自動車の運転に潜む急病リスク

 大阪・梅田の号交差点で乗用車が暴走して2人が死亡し、1人が重体、8人が重軽傷を負った事故で、司法解剖の結果、車を運転していた男性の死因が大動脈が破れたことによる病死だったことがわかりました。

 急病による事故は少なくありません。交通事故総合分析センターと日本自動車工業会の調べでは、2012年に全国で起きた交通人身事故のうち、運転者の発作・急病によるものは254件。全件数の0.04%ですが、それ以外の事故と比べて死者が出る割合が高く、心疾患は年に20件前後、脳血管疾患は50件前後あるといいます。年齢が上がるに従って脳血管疾患が多くなる傾向にあります。

 今回の事故で車を運転していた大橋篤さんの死因は、大動脈解離による心タンポナーデと判明しました。脳に流れる血液が急激に減って意識を失うことがあるといい、大動脈解離を発症すると胸や背中に引き裂かれるような激しい痛みを感じるといいます。

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 事故と病気の関係に詳しい滋賀医科大の一杉正仁教授(法医学)によると、脳に送られる血液が減るため、正常な思考や判断がしづらくなり「胸に違和感があったり背中が痛んだりするなど何らかの前兆を感じるはずで、自覚症状があれば運転を続けないことが重要だ」と指摘します。

 近畿大医学部の谷口貢講師(循環器内科)は「運転中に異変を感じたら路肩に車を止め、すぐに救急車を呼んでほしい」と話しています。

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 財団法人交通事故総合分析センター「四輪運転者の発作、急病による交通事故発生状況」2011年


発症するリスクを減らには

 国立循環器病研究センター血管外科の湊谷謙司部長によると、血管に負担がかかって壁が裂けることを防ぐため、高血圧にならないようにすることが重要だといいます。すでに血圧が高い場合は、塩分の摂取を控えたり、降圧薬を服用したりすることで対応できます。


自動ブレーキなら防げたか?

 国土交通省によると、自動ブレーキ装着車の国内向け生産台数は約52万台です。自動ブレーキがあれば今回のような事故は防げたのでしょうか。

 日産自動車はほぼすべての車種で採用。人や車との衝突の恐れを感知するとブザーなどで警告し、緊急ブレーキが作動するが、広報担当者は「天候や路面状況によって作動しない場合もある」。トヨタ自動車は12車種で衝突回避支援システムを採用。自動ブレーキや車線のはみ出しを防ぐ機能がある。広報担当者は「必ず衝突を回避できるわけではない」と話しています。

 自動車評論家の国沢光宏氏は「現在販売されている自動ブレーキの仕組みでは、ブレーキが作動しても運転手がアクセルを踏み込めば、機械は運転手の意思だと判断してアクセルを優先する。今回のような事故は防げないと考えられる」と指摘。「突然死はどの年代でもありうる。病気による暴走事故を前提にした自動ブレーキの開発を急ぐ必要がある」といいます。

(Asahi Digitalより)

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※ 心タンポナーデとは、何らかの原因で心のう液が大量に、あるいは急速に増加して貯留してしまったために、心のう内圧が上昇し心臓が十分に拡張することができない状態、言い換えれば心臓が周囲の液体(心のう液)で押さえ込まれたような状態を指します。その結果、心臓はポンプとして機能できなくなり、急速にショック状態(血圧が低下するために循環不全や意識障害を引き起こすこと)となる、緊急を要する疾患です。進行すると急速に死に至ります。そのため緊急入院の上(または救急外来で)、心のう液が貯留しているスペースに向かって胸壁から針を刺して心のう液を排液し、時に一時的に柔らかなチューブを挿入する治療(心のう穿刺、心のうドレナージ)を行い、ショック状態から救う必要があります。貯留している心のう液は元々あった心のう液が増加する場合と心臓が破れるなどして血液が貯留する場合などがあります。

(慶應義塾大学病院 医療・健康情報サイトより)
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子どもの3人に1人が花粉症、進む発症の低年齢化!

