッダーに感染したことで、さらに拡大したことが原因として判明しました。

 しかし、スーパースプレッダーになりやすい特徴については不明です。早期に隔離することができれば、それだけ感染者を減らすことができます。現時点では、誰がスーパースプレッダーなのか不明なために、感染の可能性のある人を早期に隔離することが最善策となっています。

 MERSにおいても、SARSと原因が同じ種類のコロナウイルスの新型ですから、同じように、スーパースプレッダーの可能性が示唆されています。

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 とはいえ、そのような患者に当てはまらないとしても、自分の感染を防ぐことが他人への感染を防ぐことになります。

 コロナウイルスの感染経路は、痰や唾などの飛沫感染、汚染されたものを手で触って口や鼻を触ることで感染する接触感染と言われています。SARSもMERSもこの感染経路と考えられています。

 どちらも有効な治療薬はありませんので、いかに感染しないようにするかが大切になります。また、感染予防をしっかりとすることで、2003年のシンガポールでのSARSの流行は鎮静化できました。

標準予防策感染予防の考え方

 医療の現場では、「標準予防策」という感染予防の考え方があります。すべての人は感染する病原体を持っていると考え、人や周囲の環境に接触する前後には手洗いや消毒などの手指衛生を徹底的に行い、血液・体液・粘膜などに感染する可能性のあるものにさらされるときには、マスクや眼鏡、ガウンなどの個人防護具を用いるというものです。この予防策は、SARSやMERSだけでなく、インフルエンザウイルス、エボラウイルスなどに対する対策でもあります。

 血液・体液(唾液・鼻汁・尿・便・涙・母乳など)・傷のある皮膚・粘膜など、これらのものに触る可能性のあるときには、その処置に応じて手袋やマスク、ガウン、アイシールド・ゴーグル・眼鏡、顔を覆うフェイスシールドを装着して、人や環境に接触する前後に、手洗いと手指消毒を行います。

感染予防の基本は手洗い

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 このすべてを同じように一般家庭で行うのは難しいので、まずは食事前や帰宅時に必ず石鹸で手を洗とうようにし、手荒れをしない程度にアルコール消毒をします。また、人混みの中を外出するときには使い捨てマスクをして、帰宅時に外側を折り曲げて袋に入れて捨てるようにします。衣服についても、外着と部屋着に分けて生活した方がいいかもしれません。

 SARSやMERSのような場合は、スーパースプレッダーを判断する方法が無い以上、すべての人が脅威になりうると考え、感染予防を徹底すべきでしょう。したがって、自分を治す意味でも、感染拡大をさせないためにも、日本で発生していない現状では検疫で正直に申告し、さらに不要な中近東、韓国への入国を控えた方が望ましい状況になっています。

(All Aboutより)

永遠の愛の慈悲深き心よ(BWV185)

 今日の日曜カンタータは三位一体主日後第4主日、1715.7.14ヴァイマルで初演されたザローモ・フランクの台本による、小規模な室内カンタータです。

 この曲は1723年と1746年にライプツィヒでも再演されましたが、その際にはオーボエの代わりにクラリーノ(スライド・トランペット)が用いられました。


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裏切り者ペテロの足を洗うイエス


 当日の福音書章句は、イエスの有名な「汝の敵を愛せ」の教えに続く部分です。「人を裁くな、赦せ」という勧めに始まり「あなたがたは自分を量る秤で量り返される」「ひとを直す前にまず自分を直せ」という言葉へと続いてゆきます。

 BWV185は教訓的な内容の詩に情感と潤いに満ちた音樂を作り上げた作品で、BACHの傑作カンタータの一つと言われます。


 鈴木雅明指揮、バッハ・コレギウム・ジャパン、鈴木 碧 (S)、太刀川昭(CT)、櫻田 亮(T)、シュテファン・シュレッケンベルガー(B)の演奏でお聴きください。




1.アリア(ニ重唱 ソプラノとテノール)

永遠の愛の慈悲深し、心よ、

あなたを通じて私の心をゆさぷり、動かしてください。

私が憐れみと慈しみを行えるように。

おお愛の炎よ、私を溶かしてください。

2.レチタティーヴォ(アルト)

お前たち、心よ、おのれを

石へ岩へと変じた心よ、

砕けるがいい、柔らかくなりなさい。

思いはかれ、救い主がお前たちに数えたことを。

習え行え、慈悲を。

この世で求めなさい、

父に等しい者となることを。

ああ、

禁じられた裁きをあえてして

いと高き者に裁かれることのないように。

そうしないと、かの者の熱心がお前たちを滅ぼすでしょう。

許すがいい、そうすればお前たちも許されるでしょう。

与えなさい、この世では与えなさい、

自分に資本を作りなさい、

神はいつの日かそこに

たっぶり利子を付けて返してくださるでしょう。

なぜなら、お前たちは自分が量るように、

人からも量られるからなのです。

3.アリア(アルト)

この時に努めなさい、

魂よ、豊富に種を蒔くことを。

収穫ががお前を喜ばすでしょう、

はるかな永遠において。

その時、よい種を蒔いた者は

喜んで収穫へと赴くのです。

4.レチタティーヴォ(バス)

自己愛は、自分を甘やかす!

