オルガン曲(5)

 トン・コープマンによるオルガン演奏の第5回は以下の3曲です。




トッカータとフーガ ホ長調(BWV566)成立年代1706年頃

 並列構成による初期の作品で、トッカータ→フーガ→トッカータ→フーガの順序となっています。2つのフーガは密接な関連性を持ち、第2フーガは第1フーガのリズム変奏でできています。 


前奏曲とフーガ ニ長調(BWV532)成立年代1708~12年頃

 ヴァイマル時代初期の作品で、若きBACHの代表作の一つです。前奏曲は豪快なペダル走句で始まり、模倣的な部分を挟んでアダージョのレチタティーヴォに至ります。フーガは同一音形を反復する主題によるもので、ヨハン・パッフェルベルの作品が下敷きとなっていると思われます。


前奏曲とフーガ ハ短調(BWV546)成立年代1730年頃

 この曲はライプツィヒ時代に書かれた前奏曲と、ヴァイマル時代に書かれたフーガを組み合わせた作品です。前奏曲は協奏曲風な構成によって大きく3部分からできています。フーガは荘厳なポリフォニー作品です。

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マグロ過食に注意!妊婦から胎児へ影響

 水俣病のような神経障害を引き起こすよりはるかに低い濃度でも、マグロやメカジキなどメチル水銀を比較的多く含む魚介類を妊婦が食べ過ぎると、妊婦のメチル水銀摂取が胎児の発達に悪影響があることが仲井邦彦・東北大教授らの研究で明らかになったといいます。日本は水俣病を経験しながら、これまで低濃度のメチル水銀の健康影響について研究が進んできませんでした。妊娠中にメチル水銀を多く含む魚種を控えることで防げるリスクだけに、妊婦の食生活の注意点について周知徹底する必要があるといいます。


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 2002年から、魚をよく食べていると考えられる東北地方沿岸の母子約800組を継続的に調査。母親の出産時の毛髪に含まれるメチル水銀濃度を測定し、子に対しては1歳半と3歳半の時点で国際的によく用いられる検査で運動機能や知能の発達を調べ、両者の関係を分析しました。

 毛髪のメチル水銀濃度は低い人が1ppm以下だったのに対し、高い人は100ppmを超えていました。世界保健機関などは、水俣病のような神経障害を引き起こす下限値を500ppmとしています。

 濃度が最高レベルの人たちの子は最低レベルに比べ、1歳半時点で実施した「ベイリー検査」という運動機能の発達の指標の点数が約5%低く、乳幼児期の運動機能は将来の知能発達と関連があるとされます。3歳半時点の知能指数検査では男児のみ約10%の差があり、海外の研究で、男児の方が影響を受けやすいことが知られています。


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 厚生労働省は2005年、海外の研究を基に、妊婦に対しメチル水銀の1週間当たりの摂取許容量を体重1キロ当たり100万分の2グラムと決めました。厚生労働省はこれに基づき、クロマグロの摂取は週80グラム未満とするなどの目安を示しています。今回の調査では約2割がこれを超えていたと考えられるといいます。

 研究チームの仲井邦彦・東北大教授は「目安を守れば、影響は心配しなくてよいと考えられる。魚には貴重な栄養も含まれており、妊婦が魚を断つことは好ましくない。食物連鎖の上位にいるマグロなどを避けサンマなどを食べるなど、魚種を選ぶことが大切だ」と話しています。


メチル水銀とは


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 水銀は地殻や土壌に含まれ、火山噴火や石炭の燃焼、金の採掘などに伴って排出されます。これが水中や土壌中で微生物の働きなどによって化学変化し、メチル水銀が生成されます。海水にも含まれ、食物連鎖によって徐々に濃縮し、上位に位置するクロマグロなどで濃度が高くなります。水俣病は、工場排水中の高濃度のメチル水銀が原因でした。

( 毎日新聞他より)

「音楽で感動できるタイプ」かどうかは脳内部位の連携の活発さに左右されていることが判明

 たとえ同じ音楽を聴いたとしても、強く感動する人がいる一方で、何も感じない人がいるように、その反応は人によってさまざまなものです。その背景には「感受性の違い」と説明されることも多いわけですが、脳内の働きを調査した研究の結果からは脳機能そのものに違いがあることがわかっています。



 脳内の神経を可視化する「ニューロイメージング」を用いて過去に実施された研究により、音楽を聴くことで得られる快感には脳の聴覚系と報酬系の相互作用が関連していることがすでにわかっていました。そして今回、バルセロナ大学のNoelia Martínez-Molina氏らによる研究チームはさらに、音楽によって快感を得られない人は、音楽を聴いたときに生じる脳内の2つの部位の活動量が低いことを明らかにしています。