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 ロート製薬が「子どもの花粉症」に関する調査(調査期間:2015年11月5日~11日)の結果を発表しました。それによると、花粉症の子どもの数は年々増加し、発症の低年齢化が目立つといいます。

 調査は、0~16歳の子どもを持つ母親1589人にアンケートを実施し、その子ども2618人の症状や実態などについて集計し分析しました。

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 子どもが花粉症だと思うか尋ねたところ、「花粉症である」と親が実感している子どもの割合は33.4%でした。2012年に同様の調査を実施した際のその割合は25.7%で、以降、2013年は28.8%、2014年は32.7%と、右肩上がりに増加しています。


花粉症と通年性アレルギー性鼻炎の子どもの変化(2012年~2015年)

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8割以上が10歳までに花粉症を発症

 親が花粉症だと実感している子どもについて、その発症年齢を聞いてみると、「3歳」(13.7%)が最も多く、「5歳」(11.4%)、「4歳」(10.4%)と続き、5歳以下が約半数(45.5%)を占めました。8割以上(82.3%)が10歳までに発症しており、過去3年の調査と比較すると、発症の低年齢化が進んでいることが分かります。


花粉症の発症年齢の変化(2012年~2015年)

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 住環境別で花粉症の子どもの割合を比較したところ、最も多かったのは「一戸建」(35.2%)、次いで「マンション・アパートの7階以上」(32.4%)でした。一戸建はアレルギーを起こしやすいとされるディーゼルエンジンの排気ガスを吸い込みやすく、マンションの高層階は花粉が舞いやすいため、花粉症を発症しやすいと推測されます。


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 大型トラックがよく通る環境では、花粉症の子どもの割合は33.3%で、全体で見た割合(33.4%)とほぼ変わりませんでした。しかし、一戸建でなおかつ大型トラックがよく通る環境では、その割合は38.2%に上昇します。

 花粉症は、いったん発症すると自然寛解する可能性は低いと考えられているため、幼児期から花粉をできるだけ避け、屋内に花粉が侵入しないよう予防することが重要だと、小児アレルギー専門医はアドバイスしています。

(Nikkei Goodayより)

罪に逆らうべし(BWV54)

 今日聴く日曜カンタータは、ヴァイマル時代の1714年又は1715年の復活節前第4主日に初演されたとされる、この期間唯一のカンタータです。わずか3つの楽章からなるカンタータで、合唱がなく、2つのアルトのアリアがレチタティーヴォを挟むだけという短いカンタータです。楽譜として残されていない終曲に、コラールが演奏された可能性もあります。


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 ゲオルク・クリスティアン・レームスのカンタータ歌詞集に含まれる復活節前第4主日のためのテキストに作曲されましたが、ライプツィヒではイエスの受難に想いを致す受難時期として、禁欲と謹慎に務める期間なので、再演されませんでした。後に第1曲のアリアが「マルコ受難曲」BWV247に転用されています。


 昨年、ポーランドの古楽団体、オルケストラ・ヒストリックツナとドイツのカウンター・テナー、カイ・ヴェッセルの演奏会の演奏を聴きましたが、今年はフィリップ・ヘレヴェッヘ指揮、コレギウム・ヴオカーレ・オーケストラ、アンドレアス・ショルのカウンター・テナーの演奏で聴くことにします。




罪に逆らうべし(BWV54)

1.アリア(アルト)

Widerstehe doch der Sünde,

罪を逆らいなさい、

Sonst ergreifet dich ihr Gift.

さもないとその毒がお前をとらえる。

Lass dich nicht den Satan blenden;

サタンに眩惑されてはいけない。

Denn die Gottes Ehre schänden,

なぜなら神の名誉を傷つけるものらは、

Trifft ein Fluch, der tödlich ist.

死の呪いを受けるからである。

2.レチタティーヴォ(アルト)

Die Art verruchter Sünden

いかがわしい罪は

Ist zwar von außen wunderschön;

外観からはとても美しい。

Allein man muss

とは言え人は

Hernach mit Kummer und Verdruss

彼から苦悩と不愉快とともに

Viel Ungemach empfinden.

多くの不安をなめねばならない。

Von außen ist sie Gold;

外見では黄金だが、

Doch, will man weiter gehn,

しかしさらに進もうとすると、

So zeigt sich nur ein leerer Schatten

現れるのはただの虚しい影と

Und übertünchtes Grab.