努力せよ、

まず自分の(日の中の)丸太を除くように。

おが屑を除くよう努めてよいのはそれからだ、

隣人の目の中にあるおが屑を。

おまえの隣人が完全に清らかではなかったとしても、

知るがいい、お前とて天使ではないと。

お前の欠点を良くするのだ!

盲人が盲人を手引きして

正しい道を歩けようか。

どうするのだ、彼らは悲しいことに

二人して穴に落ちないだろうか?

5.アリア(パス)

これぞキリスト者のわざ、

ただ神とおのれを知ること、

真の愛に燃え立つこと、

不当な裁きを行わぬこと、

他人のふるまいを滅ぼさぬこと、

隣人を忘れぬこと、

金持ちの秤で量らぬこと。

それが、神と人の心に叶う。

これぞキリスト者のわざ。

6.コラール

私はあなたに呼びかけます、主イエス・キリストよ。

願わくは、私の嘆きに耳を傾けてくたさい。

この時に、私に御恵みを与えてください。

どうか私をおぴえさせないでください。

正しい道を、おお主よ、私は思います、

あなたが私に与えようとされる道を。

それはあなたのために生き、

自分の隣人の益となり、

御言葉を守ることなのです。

遺伝子組み換え作物は本当に危険なのか?安全なのか?

 遺伝子組み換え食品(作物)という言葉は知っていても日常生活ではその姿も見えず、実態も知ることもできません。そのメリットや危険性を誰かがしっかりと説明してくれるわけでもありません。しかし、遺伝子組み換え作物の輸入大国である日本にとってこの問題を避けては通れません。

 ではどれだけの遺伝子組み換え作物が世界中にあふれ、日本に輸入されているのでしょうか。2013年の世界の遺伝子組み換え作物の作付面積は1億7520万ヘクタールで、この数字は商業栽培が始まった1996年から60倍を超える爆発的な増加を見せています。ちなみに日本全体の耕地面積は約450万ヘクタールにすぎません。

 作付面積が広い筆頭がアメリカ(7010万ヘクタール)、次いでブラジル(4030万ヘクタール)、アルゼンチン(2440万ヘクタール)、インド(1100万ヘクタール)、カナダ(1080万ヘクタール)などです。最近では隣国の中国(420万ヘクタール)が積極的な導入の動きを見せています。


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 輸入では、日本はとうもろこし、大豆、なたねなど多くの遺伝子組み換え作物を輸入する一大消費国です。トウモロコシでは世界最大の輸入国で、輸入量は年間約1,600万トン。約9割がアメリカ産で、その88%が遺伝子組み換え品種です。

 とうもろこしの場合、ヒトが食べる食品としてではなくその大半が飼料となり家畜の餌として消費され、その肉をわれわれが食べています。残りが食油や、香料、でんぷん、果糖などの加工食品の原料となります。われわれは見えないところで多くの遺伝子組み換え作物が消費されています。

 はたして遺伝子組み換え作物は人間の身体、さらには環境に対してマイナスの影響は与えないのでしょうか? 

肯定派と否定派が繰り広げる際限ない学術論争

 この疑問にはすぐには明確な答えが出そうにありません。米国医師会の科学審議会がまとめた報告書の要旨(2001年)は、「遺伝子組み換え DNA 技術を用いて生産された作物および食品が入手可能になって10年程になるが、今日までに長期的な影響は何ら発見されていない。これらの食物は、従来の食物と実質上変わりない」としています。

 一方で、米国環境医学会は2009年に、遺伝子組み換え食品に関する意見書を発表。「複数の動物実験により、遺伝子組み換え食品と関連のある重篤な健康リスクが示唆される」と懸念を表明しました。その上で、遺伝子組み換え食品の一時使用禁止と独立機関による長期安全性検査、および表示等を要求しています。

 こうした世界を巻き込んだ遺伝子組み換え作物や食品の肯定・否定論争から日本は随分距離があるようです。主要メディアもほとんどこの話題は取り上げません。まるでこの話題がタブーであるかのようです。