 研究チームは、「音楽に関心がある人」と「音楽に普通に反応する人」、そして「音楽で強く感動する人」の3グループでそれぞれ15名の参加者を集め、脳内の血流を視覚化するfMRI(磁気共鳴機能画像法)を用いることで実際に音楽を聴いている時の脳の働きを検証しました。なお、結果のバイアスを排除するために、参加者には音楽の訓練を積んでいるミュージシャンを含めなかったとのこと。

 各グループの参加者はまず、個々人がそれぞれ「感情的に心地がよい (emotionally pleasing)」と感じるインスト曲(歌なしの楽曲)を2曲準備するよう求められました。これはもちろん、音楽に関心がない人にとっては簡単な作業ではありません。次に、研究チームは持ち寄られた楽曲を補完するために、音楽ストリーミングサービス「Spotify」の楽曲マッチングアルゴリズムを用いて、似たタイプの楽曲を集めました。そして研究チームは、これらの楽曲を聴いているときと、例えばギャンブルなどの「伝統的な報酬的なアクティビティ」を行っている時の脳の活動をfMRIを用いて解析しました。

 その結果、音楽に関心がない人が音楽を聴いた時、脳の中では聴覚系と報酬系を含む部位、とりわけ報酬系に役割を果たしていると考えられている側坐核における血流量が、他のグループに比べて少ないことがわかったとのこと。一方で、「伝統的な報酬的なアクティビティ」を行っている時にはほかのグループとの間に顕著な違いは見られないことから、この状況は脳機能の不全から生じているものではなく、音楽に関心を示さない人にとっては単に音楽そのものが「響かない」ものであることが浮き彫りになっています。

 前述のように研究チームは、グループ間で活動量に違いがあることを突き詰めた時、この原因が脳の機能不全にあるのではないかと考えました。具体的にいうと、脳で音楽を解釈する部位と報酬系をつなぐ連絡部分の接続能力がそもそも低いという仮説になるのですが、この仮説を検証するため研究チームは、聴覚系と報酬系の部位に強い関連が存在するかどうかを確認しました。

 その結果、音楽に関心がない人はこれらの部位の「機能的結合性 (Functional connectivity)」が弱いことが明らかになりました。機能的結合性とは、物理的な脳神経細胞のつながりではなく、特定の刺激を受けた際に生じる脳の部位間におけるつながりのことで、ある刺激に対する脳の反応の強さを見ることで、その人の脳がどのように反応しているのかを見ることができます。

 この結果から、音楽に関心がない人の脳では、上側頭回および腹側線条体、側坐核といった部位の反応が、ほかのグループの人に対して低いことがわかったとのこと。この結果について研究チームは、音楽を聴いて快感や感動を得られない人の脳では、聴覚皮質と中脳辺縁系の報酬系の伝達が少ないことを示している、としています。

(Ars Technica―Gigazineより)

喜びて舞い上がれ(BWV36)

 今日は降誕節第1主日です。降誕節とはイエス・キリストの降誕を待ち望む期間のことで、教会の一年は待降節第1主日で始まり、年間第34週で終わります。

 降誕節第1主日用のカンタータは3曲ありますが、BWV36は1731.12.2ライプツィヒで初演されたました。オリジナル作品ではなく、1718年のケーテン時代に作られた誕生日祝賀用の世俗カンタータBWV36aのパロディです。なおBWV36には36a、36b、36cが存在します。


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 BACHは降誕節用にルターの降誕節コラール3節を導入しニコライ・コラールを中央に移したBWV36を作成しました。その結果レチタティーヴォを欠き、合唱とアリアがコラールで繋がれるという珍しい構成のカンタータです。


 フィリップ・ヘレヴェッヘ指揮、コレギウム・ヴォカーレ・ゲント&管弦楽団、シビラ・ルーベンス(S)、クリストフ・プレガルディエン(T)、ペーター・コーイ(B)の演奏でお聴きください。





喜びて舞い上がれ(BWV36)

第1部

1.合唱

Schwingt freudig euch empor zu den erhabnen Sternen,  

喜んで舞い上がれ、高い星のもとへ、

Ihr Zungen, die ihr itzt in Zion frohlich seid!  

お前たち、シオンで、今、喜び歌っている舌よ。

Doch haltet ein! Der Schall darf sich nicht weit entfernen,

しかし、待て。その響きは、そんな遠くまで行く必要はない。

Es naht sich selbst zu euch der Herr der Herrlichkeit.  

近づいて下さるのだから、お前たちのもとに、栄光の主が、ご自分から。

2.コラール(二重唱、ソプラノ、アルト)

Nun komm, der Heiden Heiland,

いまこそ来ませ、異邦人の救い主、

Der Jungfrauen Kind erkannt,

乙女のみ子と知られたお方、

Des sich wundert alle Welt,

世の人は、皆、驚嘆した、

Gott solch Geburt ihm bestellt.