白く塗った墓のみ。

Sie ist den Sodomsäpfeln gleich,

罪はソドムの林檎に似て、

Und die sich mit derselben gatten,

それと交わる者どもは、

Gelangen nicht in Gottes Reich.

神の御国は到らない。

Sie ist als wie ein scharfes Schwert,

罪はあたかも呪いの短刀のように、

Das uns durch Leib und Seele fährt.

われらの体と魂とを貫通する。

3.アリア(アルト)

Wer Sünde tut, der ist vom Teufel,

罪を犯す者は悪魔に属している、

Denn dieser hat sie aufgebracht.

なぜなら悪魔が彼らを生んだからだ。

Doch wenn man ihren schnöden Banden

しかし彼らの汚らわしい約束に

Mit rechter Andacht widerstanden,

正しい祈りで逆らうと、

Hat sie sich gleich davongemacht.

彼らはすぐに逃げてしまった。

                    対訳:樋口隆一


ルカによる福音書 11章 14-28

 イエスは悪霊を追い出しておられたが、それは口を利けなくする悪霊であった。悪霊が出て行くと、口の利けない人がものを言い始めたので、群衆は驚嘆した。しかし、中には、「あの男は悪霊の頭ベルゼブルの力で悪霊を追い出している」と言う者や、イエスを試そうとして、天からのしるしを求める者がいた。しかし、イエスは彼らの心を見抜いて言われた。「内輪で争えば、どんな国でも荒れ果て、家は重なり合って倒れてしまう。あなたたちは、わたしがベルゼブルの力で悪霊を追い出していると言うけれども、サタンが内輪もめすれば、どうしてその国は成り立っていくだろうか。わたしがベルゼブルの力で悪霊を追い出すのなら、あなたたちの仲間は何の力で追い出すのか。だから、彼ら自身があなたたちを裁く者となる。しかし、わたしが神の指で悪霊を追い出しているのであれば、神の国はあなたたちのところに来ているのだ。強い人が武装して自分の屋敷を守っているときには、その持ち物は安全である。しかし、もっと強い者が襲って来てこの人に勝つと、頼みの武具をすべて奪い取り、分捕り品を分配する。わたしに味方しない者はわたしに敵対し、わたしと一緒に集めない者は散らしている。」

 「汚れた霊は、人から出て行くと、砂漠をうろつき、休む場所を探すが、見つからない。それで、『出てきたわが家に戻ろう』と言う。そして、戻ってみると、家は掃除をして、整えられていた。そこで、出かけて行き、自分よりも悪い他の七つの霊を連れてきて、中に入り込んで、住み着く。そうなると、その人の後の状態は前よりも悪くなる。」

 イエスがこれらのことを話しておられると、ある女が群衆の中から声高らかに言った。「なんと幸いなことでしょう、あなたを宿した胎、あなたが吸った乳房は。」しかし、イエスは言われた。「むしろ、幸いなのは神の言葉を聞き、それを守る人である。」

「無線マウス」が乗っ取られ、遠隔操作「マウスジャック」の危険性!

 ワイヤレスマウスやキーボードが乗っ取られ、遠隔から操作される――。こんな脆弱性が、マイクロソフトやロジテックなど大手7社が販売するワイヤレス製品で見つかった、と米セキュリティー企業が警告しています。

 この脆弱性を利用した攻撃を受けると、悪意のあるプログラムが無断でダウンロードされ、最悪の場合PC本体が乗っ取られてしまいます。また、キーボードの入力内容が傍受され、パスワードなどの個人情報が抜き取られるケースも想定できるといいます。


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100メートル離れた場所から「攻撃」可能

 米ITセキュリティー企業のBastille Networksは2016年2月23日、複数メーカーのワイヤレスマウス・キーボードで、深刻な脆弱性が見つかったと発表しました。第三者がマウスなどの入力操作を乗っ取る「マウスジャック」という攻撃を受ける可能性があるといいます。

 同社によると、攻撃は100メートルほど離れた場所から可能で、最悪の場合PC本体が乗っ取られる被害が想定され、専門的な知識を持つ人であれば、1600円程度で市販されている機器を使用するだけでサイバー攻撃が可能だといいます。

