長生きするほど寿命が延びる「リンディ効果」とは?

 人の寿命には終わりがありますが、作品についていえば理論上は寿命はありません。ここには、長生きすればするほど寿命がますます延びるという「Lindy effect(リンディ効果)」なる法則が成立しています。

 人間を含む動物の場合、死ぬ確率は生まれてすぐと老いてからが高く、青年期から中年期に最も低くなるというバスタブのような形を描きます。これは、機械の故障発生率にも当てはまる現象で「バスタブ曲線」という名称がつけられています。

 バスタブ曲線が成り立つ人間の死亡率に対して、長く生きて、生き残れば生き残るほど死亡率が減少し、ますます寿命が延びやすくなるというモデルが考えられており、「リンディ効果」として知られています。例えば、ある芸能人の露出が増えれば増えるほどそれ以後も出演依頼を受ける確率が高まり、芸能界での地位が強固になるようなことがリンディ効果の例としてあげられます。

 リンディ効果というアイデアは、1964年に作家のアルバート・ゴールドマン氏が著書「Lindy's Law」の中で用いたのが最初です。「当時、テレビに出演していたコメディアンたちがニューヨークのレストランLindy'sに夜な夜な集まって、生き残りのための相談をしていた」という逸話から名前がとられたものだとのこと。

 リンディ効果がよく働くものとして、古典的な書物があげられます。シェイクスピアのハムレットや孔子の論語、源氏物語など、洋の東西を問わず古くから受け継がれてきた古典の名作は、時代を経ても色あせることなく、むしろその地位を盤石のものにして、命が尽きるのに抗うというわけです。

 「確率論」から言えば、新書を読まずに古典を読むべきだという考えもあり、以下のムービーでは古典を読むべき理由を訴えています。




 古典といえども世に出た当時は「新人」だったわけで、後に古典として半永久的な命を持つことになるかもしれない無数に登場してくる新書を読む楽しみも確実にあるわけですが、あくまで確率論で言えば、名作巡りが効率的なのは間違いないようです。

(Gigazineより)

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