神がこのような誕生を定められたことに。

3.アリア(テノール)

Die Liebe zieht mit sanften Schritten  

愛は、やさしい足取りで、

Sein Treugeliebtes allgemach.

心から愛する人をゆつくりと引き寄せる。

Gleichwie es eine Braut entzucket,  

ちょうど、花嫁が、花婿を見て、

Wenn sie den Brautigam erblicket,  

心を奪われるように、

So folgt ein Herz auch Jesu nach.  

心はイエスにつき従う。

4.コラール

Zwingt die Saiten in Cythara

キタラの弦をはじいて、

Und lasst die suse Musica

甘い音楽を

Ganz freudenreich erschallen,

喜びあふれて鳴り響かせよ、

Dass ich moge mit Jesulein,

私が、いとも美しい

Dem wunderschonen Brautgam mein,

私の花婿なるイエスさまと、絶えることのない

In steter Liebe wallen!

愛の中で歩み続けることができるように。

Singet,

歌え、

Springet,

踊れ、

Jubilieret, triumphieret, dankt dem Herren!

歓呼せよ、勝利を祝え、感謝せよ、主に。

Gros ist der Konig der Ehren.

第2部

5.アリア(バス)

Willkommen, werter Schatz!  

ようこそ、いとも尊い宝よ。

Die Lieb und Glaube machet Platz  

愛と信仰が、場所を整えています、

Vor dich in meinem Herzen rein,  

あなたのために、私の心の中に、清く。

Zieh bei mir ein!  

私のもとに、どうぞお入り下さい。

6.コラール(テノール)

Der du bist dem Vater gleich,

父とひとしいお方よ、

Fuhr hinaus den Sieg im Fleisch,

肉における勝利を導いて下さい、

Dass dein ewig Gott'sgewalt

そうすれば、永遠の神のみ力が

In uns das krank Fleisch enthalt.

私たちの中で、この病める肉体を支えるでしょう。

7.アリア(ソプラノ)

Auch mit gedampften, schwachen Stimmen  

くすんだ弱い声であっても、

Wird Gottes Majestat verehrt.  

神の威光は讃えられます。

Denn schallet nur der Geist darbei,  

霊が共に響いてさえいれば、

So ist ihm solches ein Geschrei,  

それは神には、叫びとなって、

Das er im Himmel selber hort.

天で、みずからお聞きになるのです。

8.コラール

Lob sei Gott, dem Vater, g'ton,

賛美は父なる神に、

Lob sei Gott, sein'm eingen Sohn,

賛美はみ子なる神に、

Lob sei Gott, dem Heilgen Geist,

賛美は聖霊なる神に、

Immer und in Ewigkeit

絶えず、永遠にあれ。

川端純四郎 訳


マタイによる福音書 21章 1-9

 一行がエルサレムに近づいて、オリーブ山沿いのベトファゲに来たとき、イエスは二人の弟子を使いに出そうとして、言われた。「向こうの村へ行きなさい。するとすぐ、ろばがつないであり、一緒に子ろばのいるのが見つかる。それをほどいて、わたしのところに引いて来なさい。もし、だれかが何か言ったら、『主がお入り用なのです』と言いなさい。すぐ渡してくれる。」それは、預言者を通して言われていたことが実現するためであった。「シオンの娘に告げよ。『見よ、お前の王がお前のところにおいでになる、/柔和な方で、ろばに乗り、/荷を負うろばの子、子ろばに乗って。』」弟子たちは行って、イエスが命じられたとおりにし、 ろばと子ろばを引いて来て、その上に服をかけると、イエスはそれにお乗りになった。大勢の群衆が自分の服を道に敷き、また、ほかの人々は木の枝を切って道に敷いた。そして群衆は、イエスの前を行く者も後に従う者も叫んだ。「ダビデの子にホサナ。主の名によって来られる方に、祝福があるように。いと高きところにホサナ。」

将来食べられなくなるかもしれない10の飲食品

 2014年から絶滅危惧種指定を受けているニホンウナギ。「土用の丑の日に蒲焼が食べられなくなる?」と話題を呼びましたが、世界を見渡してみると「将来食べられなくなるかもしれない」食品は他にもたくさんあります。しかも私たちの食生活でお馴染みのものも。 以下、気候変動で食べられなくなる恐れのある10の飲食品です。


ムール貝



 パエリアやブイヤベースでお馴染みのムール貝。そんな海鮮の人気食材に「食べられなくなる危険」が迫っているそうです。スウェーデンのヨーテボリ大学の研究によると、気候変動で海水の温度が2度上昇すると麻痺性貝毒という毒素を算出する原因になる細菌やプランクトンが貝類に蓄積する恐れがあり、この毒素は調理の過熱では取り除くことができず、もし麻痺性貝毒を含む貝を食べたら最悪の場合は死に至ることもあるそうです。そのため、今後100年以内にムール貝は食べられなくなるのではないかと科学者たちは見解を示しています。