 中でも、世界に衝撃を与えた論文があります。2012年、フランス、カーン大学のジル・エリック・セラリーニ博士らは、米モンサント社が1970年に開発した非常に強力な除草剤「ラウンドアップ」と、それに耐えうる性質を持たせて作り上げた遺伝子組み換えとうもろこし(NK603)について、2年間のラット給餌試験で、遺伝子組み換え食物を日常的に摂取する固体はがんにかかりやすいというもので、「Food and Chemical Toxicology」誌にラットに発生した巨大な腫瘍の写真とともに掲載されました。


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 この写真の衝撃はすさまじく、すぐさま世界中のメディカが取り上げたましたが、結局、この研究結果にはその手法やデータ解析などに関して科学界から大きな疑問の声が寄せられ、その正当性に疑問が続出。論文を出版する出版社は、「捏造や不当表示の証拠はみつからないが、元々がんにかかりやすい種類や少ない個体数を対象に行われた動物実験では、決定的な結論へと導くことはできない」として、論文を撤回しました。

 当のセラリーニ博士は、研究の正当性を主張する一方で、論文の選考委員の1人がモンサントで7年間働いたことを理由にモンサント社の圧力であると主張して議論は平行線のままです。

「欧州食品安全機関」(EFSA)は、「実験設計と方法論の深刻な欠陥があり、許容できる研究水準に達していない。NK603のリスク評価を見直す必要はない」という見解を発表しています。

 しかし、いずれの主張が正しいかは未だ判明していませんが、こうした議論が国際的に進んでいることさえ日本では表のメディアには出てきません。しかし、事態はさらに急速な展開を見せています。

 遺伝子組み換え食品のイメージはこれまで作物、つまり植物の範囲にとどまっていましが、2012年米国FDA(食品医薬品局)は、遺伝子組換え動物食品としては初めてとなる、「遺伝子組み換えサケ」を環境への影響はない、食品としても安全だ、と発表しました。

 このサケは通常の2倍のスピードで成長し、体長が従来の2倍、重さが8倍というきわめて生産効率のよい魚です。米国マサチューセッツ州に本社があるバイオテクノロジー企業、アクアバウンティ・テクノロジーズが開発したもので、カナダ政府は、100,000個の卵をカナダ東部のプリンス・エドワード島から、パナマ西部のチリキ県に輸出することを承認しました。


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 最終的にはまだ人間の食用としては許可されていませんが、カナダの地元では環境や生態系への悪影響を懸念する声が高く"フランケンフィッシュ"と呼ばれています。2012年の日本におけるサケの供給量は61万3千トンで、その約半数は輸入に頼っているだけに、こうした事態には関心を払わざるを得ません。

 遺伝子組み換え作物・食品をめぐる論争は非常に分かりにくく、それぞれのサイドのもっともらしい論客がそれぞれの主張を繰り返しています。そこには遺伝子組み換え作物の市場を国際的に独占する少数の巨大企業の思惑も見え隠れします。

 すでにわれわれの食生活は遺伝子組み換え作物なしには成立し得ないところまで来ています。だからこそ継続的な議論と関係機関・企業からの情報開示、さらには遺伝子組み換え食品に関する表示義務の適正化は必須です。

(Health Pressより)

Appleが買収したドイツMetaioのAR(拡張現実)とは

 2015年6月初め、AppleはドイツのMetaioを買収していたことが分かりました。同社の株式は、5月21日から22日にかけてAppleに渡ったようです。

 Metaioは、高いAR(拡張現実)技術を持つ企業として知られていました。AppleがAR技術を取り込んだ製品開発を始めるのではないかとの憶測が生まれます。

MetaioのARとはどのようなものか

 はMetaioは5月初めに予定されていたカンファレンスは中止され、Twitter上では同社の公式アカウントが閉鎖されていました。さらには、同社のサイトでの製品購入やユーザー登録が行えなくなっていました。

 業界ウォッチャーは注目しましたが、Appleによる買収が分かり、今度はAppleが注目されています。

 MetaioのARは定評があり、例えば店内に展示されているフェラーリをタブレット越しに見ると、各部のパーツが分解されて説明されたり、本来は見えない部分が透けて見えたりします。



 また、客が見ている角度から、ボディーカラーを変更してシミュレーションすることもできます。

 もう1つの例として、ベルリンを訪れた旅行者がスマートフォンやタブレット越しに街や建物を見ると、過去の風景や歴史上の事件が現実に重なって映しだされるといったことができます。まさに、“拡張”現実です。