 マウスジャックは、パソコン側のUSBに差し込む受信機に不正な情報を送りつけることで、第三者が無断でマウスやキーボードを操作する攻撃手段です。今回、脆弱性の見つかった製品は、マウスと受信機の通信が全く暗号化されていません。そのため、マウスなどの入力情報になりすました通信を送りつけ、利用者の意図しない形で操作を行うことが可能になります。

 同社の研究チームが行った検証によると、

マイクロソフト

Logitech(ロジテック)

Dell(デル)

HP

Amazonベーシック

Lenovo(レノボ)

Gigabyte(ギガバイト)

の7社23製品で脆弱性を確認したといいます。高価格モデルに多い「2.4GHz無線」を利用するマウスとキーボードが中心で、国内で販売されている製品も多くあります。一方、「Bluetooth」を利用して通信する製品は外付けの受信機を使用しないため、マウスジャックの攻撃対象にはならないといいます。




 

日本MS「脆弱性が大きければ、速やかにアップデートを配布」

 こうした脆弱性への対策について、日本マイクロソフトは26日、J-CASTニュースの取材に、「お客様からご報告を頂いた場合、すぐに調査いたします。また、脆弱性の影響が大きいようであれば、速やかにファームウェアアップデートを配布するようにいたします」と答えました。

 マウスジャックの発見を受けて、マイクロソフト以外のメーカーも対応に追われています。米セキュリティー情報専門サイト「SecurityWeek」によると、レノボは該当する製品の無償交換を受け付けます。また、ロジテックはすでに脆弱性を修正する更新プログラムを配布済みで、デルの一部製品でも同じプログラムが適用可能だといいます。

 ただ、16年2月23日公開の米経済誌「Forbes(フォーブス)」電子版によると、ロジテックは「今回脆弱性が発見された製品は2007年に発売したもので、何百万人もの消費者が利用しているはずだが、これまで被害を受けたという報告は聞いていない」として、攻撃を受ける可能性は低いと見ています。

 情報セキュリティー対策を推進する独立行政法人の情報処理推進機構(IPA)も、J-CASTニュースの取材に、「前提として、脆弱性のある無線機器を使用しているPCにかなり接近しなければ攻撃できないため、リスクはそこまで高いとはいえません」と答えました。しかし仮にサイバー攻撃を受けた場合、利用者が意図しない形でマウスが操作されたり、キーボードに打ち込まれた内容を傍受される可能性があるといいます。

 IPAは該当する製品の利用者に対して、各メーカーが修正プログラムを配布している場合はすみやかに導入してほしいと注意を呼びかけました。メーカーの対応が遅れている製品については、「利用をひかえるのが最善です」としています。

(J-CASTニュース より)

米国の小学校で「スタンディング・デスク」を導入

運動促進や肥満防止だけでなく学力もUP!

 さまざまな学術的研究から「座る時間が長いと健康に良くない」という認識が浸透し、立って作業することが見直されてきた昨今。立ったままで仕事ができる「スタンディング・デスク」が注目され、企業でも導入するところが増えてきています。

 アメリカでは今、その流れが教育現場にも及んでいます。多くの学校でスタンディング・デスク導入の動きが広がり、健康や学習能力の向上、さらには問題行動の改善にも繋がるかもしれないといいます。


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立って勉強するだけで運動不足解消

 先月「Pediatrics」オンライン版に掲載された米・イェール大学看護学科の研究では、学校でスタンディング・デスクを使うことにより、子どもたちがより活動的になると報告されました。

 研究者らは、5〜18歳の就学児童を対象とした8件の国際研究をレビューした。デスクには必要に応じて椅子も使えるよう調整できるものと、椅子を使えないものの両方がありましたが、8件のうち半数の研究では、スタンディング・デスクの使用で子どもの座る時間が1日約1時間も減少。2件の研究では、立って過ごす時間が最大31%近く長くなっていました。また従来の机を使う子どもに比べ、テレビやPCの前にいる時間が1日1時間以上少なくなり、歩き回る時間がはるかに多くなりました。

 研究者は「スタンディング・デスクを使うと、1時間あたり32kcal以上のエネルギーが消費されるとする研究も。これは1日225kcalとなり、放課後にローラースケートやスケートボードで遊ぶことに匹敵する」と分析。学校でのスタンディング・デスク使用が、子どもの運動不足解消に役立つ可能性があると結論づけています。


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12歳で頭打ちの認知能力もアップ!