チョコレート



 世界中で愛されているチョコレート。そんなチョコレートが食べられなくなるとはどういうことでしょうか?実はチョコレートの原料であるカカオは、総生産量の半分がコートジボワール産とガーナ産です。2か国とも西アフリカに位置していますが、2050年までに予測されている2.3度の気温上昇が起こると、カカオの生産が現状通りにいかなくなると言われています。国際熱帯農業センターは、「生産量は半減し、チョコレートの価格は急激に上昇するはず」だと予測しています。今まで気軽に食べられたチョコレートも、今後は高級なぜいたく品になってしまうかもしれなません。


ボルドー産ワイン



 今や日本の食卓でもすっかり欠かせない存在のワインも、危機にさらされています。チョコレート同様、2050年までに予測されている気温上昇が起こると、世界的にワインの産地として有名なボルドーに影響が及ぶといいます。ワインの原料のぶどうは、夏の高温や干ばつが極端になると、実やつるの健全な成長を妨げられるので、ワイン生産者は耐熱性ブドウ品種への切り替えを順次しているそうですが、切り替えには時間もかかるので、温暖化との時間競争の様な状態になっています。ワイン生産者たちが対策をじっくり練られるよう、少しでも気候変動が後ろ倒しになってほしいです。


パスタ



 パスタが食べられなくなった世界なぞ想像したくないですが、その危機はもうすぐそこまで迫っているそうです。パスタの原料である小麦(特にデュラム小麦)は乾燥した涼しい季節を好む作物ですが、気候温暖化はその成長と品質に悪影響を及ぼすと言われています。更に季節外れの大雨などでも壊滅的な害を被る繊細な作物です。アメリカのデュラム小麦農家の中には「翌年も作るべきかどうか」と迷っている人も出てきています。ランチにパスタが食べられない未来、なんとしてでも避けたいものです。


天然サーモン



 サーモンの危機を指摘しているのは、イギリスにあるプリマス大学による研究で、産業革命が起こった1840年代と比較すると、現代の海水は二酸化炭素(CO2)を吸収し、30%も酸化しているといいます。この「海洋酸性化」は貝類が殻を作りにくくなるという状況を引き起こし、その貝などを餌にしている魚が十分な食物にありつけなくなる状態になります。それがひいては海の中の生態系に影響を及ぼし、その頂点にいる鮭(サーモン)のような大型魚の減少にもつながります。プリマス海洋研究所によると既に鮭の減少は数値に表れているそうです。


はちみつ



 はちみつを作っているのはミツバチですが、このミツバチが危機に瀕しているといいます。イギリスのレディング大学のサイモン・ポッツ教授によると、ミツバチは気候温暖化により主に2つの危機に直面しています。一つ目は生息可能な地域の変動で、2つ目はミツバチの活動時期と開花時期のすれ違い。ミツバチは春から夏にかけて活動する性質を持っているのですが、そのタイミングが(温暖化で)年々早まってきています。はちみつの原料になる花も同様に開花時期を早めてはいるのですが、ミツバチたちの活動時期と徐々にずれてきていることを専門家たちは心配しています。つまり、ミツバチたちがせっせとはちみつを作ろうとする時期に、まだ花が開いていないという事態が近い将来訪れるということです。


コーヒー



 普段、我々がコーヒー豆専門店で購入する豆は「アラビカ種」がほとんどなのですが、地球規模の気候温暖化でその生産量に影響が出ると予測されています。イギリス王立植物園キューガーデンの研究によると、2080年までにアラビカ種のコーヒー豆を生産している地域の99.7%が、栽培に適さない気候に変わってしまうといいます。「99.7%ではなく、65%くらいのダメージで済むのではないか」という分析もあるそうですが、作物の収穫量次第では2020年までに早々に生産をやめてしまう農家も出てくるのではないかと言われています。


ピーナッツ



 ピーナッツのようなナッツ類も、気候変動による危機からは逃げられないようです。固い殻に包まれているにも関わらず、ピーナッツはとても繊細な作物。収穫できるまできちんと育てるためには、一定の温度とちょうど良い量の降雨が必要ですが、近年の気候変動で収穫量に変動が出てきています。2011年、ピーナッツの産地であるアメリカ南西部が深刻な干ばつに見舞われたことで、収穫量が大幅に減少しました。今後も過酷な夏は続きそうで、2013年の米国グローバルチェンジ研究計画の全国気候評価では、主な米国のピーナッツ生産者である南部の州の夏は、より暑く乾燥した気候になっていくと予測されています。ピーナッツそのものはもちろんのこと、ピーナッツバターも手に入りにくい高級品に変わってしまうかもしれません。