AppleはARの準備をしてきていた

 Appleに買収されたMetaioの社員はどのような扱いになるか不明ですが、技術者達は、引き続きARの開発をAppleの意向にあわせて続けることになるでしょう。

 そのAppleでは、既に3月にはAR専属チームを編成していたとも報じられています。また、Appleは既に、透明ディスプレイやiPhone上のバーチャルディスプレイなどのAR関連特許を取得しています。

 すなわち、Metaio買収以前から、AR参入への準備をしていたことになります。

 Appleが行おうとしているのは、Metaioの実績から推測すれば、恐らく街中で建物や商店、レストランなどをスマートフォンやタブレット越しに見ると、サービスやメニュー、特売やお勧め情報が見えるといったARを自社製品に実装するのではないでしょうか。



あるいは、現実世界を舞台にしたゲームなどもだしてくるかもしれなません。

 Apple以外にも、FacebookやGoogleなど、多くのIT関連企業がARに参入してくるはずです。これから激しいAR競争が始まるでしょう。

(Tuturusより)

汗をかく季節はプリン体に注意!

 夏、汗をかく季節は、プリン体の過剰摂取などによる痛風の痛みの発作が起きやすくなります。2015年6月17日に東京・港区で開催されたマスコミ向けセミナーで、東京女子医科大学教授の山中寿氏から、「乳酸菌PA-3株」が、痛風などの原因になる尿酸値の上昇を抑える効果が確認されたという報告がありました。山中教授は、「ヨーグルト等の食品で摂取可能な乳酸菌によって尿酸値を有意に下げられることが確認された意義は大きい」と同大学が実施した試験結果を振り返りました。また、帝京大学薬学部臨床分析学研究室教授の金子希代子氏は、「痛風や高尿酸血症の予防には、高プリン体食品を控え、節酒や適度な運動とともに、プリン体の吸収を抑える作用のある食品を摂るよう心がけたい」と生活習慣で発症を予防することの重要性を説きました。

 日本では「プリン体ゼロのビール」などが発売され、予防医学が発達している関係で「プリン体」という言葉が一般に知られていますが、山中教授によると「世界の研究者に、日本にはプリン体ゼロのビールがあることを紹介すると驚かれるほど、海外ではプリン体の摂取を控えるといった予防は浸透していない」といいます。しかし、予防意識の高い日本においても痛風患者数は毎年増加しているのが実態で、「日本においても、プリン体に対する正しい知識の普及を促す必要がある」(山中教授)と語っています。

 そもそも「プリン体」は、全ての生命を活動させるために必須の物資で、人間の体の中でも作られ、食品として食べる肉や魚、野菜などにも含まれています。また、“うまみ成分”ともいわれ、「美味しい食べ物」には大量のプリン体を含んでいます。そして、プリン体は体内では細胞の代謝によって消費され、最終的に尿酸となって腎臓を経て尿として排泄されます。「プリン体を適正な量で摂取し、正常に排泄していれば何ら問題はありません。しかし、尿酸の体内での産生量が増え、また、尿酸の排泄量が減るような要因が重なると、体内に尿酸が貯まり過ぎ、関節に沈着すると痛風を起こします。さらに、腎機能障害や尿路結石、ひいては、虚血性心疾患や脳血管障害など重篤な疾病につながる」(山中教授)といいます。

 尿酸の産出量が増える要因は、プリン体の摂り過ぎで、激しい運動(無酸素運動)、果糖の摂り過ぎ、ストレスなどです。また、尿酸の排泄量が減る要因は、メタボリックシンドローム、内臓脂肪蓄積、飲酒、絶食、脱水などで、血清尿酸値が7.0mg/dlを超えると、体内に尿酸が貯まり始め、7.0mg/dlを超える状態が続くと尿酸の蓄積が止まらないといいます。そして、足の指の関節をはじめ、膝などの下半身の関節に尿酸ナトリウム結晶が貯まり、徐々に肘や手の指など上半身の関節に貯まって、関節部分が腫れ上がり、年に1~2回は激烈な痛みの発作を起こします。

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 痛風による関節炎は、尿酸の生成を抑制する薬剤、また、尿酸の排泄を促進する薬剤を使って症状の緩和が可能ですが、薬による治療は一時的であるため、尿酸を体内に貯めないような生活習慣、特に食事の改善が不可欠になります。「しかし、食事療法の継続は難しい。そこで、プリン体を消化管内(腸管)で除去する方法はないかと、乳酸菌の力を使った研究を進めた結果、『乳酸菌PA-3株』が腸内でプリン体を吸収されにくい形に分解し、しかも、乳酸菌がプリン体を取り込んで自らが増殖する栄養源として使うことがわかった」(山中教授)といいます。シャーレ(ペトリ皿)を使った試験では、「乳酸菌PA-3株」がプリン体を菌体に取り込んで、時間の経過とともに増殖することが確認されています。