 運動促進や肥満防止だけではありません。テキサスA&M大学・公衆衛生学部が行った予備研究では、学校でスタンディング・デスクを使った子どもたちの注意力と集中力が向上し、頭が良くなることを示唆するデータが得られたといいます。

 研究チームは、高い机が設置され、立つことが推奨されている高校の新入生27人を1年間にわたり追跡。秋と春の両学期に「迅速な意思決定」「推論能力」「作業記憶」「認知戦略の修正能力」「認知の柔軟性」を評価する5つのテストを行ったところ、認知スコアが全体で7~14%も向上しました。

 また、NIRS脳計測装置という脳を画像化する機器を使い、生徒のテスト中の脳の活動を評価すると、生徒の左の前頭前皮質(一般に作業記憶と実行機能に関係する部分といわれる)の活動が増加していることが確認されました。

 この研究は予備的なものであり、座って学ぶ対照群との比較はされていません。しかし論文は、生徒に確認された認知スコアの向上は、1年間の成長や教育による可能性は低いと主張しています。これらのテストのスコアは通常12歳くらいで固定されるため、今回のような短期間の教育がスコアに大きく影響する可能性は低いのだといいます。


子どもは椅子に縛り付けない方がいい!

 子どもの問題行動が減るという報告も多く、ニュージャージー州の公立小学校では、授業中に行く必要もないのにトイレに立ったり、鉛筆を投げたりといった行動に対応しようと、スタンディング・デスクを段階的に導入。その結果「私語をしたり、教室内を歩き回ったりする問題行動が驚くほど減った」という効果が表れました。

 さらに2〜4年生の児童約300人を対象に1年にわたって実施した調査によると、スタンディング・デスクを導入した教室では、授業への集中度が12%向上するという結果が出ました。児童が教師の話を聞いているかどうか、挙手したり発言したりするかどうかで測ったもので、これでいくと児童が学業に集中できる時間が1時間当たり7分も伸びることになります。

 そもそも子どもはエネルギッシュな存在です。机と椅子に縛り付けられ、動くと叱られてストレスを感じるより、立って身体を動かせる状態で学ぶほうがやる気と集中力が続くようです。その意味で、スタンディング・デスクによる恩恵は大人よりもずっと大きいのかもしれません。

 スタンディング・デスクが子どもたちの健康や学業成績に与える影響についてはさらに研究を進める必要があります。子どもの身体にもメンタルにも良い影響があるとすれば、ぜひ日本でも積極的に取り入れてほしいものです。

(CNN、TODAYParentsーHealthPressより)

小型ジェットエンジンで空を飛べる時代がついに!

 1984年のロサンゼルス五輪が思い出される、背負い型のジェットパック。「ついに実用化か!?」というニュースが定期的に話題になりますが、イメージよりもだいぶ大きかったり、椅子のような見た目だったりと、まだまだ開発には時間がかかりそう…と思わていました。しかしこの動画に出てくる、JPA(JetPack Aviation)社のJB-9は、思わず「コレ!コレ!」と言いたくなるほど、見事にイメージ通りです。


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 ランドセルサイズのジェットパックで、いざ!


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 浮きました! 「JB-9」の性能を十分に発揮するため、あえて湖上に向かいます。もちろん、命綱などナシ。


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 水しぶきを上げながらの見事な飛行。しかもかなりのスピード!


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 空中での停止も、ご覧の通りの安定感。垂直の離着陸はもちろん、迅速に数千フィートまでパイロットを浮上させてくれます。

 さらに驚くべきは「車のトランクに収まる」というほどの、小型(しかも軽量!)な仕上がり。JPA社が「JB-9は世界で唯一、真実のジェットパックだ」と豪語するのも納得です。



 同社は、すでに次世代モデル「JB-10」の開発テストも進めており、1万フィート(約3,000m)以上の浮上や時速100マイル(約160km)、10分以上の持続飛行を実現しているとのことです。



 25年以上にわたって、ひたすらジェットパックの開発に取り組んできた彼らの情熱が、私たちに大きな夢を与えてくれます。

(JetPack Aviation―TABILABOより)

朝食をとらないと脳出血のリスクが高くなることが判明!