さくらんぼ



 さくらんぼの実がなるには、昼夜の寒暖差が必要だと言われています。しかし気候変動で夜が暖かくなると、さくらんぼの木の開花時期が狂い、(受粉がしにくくなり)実がならなくなってしまういます。さくらんぼにとって気温上昇は、そのまま収穫量減少につながっています。 2012年アメリカ中西部に位置するミシガン州では、夏が長引き寒い季節の到来が遅れたために、さくらんぼ(アメリカンチェリー)の収穫量が例年の10%になってしまったそうです。


ベーコン



 豚肉から作られているベーコンは、当然ながら豚がいないと食べられません。けれど気候変動で気温の上昇や干ばつが悪化すると、豚の餌となる作物が手に入りにくくなり、豚肉の生産量や価格に影響が出ると懸念されています。実際に2012年には、アメリカで主に豚の餌として採用されているトウモロコシや大豆が大干ばつで収穫量が激減し、飼料代が高騰しました。それが豚肉の原価にも反映され、実に2倍近くまで跳ね上がってしまったといいます。今後もこういった事態が続けば、確かに豚の飼育を諦める酪農家も増えてしまうかもしれません。朝食にベーコンエッグがある光景は、当たり前のものではなくなりそうです。

(TABIZINEより)

高血圧を予防する乳酸菌の秘密

 脳卒中や心疾患など命に関わる病気につながる高血圧。決して放置しておいてはいけないのですが、自覚症状がないため気がつかないでいると徐々に血管はむしばまれていきます。

 乳酸菌にはそんな高血圧を予防する効果も期待できるといいます。


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高血圧は「サイレントキラー」

 高血圧は日頃の生活習慣によって引き起こされることが多く、日本では30歳以上の男性の60%、女性の45%が高血圧だと試算されています。これといった自覚症状がほとんどないため放置されやすく、50歳代の高血圧患者の治療率は半数にも満たないというデータもあります。

 しかし、高血圧の状態を放置していると動脈硬化を促進し、脳梗塞や脳出血などの脳卒中、狭心症や心筋梗塞などの心疾患、あるいは慢性腎臓病など大きな病気につながる可能性が高くなります。

 そのため高血圧は「サイレントキラー」として恐れられていますが、最近の研究によると特に脳卒中は高血圧の影響が大きいことがわかってきました。一説では、収縮期血圧(最高血圧)が10mmHg上昇すると、脳卒中リスクが男性で約20%、女性で約15%も高くなるといいます。脳卒中は命が助かったとしても、運動機能や言語、認知機能などに障害が残りやすいのが特徴です。脳卒中を起こし、後遺症のために長年リハビリ治療を受けることを余儀なくされるケースも少なくありません。

 また、血圧の上昇は腎臓にも負担がかかり、慢性腎臓病を招きやすく、そうなるとさらに血圧が上昇するという悪循環を起こします。

 高血圧というと、高齢者というイメージがありますが、実際には30~40歳代の男性の約30%、女性でも10~20%が高血圧の状態であるにも関わらず、その多くは治療を受けていません。高血圧の放置期間が長ければ長いほど、血管の傷みも進み、いきなり脳卒中や心筋梗塞で倒れるという事態に陥りかねなませんい。日頃から食生活の改善や生活習慣の見直しをはかり、血圧を上手にコントロールしていきたいものです。


血圧を下げる乳酸菌の秘密とは?

 そんな怖い高血圧にも乳酸菌は有効に働く食品だといいます。まず、乳酸菌を含むヨーグルトには、豊富なミネラルが含まれていますが、その中でもカリウムは体内のナトリウムを排出させる役割を果たします。血管内にナトリウムが多く含まれていると、浸透圧の関係で水分が多くなり、そのために血圧が上昇します。カリウムは余分なナトリウムを体から排出させるので、それが血圧を下げる一因となります。

 さらに、血圧を下げる効果をもたらすカギとなるのが、「ラクトトリペプチド(LTP)」という物質です。これは牛乳に含まれる乳たんぱく質のカゼインから生まれた3つのアミノ酸が結合した有効成分です。

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 血圧が上がる要因の一つに、アンジオテンシン変換酵素(ACE)という物質が関わっています。このアンジオテンシン変換酵素は、体内で産生される生理活性物質のアンジオテンシンⅠを血管を収縮させて血圧を上昇させるアンジオテンシンⅡに変換させてしまう酵素です。

 先のラクトトリペプチドには、この酵素の働きを邪魔する作用があり、ラクトトリペプチドを摂取することで、血圧が低下することはいろいろな実験で証明されており、現在、特定保健用食品(トクホ)にも認められています。


