トレヴァー・ピノック&イングリッシュ・コンサート

  1946年イギリスのカンタベリー生まれのチェンバロ・オルガン奏者でイングリッシュ・コンサートの指揮者です。今まで何度も聴いてきましたが、名演奏家なので改めて取り上げました。

 ピノックは学生時代から演奏活動を開始しましたが、1973年にオリジナル楽器のイングリッシュ・コンサートを設立、指揮、独奏の双方で活発な演奏活動により名声を得ました。主だったレパートリーはバッハ一族 、ヴィヴァルディ、ヘンデル、ハイドン、モーツァルトで、またチェンバロ奏者として小澤征爾、ボストン交響楽団とも共演しています。2003年にイングリッシュ・コンサートの音楽監督をヴァイオリン奏者のアンドルー・マンゼに譲って、ピノック自身は退団しました。


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 ピノックは古楽の黎明期、レオンハルトより少し遅れてオリジナル楽器による古楽演奏活動を開始しましたが、レオンハルトと異なりアゴーギクを排した正確なリズムの演奏が特徴です。近代オーケストラとの交流も多く、厳密には古楽専門の演奏家とは言えないかもしれません。

 反面、古楽になじめない音楽愛好家にも受け入れやすいのですが、あまりにも厳格な演奏スタイルのため、少し物足りなさを感じることがあります。


 最初にチェンバロ独奏でパルティータ第3番イ短調(BWV827)の演奏をお聴きください。1990年の新録音で、軽快な演奏です。楽器はアメリカのチェンバロ製作者ジャック・ウェイの1983年製を使用しています。



 ゴールドベルク変奏曲(BWV988)は全曲聴くと約1時間かかりますが、楽譜を見ながら聴けるので、ピアノを習ったことがある方は興味が湧くと思います。視聴回数も14万を超えています。



 

 チェンバロ協奏曲第1番ニ短調(BWV1052)はイングリッシュ・コンサートの

指揮をしながら演奏しています。


 

 ブランデンブルク協奏曲第5番ニ長調(BWV1050)は第1楽章の最後にチェンバロの長いカデンツァが聴けます。


 

 管弦楽組曲 第3番 ニ長調(BWV1068)は、1979年の録音なので管楽器の音色が現在ほど洗練されていないように思います。



 
 イングリッシュ・コンサートの録音は1970年代~80年代に録音されたもが多く、古楽演奏の技術が現代ほど研究されていないこともあり、テンポも含めて少し不満が残ります。
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