 東京女子医科大学で実施した試験では、血清尿酸値が6.0mg/dl以上で薬物治療を行っていない高尿酸血症境界域の人を対象に「乳酸菌PA-3株」を含むヨーグルトを1日1回(85g)8週間摂取してもらい、摂取前と摂取後で血清尿酸値の値を測定しました。「乳酸菌PA-3株」を摂取したグループで、「乳酸菌PA-3株」が入っていないヨーグルトを摂取したグループと比較すると、血清尿酸値が有意に低いという結果が得られました。

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 また、高尿酸血症および痛風患者を対象とした試験は、事前に4週間休薬してもらった後に、薬を飲まない状態で「乳酸菌PA-3株」の入ったヨーグルトを1日2回(各100g)8週間摂取してもらって検査したところ、薬を飲まなかったにもかかわらず、血清尿酸値の上昇を抑えられることが確認されました。

 山中教授は、「乳酸菌には様々な保健効果があることが知られているが、今回の試験によって、『乳酸菌PA-3株』にはプリン体の吸収低減の効果があらわれた。決して薬の代わりに「乳酸菌PA-3株」がなるとはいえないが、乳酸菌によって食事制限のストレスが改善されるのであれば、痛風などの予備軍の方には役に立つ」と語っています。

 続いて、帝京大学薬学部臨床分析研究室の金子教授が、食品のプリン体を測っている立場から、痛風・高尿酸血症を予防する生活習慣」について講演。食事については、「腹八分目で、一汁二菜、一汁三菜など昔からいわれている食事のバランスに尽きる」と語りました。そして、「BMI122程度の適正な体重を知り、1日60分程度の歩行、または、それ同等の身体活動を行い、お酒を控えめに(週に2回は休肝日をつくる)」などの生活習慣をすすめました。

 さらに、これまでの研究等によって尿酸値を下げる素材・食品としてビタミンC、乳製品、ポリフェノール、フラボナイドなどが知られていることを紹介。今回、乳酸菌の中で「乳酸菌PA-3株」が食事中のプリン体の吸収量を低減させる作用が報告されたことで、「食生活改善の新たな可能性がみえてきた」と、今後の研究の進展に期待を寄せています。

(Seachinaより)

汝ら人間よ、神の愛を讃えよ(BWV167)

 今日は洗礼者ヨハネの誕生日です。ヨハネがユダヤの祭司ザカリヤと妻エリサベトの子としてイエス・キリストより6ヵ月早く生まれ,長じて後,ヨルダン川でイエスに洗礼を施したことが聖書に記されています。正教会、カトリック、聖公会、ルーテル教会それぞれの祭日となっています。

 キリスト教で、誕生日が聖名祝日となっているのは、イエス・キリスト、聖母マリア、そしてこの洗礼者ヨハネだけです。イエスに先駆けた洗礼者ヨハネは、聖人の中でも特別な存在で、イエスにも洗礼を施したため、正教会では「前駆授洗者」と呼ばれます。


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ティントレット 洗礼者ヨハネの誕生 エルミタージュ美術館 


 この曲は1723.6.24、ライプツィヒで初演されました。台本(作者不詳)は当日の福音書の章句を踏まえ、ヨハネの備える「道」はすなわちキリスト者の歩む「命への道」であり、その道を与えたのは神の愛と慈しみであることを説いています。


 エリック・J・ミルンズ指揮、モントリオール・バロック・オーケストラ、スージー・ルブラン(S)、ダニエル・テイラー(CT)、チャールズ・ダニエルズ (T)、ステファン・マクロー(B)の演奏でお聴きください。




1.アリア(テノール)

人々よ、神の愛を賛美しなさい、

神の慈しみを賞賛しなさい!

  心の純粋な衝動から神を誉めなさい、

  神が私たちに時を定め、

  救いの避けどころ、命への道を

  御子イエスのもとで

    与えてくださったのだから。

2.レチタティーヴォ(アルト)

主なるイスラエルの神を讃えましょう、

神は御恵みをもって私たちに向かい、

御子を

天上の高い玉座から

つかわして世の救い主とされました。

最初にヨハネが出現し

定めのごとく道と大路を

救い主に備えました。

その後、イエス自らがお出でになりました。

貧しい人の子たちと

よるべない罪人たちを

恵みと愛をもって喜ばせ、

天国へと、真の悔い改めのうちに

 導いていくために。

3.アリア(二重唱 ソプラノとアルト)