血管を若返らせる効果も期待

 乳酸菌が作り出すラクトトリペプチドの効果は、高血圧の予防だけではなく、血管年齢を若返らせる作用があることも確認されています。

 血管年齢というのは、その人の血管の状態が何歳に相当するのかという指標のようなもので、血管年齢が若いほど血管は柔らかく弾力性に富んでいますが、血管年齢が高いと血管は硬く、内腔が狭くなり、動脈硬化が進んでいることになります。動脈硬化が進むと、いずれ梗塞などの詰まりを起こしたり、血管の破裂などの原因となります。

 ある実験では、実年齢より血管年齢の高い女性の被験者を2つのグループに分け、片方には食事指導を行い、もう片方には食事指導を行わずにラクトトリペプチドを含む飲料を1日1回摂取させ、8週間後に再び血管年齢をチェックしました。その結果、食事指導だけのグループでは特に血管年齢に変化はありませんでしたが、ラクトトリペプチドを摂取したグループは平均5歳もの低下が認められました。

 ラクトトリペプチドを含む乳酸菌で、血管を若返らせ、高血圧や動脈硬化などとは、できるかぎり縁のない生活を送りたいものです。高血圧予防に関連する乳酸菌には、BC90株やラクトバチルス、ヘルベティカス、CM4株などがあります。

(HealthPressより)

長生きの秘訣は「全粒穀物」をよく食べること!?

心臓や血管の病気にかかるリスクが減少

 近年のパンブームで多くの店で目に付くようになったのが、ずっしり重く滋味のある全粒粉のパンです。その人気ぶりは、これまで健康志向の強い客が買い求めているイメージでしたが、最近ではその美味しさにハマった人が増えたのかもしれません。


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 全粒粉や玄米などの穀物が体にいいと言われていますが、これまでの研究でも、全粒穀物を積極的に食べている人は心臓病や糖尿病などの発症リスクが下がることが判明していいます。

 今回、さらにもう一歩踏み込み、全粒穀物の摂取によって「長生きができるかもしれない」ことが、新たな研究で示唆されました。

 「全粒穀物の摂取量が多いほど、特に心血管疾患による死亡率が低くなる」と、研究著者で米・ハーバード大学T.H.チャン公衆衛生大学院(ボストン)助教授のQi Sun氏は述べています。


生活習慣病での早期死亡率が15~25%低下

 未精製である全粒穀物には、米糠やふすまなどの表皮部分や、胚芽(栄養豊富な芯の部分)、胚乳(中間層)を含めた穀粒が丸ごと含まれています。全粒小麦粉で作られたパンやパスタ、オートミール、玄米、全粒コーンミールなどで摂れます。

 今回の研究は、これまで世界各国で行われた発表済みの12の研究と、国民健康栄養調査(NHANES)のデータをレビューし、全粒穀物と長寿との関連性を調べたものです。

 米国、英国、北欧諸国の男女合計80万人の被験者を対象とし、研究期間は1971~2010年にわたる。この期間中、約9万8000件の死亡が記録されていました。

 その結果、直接的な因果関係は示されていないものの、全粒穀物を1日に3皿分(合計48g)食べる人は、3皿分未満しか食べない人や全く食べない人に比べて、心疾患および脳卒中で早期死亡するリスクが約25%も低く、がんによる早期死亡リスクも、約15%低かったといいます。

 それだけ、寿命も長くなっているわけで、理由についてはさまざまな可能性が考えられます。

 全粒穀物は食物繊維が豊富なため、血糖値やコレステロール値が改善され、心疾患や糖尿病のリスクが低減する可能性があります。また、食物繊維は満腹感を長時間持続させるため、その結果、摂取カロリーが抑えられて正常体重が維持され、心疾患リスクが低減するのかもしれません。

 もともと米国の食事ガイドラインでは、全粒穀物を毎日3皿以上摂取することを勧めています。しかし米国人は平均して全粒穀物を日に1皿未満しか食べていません。

 48gの全粒穀物を摂取するには、全粒粉パンであれば1日にスライス3枚を食べる換算です。ただし、米国農務省(USDA)によると、その食品が全粒穀物かどうかは見た目だけで判断できないため、表示を確認すべきだといいます。


白いご飯やパンは少しずつ血管を痛めつける?