 朝食摂取回数が少ないと脳出血のリスクが高くなることが、国立がん研究センターなどが実施している多目的コホート研究「JPHC研究」で明らかになりました。


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朝食をとらないと肥満、高血圧、脂質異常症、糖尿病のリスクが上昇

 「JPHC研究」は日本人を対象に、さまざまな生活習慣と、がん・脳卒中・心筋梗塞などとの関係を明らかにする目的で実施されている多目的コホート研究です。

 今回の研究は、国立がん研究センター がん予防・検診研究センターと大阪大学の研究チームによるもので、米科学誌「Stroke」に発表されました。

 これまでに、朝食を欠食すると肥満、高血圧、脂質異常症、糖尿病のリスクが上がることが多くの研究で示されてきましが、脳卒中および虚血性心疾患のリスクを上げるかについてはほとんど研究されていませんでした。

 そこで研究チームは、朝食欠食と脳卒中および虚血性心疾患との関係を検討するため、1995年に岩手、秋田、長野、沖縄、1998年に茨城、新潟、高知、長崎、沖縄の9保健所管内に在住していた45~74歳の男女のうち、循環器疾患およびがんの既往がなく、アンケートの朝食に関する項目に回答した8万2772人(男性 3万8676人、女性 4万4096人)を対象に調査を行いました。

朝食欠食で脳出血は36%、脳卒中は18%、発症リスクが上昇

 調査では、朝食をとる頻度によって「週に0~2回」「週に3~4回」「週に5~6回」「毎日」という4つの群に分けて、その後の脳卒中および虚血性心疾患発症との関連を分析しました。

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 2010年まで追跡した結果、3,772人が脳卒中(脳梗塞、脳出血、くも膜下出血)を発症し、870人が虚血性心疾患(心筋梗塞、急性心臓死)を発症したことが確認されました。

 朝食を週に0~2回摂取する群の発症リスクは、朝食を毎日摂取する群と比較して、脳卒中と虚血性心疾患を合わせた循環器疾患で14%、脳卒中全体で18%、脳出血で36%、それぞれ上昇していることが確認されました。

 「高血圧は脳出血のもっとも重要なリスク因子となる。朝食を欠食することで朝の血圧が上昇し、毎日朝食を摂取する人に比べて脳出血のリスクが高くなっていた可能性が考えられる」と、研究チームは述べています。

 さらに、朝食を欠食すると空腹によるストレスなどから血圧が上昇することや、逆に朝食を摂取すると血圧上昇を抑えられることを指摘しています。

 一方で、朝食の欠食と心疾患や脳梗塞との関連はみられませんでした。研究チームはその理由として、日本人では心疾患の発症率が欧米に比べて非常に少ないことや、脳梗塞と早朝の血圧上昇との関連は脳出血ほど重要ではない可能性を指摘しています。

(国立がん研究センター がん予防・検診研究センター 予防研究グループHPより)

ヴァイオリン協奏曲第2番ホ長調(BWV1042)

 BACHはケーテン時代 1717~1723(32~38才)に2曲の独奏ヴァイオリンの協奏曲を作曲しています。共にBACHの協奏曲中最も長大なもので、協奏曲形式における最高峰の1つです。第2番はホ長調という明るさを基調としながら、転調などによる豊かな情感に富んだスケールの大きな世界が繰り広げられます。


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 演奏される機会も多く、Youtubeでも数多くの演奏が聴けますが、いつもの通りバロック・ヴァイオリンの演奏で聴き比べてみたいと思います。なお、この曲は後にチェンバロ協奏曲第3番ニ長調(BWV1054)に編曲されています。


第1楽章 アレグロ

第2楽章 アダージョ

第3楽章 アレグロ・アッサイ


 最初にアンドリュー・マンゼのヴァイオリンとエンシェント室内管弦楽団の演奏会の録画でお聴きください。演奏会のせいもありますが、かなりアレンジした演奏です。また、第2楽章のカンタービレのような演奏では、駒に近い部分を弾いているのが分かります。少し歯が浮くような音で好みが分かれます。

  

  