神の御言葉、それは欺きません。

神の約束されることが起こります。

  神が楽園で

 幾百年とも知れぬ昔に

 父祖たちに約束されたことを

 私たちはありがたくも経験したのです。

4.レチタティーヴォ(バス)

女から生まれたものがやって来た、

暗が満ちた後で。

神がアブラハムに、

かの信仰の勇者に約束された祝福が

太陽の輝きさながらにもたらされた。

こうして、私たちの悲嘆は鎮められた。

口の利けないザカリアは賞賛する、

まぎれもない声で、神を奇跡の御業ゆえ

民に示してくださった御業ゆえに。

思うがいい、キリスト者たちよ、

 神がしてくださったことを。

神に、賛美の歌を捧げるのだ!

5.コラール合唱

讃美と賞賛、そして栄光が

父にして子、聖霊なる神にあるように!

神が私たちのうちに増し加えてくださるように、

御恵みから私たちに約束されたことを。

私たちは神を堅く信じ、

あますところなく身を委ね、

心から信頼申し上げる。

私たちの心、勇気と思いは、

堅く神に従うのだ。

ゆえに私たちはいまこそ歌う、

アーメンと。私たちはやがて到達する、

心の底からそう信じよう。

IQ(知能指数)の高さよりも大切な「ICE」とは?

 IQ(intelligence quotient=知能指数)とは、端的にいうと情報処理の能力と答えに達するまでのスピードを示す抽象的な数値です。もちろん、IQが日々の生活や仕事にとって重要であることに違いはありません。特に複雑なタスクにおいては、高いIQがものをいいます。


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 しかし、実は社会生活において、成功の鍵を握っているのは、IQに加えてCQ(curiosity/creativity quotient=好奇心または創造性指数)と EQ(emotional quotient=感情指数/心の知能指数)、その3つのバランス「ICE」なのだといいます。

 ユニバーシティ・カレッジ・ロンドンの経営心理学の教授を務めるトマス・チャモロ=プレミュジック博士は、『ハーバード・ビジネス・レビュー』誌に寄稿した文章のなかで、現代社会の複雑性をうまく管理するには、知能(IQ)、好奇心(CQ)、共感力(EQ)という3つ(ICE)のバランスがとれていることが重要だと指摘しています。

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 IQは短期間に多くの情報を処理することを可能にし、CQは総合的な知識とリスクを恐れない冒険心をもたらし、EQは感情をコントロールします。IQだけでは不確かで複雑な局面を乗り越え、柔軟な対応をすることは難しいが、それをEQとCQが補ってくれといいます。

 また、ICEのうちどれかひとつが劣っている場合、ほかの部分でそれを埋め合わせることで、成功に近づくことが可能になります。

 このことは、特別高いIQを持たない人間にとっては朗報かもしれません。IQを伸ばすことは難しいが、好奇心と共感力なら、生涯を通じて自らの努力で高めていくことができるからです。

 EQとは、感情を認識してそれをコントロールし、表現する能力を示し、複雑な物事を管理しようとするとき、EQは3つの点で関わってきます。第一に、EQの高い人はストレスや不安にさほど左右されずに行動することができます。

 第二に、EQの高い人は対人スキルが高く、複雑な組織内政治もうまく乗り切りやすく、最後に、EQの高い人は起業家精神に富む人が多く、新しい機会やリスクに前向きに立ち向かい、クリエイティブな発想を実際のイノベーションへと変える力を持っています。

 CQは、ハングリー精神につながります。CQの高い人は知識欲が旺盛で、新しいことに対して開かれています。目新しいことにワクワクする一方で、ルーティンにはすぐに飽きてしまいます。独自のアイデアが豊富で、慣習にとらわれない人も多いといいます。

 CQはまだIQやEQほど研究がされていない新しい概念ですが、やはり複雑な物事を管理する際に、2つの点で重要な役割を果たします。第一に、CQの高い人は、概して曖昧さに対して寛容で、複雑な状況におけるニュアンスを汲み取る能力に長けています。第二に、CQの高い人は教育や知識獲得に対する投資を惜しまない傾向があります。そうして蓄積された知識と経験は、複雑な問題に対する簡潔な答えを導き出しやすくします。

 好奇心(CQ)を発達させるには、あらゆる物事を当然だと思わず、つねに問いかける姿勢を保つことが必要です。かのアインシュタインも、「大切なのは、つねに疑問を持ち続けること。神聖な好奇心を失ってはならない」「私には特別な才能はない。あるのは、非常に強い好奇心だけだ」という名言を残しています。

 共感力(EQ)を発達させるのはやや難しいのですが、とにかく人の話によく耳を傾けること。そして、自分以外の人が何を考え、何を感じているのかを想像することが大切です。