 一般に食べられている白米や精白小麦粉は、いずれも精製された穀物で、穀物を精製すると糠や胚芽が除去されてしまうため、食物繊維、鉄分のほか、多くのビタミンB群も失われてしまい、栄養価的は下がってしいます。

 さらに精製された穀物が厄介なのは、食後の血糖値を大きく上げることです。ブドウ糖を摂取した後の血糖上昇率を100としたときの、食品ごとの血糖上昇率を表す指標を「グリセミック指数」(GI)といいいますが、GI値が高い食品ほど食後の血糖値を上げやすく、低いほど上げにくくなります。

 たとえば玄米のGI値が55なのに対し、白米は81。全粒粉パンが50なのに対して食パンは91と、精製されたものはGI値が高くなります。

 GI値が高い食品を摂取すると、食前と食後で血糖値が大きく変動し、血糖を下げるホルモンのインスリンが過剰に分泌されます。

 血糖値の大きすぎる変動は血管にダメージを与え、脳卒中や心疾患のリスク要因となります。さらにインスリンの過剰分泌は、肥満や2型糖尿病の原因となるほか、がんやうつ病などさまざまな病気になるリスクを上げてしまいます。

 精製されていない穀物を食べるのは、ダイエットになるだけでなく、全身の若々しさを維持するために有効だということです。

 Qi Sun氏は今回の研究を踏まえて「医療関係者は一丸となり、全粒穀物の摂取を推奨すべき」と述べています。健康で長生きをしたければその言葉に耳を傾け、できるところから食生活に全粒穀物を取り入れてみてはどうでしょうか。

(Health Perssより転載)

オルガン曲(4)

 トン・コープマンによるオルガン演奏の第4回は以下の2曲です。




トッカータ、アダージョとフーガ ハ長調(BWV564)成立年代1713~17年

 トッカータとフーガの間に緩やかな中間楽章を挿入した作品です。イタリア協奏曲の様式を取り入れたもので、ヴィヴァルディの協奏曲の中間楽章を模した、抒情的なアダージョの後に躍動感に満ちたフーガで締めくくられます。


トッカータとフーガ ニ短調 ドリア調(BWV538)成立年代1712~17年

 有名なトッカータとフーガ ニ短調(BWV565)と区別するためにドリア調と呼ばれていますが、教会風というわけではありません。トッカータは主鍵盤で奏される16分音符のモティーフが全体を貫き、副鍵盤との音色の対比を織り込みつつ協奏曲風に展開されます。フーガはゆったりとした息の長い主題に基づき、雄大なポリフォニーが形成されてゆきます。

人の寿命は115歳が上限?

 人間の寿命はどんなに伸びても最長で約115年かもしれない。米ニューヨークのアルバート・アインシュタイン医科大学の研究者らが、研究成果を英科学誌ネイチャーに発表しました。

 報告によると、115年以上長生きする人もまれにいますが、確率は極めて低く、125歳の人間をたった1人だけ見つけるには地球を1万個、探索する必要があるといいます。

 一部の研究者はこの報告を高く評価しますが、とんでもないひどい内容だと厳しく批判する意見もあります。

 人間の寿命は19世紀以降、一貫して伸び続けてきました。ワクチンの開発、出産の安全性向上、がんや心臓病など死に至る病気の治療法改善などが主な理由です。

しかしその傾向は永遠に続くのか?

 研究チームは、人間寿命データベースのデータに加え、仏・日・英・米の110歳以上の人たちの死亡件数を研究しました。

 その結果、100歳超の人たちの寿命が延びるペースが減速しつつあり、少なくとも過去20年の間に最高年齢の水準が一定になりつつあることが分かったといいます。

 研究チームのヤン・ファイフ教授はBBCニュースサイトに対して、「105歳以上の人が増えていない。つまり人間の寿命の限界に近づきつつあるということだ。史上初めてこの現象を確認できるようになった。人間の寿命の限界、天井は115歳くらいだ」と話しました。

「その限界を超えるのはほとんど不可能だ。125歳まで生きる人間を1人生み出すには、この地球のような世界が1万は必要だ。なので、可能性はきわめて低い」


122年生きたフランスのジャンヌ・カルマンさん。1997年に死去


 フランスのジャンヌ・カルマンさんはその手前まで生きました。公式記録の裏付けがある最高齢の記録保持者で、1997年に122歳で亡くなりました。

 長寿の象徴だったカルマンさんは、エッフェル塔建設の前に生まれ、画家のフィンセント・ファン・ゴッホに会ったことがあったそうです。カルマンさんほどの長寿に近づいた人は、以来ほかにいません。

 ユニバーシティ・コレッジ・ロンドン健康的高齢研究所のリンダ・パートリッジ教授は、寿命の上限は「論理的に考えて、ないわけがない」とBBCに話しました。

「ただし、この論文はとても興味深く、実際に起きている現象について説明しているが、これから起きることについては語っていない」

 今回の研究対象となった100歳以上の高齢者は、19世紀末に幼少期を過ごし、当時の栄養不足や感染症を経験しています。天然痘がようやく撲滅されたのは1980年のことです。「最近生まれた人たちが今後経験することと、かなり違う幼少期でした。とはいえ、今では多くの子供が肥満状態になるので、それがかなり平均寿命を引き下げるかもしれない」とパートリッジ教授は付け足しました。