 モニカ・ハジェットはトン・コープマン指揮アムステルダム・バロック・オーケストラと共演しています。メッサ・ディ・ボーチェと僅かにヴィブラート使っていますが、音色の美しい演奏です。

  

  

 アンサンブル・リ・インコーニティを率いるアマンディーヌ・ベイエは、歯切れの良い躍動感あふれる演奏です。




 ゴットフリート・フォン・デア・ゴルツはフライブルク・バロック・オーケストラのコンサートマスターを務めています。艶のある音色のバロック・ヴァイオリンで、しかもノン・ヴィブラート奏法です。




 最後に以前にも紹介したことがあるパブロ・ヴァレッティーカフェ·ツィンマーマンの演奏です。




 聴き比べて一番気に入ったのは、パブロ・ヴァレッティーです。モニカ・ハジェットはテンポも遅く盛り上がりに欠け、アマンディーヌ・ベイエは少し気負いすぎて、曲の美しさを損ねています。ゴットフリート・フォン・デア・ゴルツはアレンジした演奏が気になります。
 その他サイモン・スタンデージ(コレギウム・ムジクム90)、シギスヴァルト・クイケン(ラ・プティット・バンド)、ジーン・ラモン(ターフェルムジーク・バロック・オーケストラ)やヴィクトリア・ムローヴァがオッターヴィオ・ダントーネ指揮のアカデミア・ビザンチナと共演した演奏などがYoutubeで聴けますが、それぞれ魅力ある演奏です。

がんは10年以内に不治の病でなくなる?

 「がんが不治の病でなくなるのは数年後。遅くても10年以内にはそうなる」先端医療振興財団理事長の本庶佑(73)はこう予言しています。

 本庶の言葉に自信がみなぎるのはPD-1と呼ばれる分子のメカニズムを解明したという自負があるからです。PD-1分子のメカニズムの解明は2014年、日本の製薬メーカー、小野薬品工業と米製薬大手が実用化した「オプジーボ」(一般名ニボルマブ)という新世代のがん治療薬につながりました。

 この治療薬のおかげで手術もできない末期がん患者の生存率があがった実例がいくつも確認されたほか、がん細胞が消失する「寛解」の患者すら現れました。今や世界中のあるゆる研究機関、製薬企業が研究を進めています。

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「門外漢」の知見

 そのPD-1分子のメカニズム解明から生まれた治療薬、オプジーボとはどんなものでしょうか。決定的なのは抗がん剤などこれまでの治療薬と全く異なることです。抗がん剤は直接、がん細胞に作用しますが、オプジーボはがんではなく、免疫細胞を活性化させ、がん細胞を撃退します。

 では、どうやってオプジーボは免疫細胞を活性化させるのでしょうか。がん細胞は増殖できるよう、外敵を撃退する役割を持つ免疫細胞の監視の網をくぐり抜ける必要があります。そこでがん細胞は免疫細胞をだまし、敵として認識されないようにします。

 本庶が解明したのは、このがん細胞が免疫細胞をだますからくりです。がん細胞が免疫細胞をだます際、免疫細胞の表面にあるPD-1という分子を利用することを突き止めたのです。

 がん細胞は免疫細胞の表面にあるPD-1と手を結んで結合してしまいます。こうなると免疫細胞はがん細胞を敵として認識できなくなり、がん細胞はその隙を突き体内で増殖、転移していきます。

 ならば、がん細胞が免疫細胞のPD-1と結合しないよう結合を「妨害」してやればいい。そのためにオプジーボを使い、両者の結合を妨げます。そうすれば免疫細胞は外敵を見つけ除外するという本来の「仕事」に戻りがん細胞も撃退してくれるというわけです。

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 こうしたがん治療を根本から変える世界的な発見は本庶の専門ががん領域ではなかったからこそ、可能だったと言えます。本庶の専門は分子生物学で、なかでも最も人体の根幹を支える免疫研究が中心です。


個人差解明カギ

 PD-1の発見も、もともとは免疫を分泌する胸腺という胸の中央部にある器官の研究中の偶然に近い出来事でした。当初はどんな働きをするのか、仕組みがどんなものか、全く分からなかったといいます。