 知能はもちろん重要ですが、好奇心と共感力が伴わなければ本来の力が発揮できないと考え、ICEをバランスよく伸ばしていくことを意識するのが成功への鍵だと言えるでしょう。

(Harverd Busines Reviewより)

「羊を数えてはいけない」 眠りに関する6つの真実

 人は、毎日眠ります。人生の3分の1は睡眠です。人間が、たとえば80歳まで生きるとした場合、26年間も眠って過ごしていることになります。できるだけ質のよい睡眠をとり、眠っている間も心地よく過ごしたいものです。

 眠りについて研究している全米睡眠財団(NSF)の国際調査によると、米国、カナダ、メキシコ、ドイツ、イギリス、日本の6カ国のうち、日本人の平均睡眠時間は最下位でした。日本人は働き者だから、あまり睡眠をとらないのでしょうか。

 成人の適切な睡眠時間は7〜9時間とされています。しかし日本人の場合、睡眠時間は5時間台がもっとも多く、適切な睡眠時間(7〜9時間)を確保できている人は20%以下にすぎません。日本人の多くは“上質な眠り”以前に、慢性的な寝不足だといいます。

 睡眠の専門家で医学博士の白川修一郎氏は、睡眠不足による影響について、高血圧、糖尿病、がん、うつ病といった数々の健康被害を示唆しています。睡眠不足にならないために、眠りについて興味深い6つの話をまとめました。


1. 寝る前のスマホが不眠の原因に


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 メールやニュース、SNSをチェックするために、寝る直前までスマホやパソコンを手放せないという人がいるかもしれません。スマホやパソコンの画面から発光されている「ブルーライト」は、睡眠ホルモン(メラトニン)の分泌を抑える“日光”に似た性質があるため、脳が目覚め、入眠を妨げてしまいます。不眠症を引き起こしてしまうリスクを伴います。

 ベッドに横になってスマホでゲームをしてから寝るのが日課という人は要注意。寝る前のスマホの利用は、必要最低限に止めておいたほうがよさそうです。


2. 眠れないときに羊を数えてはいけない


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 羊が1匹、羊が2匹……羊が158匹……。――どうやらこれはまったく意味がないらしい。それどころか、むしろ眠れなくなると、白川教授。

 「眠れないときに羊を数えてはいけません。諸説ありますが、羊が群れている風景に馴染みのある国で、この習慣が始まったと言われています。なぜなら、意味のないものを数えるという退屈な作業は眠くなるからです。でも、日本人は羊を飼っている農家でもない限り、そうした光景はあまり目にしません。ですから羊を思い浮かべるだけで脳が働き、興奮状態になってしまいます。なにも考えずにいることが眠りへの近道です」


3. 睡眠不足は太る


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 「食べてすぐ寝ると牛になるぞ」と言われたことがあります。たしかに食後すぐに眠る行為は肥満のもとです。しかし、「寝る=太る」ということではありません。

 白川博士によると、睡眠不足になると食欲増進ホルモン(グレリン)が分泌され、一方の食欲抑制ホルモン(レプチン)の分泌が減少し、これにより空腹感や食欲が増進することで肥満になるリスクが約2倍にまで高まるといいます。

 また、寝ている間に分泌される――高い脂肪燃焼作用のある――成長ホルモンが不足し、太りやすくなってしまうとのこと。つまり睡眠時間が短いことで、脂肪を燃焼させるせっかくのチャンスを、みすみす逃してしまっていることになります。

 「ダイエットしているのに、なかなか痩せられないという人は、一度ご自身の睡眠時間を見直してみるといいかもしれません」


4.干した布団はたたいてはいけない


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 布団を干したあと、布団たたきで勢い良くたたいてスッキリ。この習慣を長年続けてきた人も多いのですが、これは大きな間違いです。布団を強くたたくと、中綿や繊維が壊れて埃となり、それが空気中に舞っているだけなのです。

 「人は寝ている間にたくさんの汗をかきますから、布団の中は、湿度80%にも昇ります。日本はただでさえ高温多湿な気候で、とくに布団はダニにとって快適な環境です。布団に潜むダニは干してたたいたくらいでは死なないので、たたいても意味がありません。むしろ埃や、ダニの死骸、人間のフケなどのハウスダストが舞い、それを私たちが吸うことでアレルギーを引き起こしてしまいます。布団についたこれらのごみを取り除くには、布団クリーナーで“吸う”のが一番です」


5.睡眠不足(5時間未満)が2日以上続くと危険


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 「寝不足運転は飲酒運転よりも危険」――白川博士は警鐘を鳴らしています。