「とんでもない」

 独マックス・プランク・人口学研究所所長のジェイムズ・ボーペル教授にとって、「115歳限界説」は受け入れがたいものでした。

 ボーペル教授は、ネイチャー誌に掲載された研究はとんでもない、ひどい内容だと強く批判し、これまでも科学者は寿命の限界は65歳だ、85歳だ、いや105歳だと主張しては、そのたびに間違ってきたと指摘しました。

 「延々と続く惨めな話だ。寿命の限界が近づいていると信じる人たちは、寿命の限界の仮説を検証するにあたって人口学や統計学を使うことなく、自分たちが何となくそう思うからというだけの内容を、美辞麗句とおそまつな調査手法ときれいな図表を使って立証しようとした」

 「この研究は、我々がいつまで生きるかについて新たな科学的知見を何ひとつ追加していない」

 理想的な環境下の動物を調べる実験は、寿命には限界があるかもしれないと示唆してきました。

 米イリノイ大学のジェイ・オルシャンスキー教授は、マウスは1000日、犬は5000日生きることが多く、「人類も命の自然な限界に近づきつつある」と話します。


老化を食い止める?

 人類は、極めて高齢になっても生きられるようには、進化してきませんでした。これが、加齢問題においての課題です。何百万年にもわたる自然選択の末、私たち人類は若い間に生き延びて成長して生殖するようになりました。

 そこから50年余りたってから自分たちの体に起きることは(まして人類の進化史上未知の年齢で起きることは)、若い時期に意味を持つDNAの指令の副作用です。

 このため、本格的に寿命を伸ばすには、病気を治療するだけでなく、体内の全細胞の中で起きる老化作用を何とかしなくてはなりません。

 研究チームのファイフ教授は、「120歳や125歳、あるいは130歳まで生きるような最高寿命を実現するには、かなり根本的なことをする必要がある。人類の遺伝子構造そのものを変更したり、何万という新薬を開発しなくてはならない」と付け足しました。

 「老化作用はあまりに複雑なので、人間の寿命に限界をもたらすものを徹底的に変更するのは不可能だ」

(BBC Newsより転載)

体温のみで動くスマートウォッチが登場

 Apple WatchやAndroid Wearを搭載した多彩なモデルで、スマートウォッチ市場は賑わいを見せてもいますが、爆発的に普及するまでにはいたっていません。大きな要因の1つは、腕時計なのに、まるでスマートフォンのように頻繁に充電しないと使えない煩雑さにあるといわれています。


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 ところが、このほどMatrix Industriesが発表した「PowerWatch」は、ボタン電池もリチウムイオン電池も一切装備されていません。なんとPowerWatchの動力源は人間の体温のみ! 生きている人間が腕に装着している限り、その体温だけで動くスマートウォッチです。




 もとよりMatrix Industriesは、物体の温度差を利用して発電するシステムの開発に携わってきました。メタルボディの文字盤表面のベゼル部分と、常に温かい体温が腕から伝わる文字盤裏面の装着部の間には、温度差が生まれ続けます。この温度差を電圧に変換することで、PowerWatchを動作させるバッテリーが誕生すると説明されています。

 つまり、PowerWatchは、腕に装着している間は問題なく利用できるものの、いざ外すと電力供給が止まってしまうため、データを保存するためにスリープモードへ入る仕組みとなっています。でも、再び腕にはめると瞬時に現在時刻を表示して、各種フィットネストラッキング機能も測定を再開する仕様になっています。


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 PowerWatchには、正確な体温測定からカロリー消費を算出するユニークな機能が備わるものの、そのほかのスマートウォッチとしての性能は控えめです。文字盤のデザインを選択したり、歩数計の表示などはできますが、スマホへの着信通知を受け取ることも、多彩な対応アプリでカスタマイズすることもできません。極めてシンプルな腕時計として、また、Bluetooth経由でスマホへ測定データを提供可能な、最低限のフィットネストラッカーとして利用するくらいしかできないものの、永久的に充電不要というギミックに惹かれる人にはベストなガジェットです。



 来年1月に米国ラスベガスで開催される「CES 2017」にて実機が披露され、7月には169.99ドルにて販売が開始されるPowerWatch。すでにクラウドファンディングサイトのIndiegogoでは、発売予定価格より大幅なディスカウントで予約購入が受け付けられています。今後の性能アップなどにも期待しつつ、バッテリーの心配がいらないスマートウォッチ、PowerWatchが提唱する新たな利用スタイルを楽しみに見守りたいところです。

(Indiegogo―GIZMODOより)