ボブ・ファン・アスペレン

 1947年生まれのオランダを代表するチェンバロ・オルガン奏者・指揮者で、アムステルダム音楽院にてグスタフ・レオンハルトに師事した後、国際的な演奏活動を始めました。オトテール四重奏団やラ・プティット・バンドの一員であるとともに、古楽器オーケストラ「メラント81」を設立しました。1988年にアムステルダム・スウェーリンク音楽院の教授に就任し、ピーテル=ヤン・ベルダーはその門下生です。


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 ボブ・ファン・アスペレンの初期の演奏は、グスタフ・レオンハルトの影響が強く、レオンハルトと同様なアゴーギクが見られます。

 最初に聴き慣れたイタリア協奏曲ヘ長調(BWV971)をお聴きください。


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4小節目の8分音符を、ほぼ倍の4分音符の長さで演奏している



 次のトッカータ ニ長調(BWV912)はBACHの初期(21歳頃)の作品ですが、華麗で変化に富んでいます。アスペレンの演奏にも躍動感があります。



 フーガの技法(BWV1080)はレオンハルト追悼演奏会の録画ですが、最初のコントラプンクトゥス 1から装飾音を入れてアレンジしているのが気になります。レオンハルトの名演があるので、異なったアプローチをしているのでしょう。

 最後の「反行形による拡大カノン」ではチェンバロを2台並べて、オリヴィエ・ボーモンが共演しています。レオンハルトの録音では、アスペレンが共演していました。



 自ら設立した「メラント81」の動画はあまり投稿されていませんが、チェンバロ協奏曲第5番ヘ短調(BWV1056)が聴けます。



 ヴィオラ・ダ・ガンバとチェンバロのためのソナタ第1番ト長調(BWV1027)はバロック・チェロのアンナー・ビルスマと共演していますが、チェンバロを使わずオルガンを使用しています。



 最後に聴くヴァイオリンとチェンバロためのソナタ第1番ロ短調(BWV1014)はバロック・ヴァイオリンのルーシー・ファン・ダールと共演しています。アスペレンのチェンバロよりもファン・ダールの繊細で、かつ力強い演奏と独特の音色に耳が奪われます。



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