寝不足で頭がボーっとしてしまうことがありますが、これは脳機能が低下している証拠で、寝不足とされる睡眠5時間未満が2日以上続くと、非常に危険なのだといいます。これは、注意維持、集中力、判断能力の低下により事故を起こしやすくなるためです。実際に、交通事故の原因は、飲酒運転よりも、不注意による操作ミスや居眠り運転のほうが圧倒的に多いのです。


6. ショートスリーパーは0.5%以下


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 「短時間の睡眠でも平気」な、いわゆるショートスリーパーと呼ばれる人たちです。ショートスリーパーという体質は、遺伝によるものがほとんどで、実際には0.5%以下しか存在しないのだといいます。もし「寝なくても平気だよ」と言っている人が周囲にいたら、それはただの“強がり”なのかもしれません。

 とはいえ、忙しい現代人。十分な睡眠時間がとれない場合はどうしたらいいのだろう? 白川博士のアドバイスはこうです。

 「1日は24時間と決まっていますが、みなさん『朝起きてから1日が始まる』と思っていませんか? だから、忙しいと寝る時間が足りなくなるんですよね。そうではなく、寝るところから1日を始めてみてください。まず7時間しっかり眠ったあとに、残りの時間で仕事や家事をやり繰りするのです。そうすると自然と規則正しい生活が身に付いて、睡眠不足が解消されます」

(The Huffington Postより転載)

ああ主よ、あわれなる罪人のわれを(BWV135)

 今日聴く日曜カンタータは三位一体主日後第3主日、1724.6.25にライプツィヒで初演された、牧師で作曲家のキュリアクス・シュネーガスの同名のコラールによるコラール・カンタータです。用いられているコラールの旋律はドイツの作曲家ハンス・レーオ・ハスラーの作で、特に「マタイ受難曲」のコラールの旋律として知られるもので、カンタータ全体を支えています。


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 歌詞台本作者は不詳ですが、朗読された福音書聖句は「悔い改める1人の罪人」について述べたもので、カンタータでは罪人がイエスに癒やしを求める内容になっています。なお、初演当日はBACHはケーテンへ旅行中であったため立ち会っていないと言われます。


 グスタフ・レオンハルト指揮、レオンハルト合奏団、ハノーファー少年合唱団、ルネ・ヤーコプス(CT)、マリウス・ファン・アルテナ(T)、マックス・ヴァン・エグモンド(B)の演奏でお聴きください。




1.合唱

ああ主よ、あわれな罪人のわたしを

あなたのお怒りで罰されないでください、

あなたの深いお怒りを和らげてください、

さもないとわたしには成す術がありません。

ああ主よ、わたしの罪を許され

御恵みをお与えください、

わたしが永久に生き、

陰府(よみ)の責め苦から逃れられるようlこ。

2.レチタティーヴォ(テノール)

ああ、わたしを癒してください、あなたは魂のお医者、

わたしは病気が重く、弱っています。

骨が数えられるほどです、

わたしの不幸、

わたしの十字架と苦しみが、わたしをこれはど悲惨にしたのです。

わたしの顔は

涙でまつたく腫れ上がっています、

その涙は急流のように、頬から滴り落ちています。

魂は恐れと不安でふるえています。

ああ、主よ、いつまでなのでしよう。

3.アリア(テノール)

イエスよ、わたしの心を慰めてください、

さもないとわたしは死の淵に沈みます、

どうかわたしを救ってください、あなたの慈しみで

わたしをこの大きな魂の苦境から。

死の国に行けばすべては沈黙で、

だれもあなたのことを考えません。

親愛なるイエスよ、それが御心なら、

どうかわたしの顔を喜ばせてください。

4.レチタティーヴォ(アルト)

わたしは嘆き疲れました。

わたしの霊はどんな力もありません、

わたしは終夜

しばしば魂の安らぎも平和もなく

はなはだしい汗と涙のなかに横たわっています。

わたしは死ぬはど悲しみ、それゆえ老いてしまいました、

わたしの不安はさまざまあるからです。

5.アリア(バス)

悪を行う者よ、皆わたしを離れよ、

わがイエスはわたしを慰めてくださる。

  主は涙と嘆きの後に

  喜びの太陽をふたたび輝かせられる、

  苦難の天候も変わりゆき、

  敵は突然打ち倒れ

  彼らの矢ははね返されるにちがいない。

6.合唱

天の御座に栄光あれ

高い栄誉と称賛に満ち

父と御子と

またそれに等しく

聖霊とに栄光あれ

世よとこしえに、

神がわれらすへてに

永遠の至福を授けられるように。