 しかし、本庶はその海の物とも山の物とも分からない分子であるPD-1を放っておきませんでした。「遺伝子の欠損技術を使えば何か異常が起きるはず」。そう思ってPD-1遺伝子を欠損したネズミをわざとつくってみました。あえてPD-1を欠損させたネズミがどんな異常を来すのか、観察すればPD-1の働きが解明されると考えたのです。

 すぐにはネズミに異常は発生せず、PD-1の働きは解明できませんでした。それでも本庶はあきらめず6年かけてネズミの交配を繰り返しました。そしてPD-1ががん細胞と結びつき、免疫細胞の動きにブレーキをかける仕組みを突き止めました。PD-1ががん細部と結びつかないようにしてみると、動物のがん細胞が消える結果が出ました。

 ただ、まだ一定数オプジーボが効かない人もいます。今度はその一定数をゼロにすることが本庶の目標になりつつあります。

(日経Webより)

フランスが進める「太陽光発電道路」、5年間で1000kmを建設予定

 2015年11月30日~12月13日までフランスのパリで開催されたCOP21(気候変動枠組条約第21回締約国会議)では新たな枠組みとなる「パリ協定」が採択されるなど、地球環境問題に対し、国際的な取り組みを進めていく方針が確認されました。そのCOP21に出展し、大きな注目を集めたのが、2015年10月に発表された太陽光発電道路「Wattway」です。


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 「Wattway」は、フランスの道路建設会社であるColasが、太陽光発電に関するフランスの国立研究機関と5年間の共同開発により確立した、太陽光発電を行う道路です。多層基板内に埋め込まれた太陽電池セルで構成されており、これらのセルは多結晶シリコンの薄いフィルムによって発電します。パネルの下側には横方向のモジュールへの接続口が用意されています。パネルは世界中の道路で使うことが可能で、トラックを含むあらゆる自動車の走行に耐え得る仕様となっているといいます。


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 パネルモジュールそのものはわずか数ミリメートルの薄さで、非常に頑丈にできており、最適なスキッド抵抗性も確保しているため、道路工事の工程が必要なく、舗装道路上にそのまま装着できるようになっています。多層構造になっているため抵抗とタイヤのグリップを確保するための層の間に挿入された層に太陽光発電機能を持つ層を入れているためです。これらの実現のためには技術的なブレイクスルーがあり、2つの特許でこれらを保護しています。


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 Wattwayパネル20平方メートル分で1つの家庭の電力(暖房除く)をカバーすることが可能だとしています。また、1キロメートルの道路にWattwayパネルを敷き詰めると5000人規模の町の街路灯の電力を全てカバーできるといいます。


スマートシティ実現のカギを握る技術

 Colasでは、太陽光発電による電気を発電可能な道路は「つながる道路」となっており、交通情報などをリアルタイムに送受信できるような知的な道路を実現するための大きな技術になるとの展望を示しています。道路そのものにセンサーを内蔵し自動診断プログラムにより、道路の維持管理の手間を軽減することなどが想定できる他、ワイヤレス給電技術などを組み合わせることにより電気自動車の充電などを行えるようになります。

 今後カギになる市場としては、ICTにより最適に管理される町である「スマートシティ」のビルディングブロックなど、増え続けるエネルギー需要を再生可能エネルギーに置きかえる需要などがあります。また、オフグリッドエリアや、人口密度が低くエネルギーネットワークに組み込むにはコスト効率が悪いエリアに対する需要も期待できます。より手軽に地域分散型エネルギー基盤を構築することが可能となるためです。




5年間で1000kmを太陽光発電道路に

 フランス政府では、この太陽光発電道路の普及に力を入れる方針を示しています。フランスのエコロジー・持続可能開発・エネルギー担当大臣であるセゴレーヌ・ロワイヤル(Ségolène Royal)氏は、今後5年間で1000キロメートルの道路を太陽光発電道路にするとの考えを示したとされており、普及を後押ししています。

 「太陽電池を埋め込んだ道路」については既にオランダで実証実験が開始されるなど、さまざまな注目を集めています。日本でも採算性の高いメガソーラーの建設候補地が減りつつある中、総延長で127万3295キロメートルにも及ぶ道路の有効活用という考えは今後検討が進むかもしれません。

(ITmediaより)