最愛の神よ、われいつの日に死なん(BWV8)

 今日の日曜カンタータは三位一体主日後第16主日、1724. 9.24に初演されたカスパール・ノイマンのコラールに基づくコラール・カンタータです。

 当日の説教のテーマは「死」なのですが、死を救いと見なしてそれを待つという、悲しみではなく「時の過ぎ去るのを惜しむ」という雰囲気が感じられます。



 当日の福音書聖句は、「ナインの若者の甦り」という箇所で、 母一人子一人の息子の方が亡くなり、嘆き悲しむ母を哀れに思ったイエスが、 棺に手を触れて「若者よ、あなたに言う。起きなさい」と言われると、若者は甦ってものを言い始め、人々は神を賛美したという話です。


 ピーテル・ヤン・ルーシンク指揮、ネーデルランド・バッハ・コレギウム、オランダ少年合唱団、ルース・ホルトン(S)、シトセ・ブヴァルダ(CT)、マルセル・ビークマン(T)、バス・ラムセラール(B)の演奏でお聴きください。




最愛の神よ、われいつの日に死なん(BWV8)

1. 合唱

Liebster Gott, wenn werd ich sterben?

み神よ わが死は いつ

Meine Zeit läuft immer hin,

時は とく 去りゆき

Und des alten Adams Erben,

ふるき アダムの すえ

Unter denen ich auch bin,

われも 受けつぎし さだめ

Haben dies zum Vaterteil,

はかなき いのちを

Daß sie eine kleine Weil

ともしく まずしく

Arm und elend sein auf Erden

この世に ながらえ

Und denn selber Erde werden.

やがて 土に もどるなり

2. アリア (テノール)

Was willst du dich, mein Geist, entsetzen,

心よ おそれ あらんや

Wenn meine letzte Stunde schlägt?

いまわの 時にも

Mein Leib neigt täglich sich zur Erden,

この身は 日ごと 地に かたむく

Und da muß seine Ruhstatt werden,

そは わが いこいの 地

Wohin man so viel tausend trägt.

あまたの 者ら 運ばるる ところ

3. レチタティーヴォ (アルト)

Zwar fühlt mein schwaches Herz

弱き心 おそれ

Furcht, Sorge, Schmerz:

悩み いたむ

Wo wird mein Leib die Ruhe finden?

わが身 いずこに いこわん

Wer wird die Seele doch

たれか われを

Vom aufgelegten Sündenjoch

罪の 重荷より

Befreien und endbinden?

解きはなちえん

Das Meine wird zerstreut,

わが身 果てなば

Und wohin werden meine Lieben

いとしき 者らは

In ihrer Traurigkeit

いずこにか

Zertrennt, vertrieben?

迷いゆく

4. アリア (バス)

Doch weichet, ihr tollen, vergeblichen Sorgen!

失せよ おろかに むなしき うれい

Mich rufet mein Jesus : wer sollte nicht gehn?

主 われを 呼ぶ : ゆかざらんや みもとに

   Nichts, was mir gefällt,

 とうときもの 世に なし

  Besitzet die Welt.

 来たれ 喜びの 朝よ

  Erscheine mir, seliger, fröhlicher Morgen,

 光を 浴びて 立たしめよ

  Verkläret und herrlich vor Jesu zu stehn.

 主 イェスの み前に われを

5. レチタティーヴォ (ソプラノ)

Behalte nur, o Welt, das Meine!

この世よ とり去れ

Du nimmst ja selbst mein Fleisch und mein Gebeine,

わがもの 肉も 骨も

So nimm auch meine Armut hin;

わが まずしきも

Genug, daß mir aus Gottes Überfluß

主は みち足らせたもう

Das höchste Gut noch werden muß,

その 富もて われを

Genug, daß ich dort reich und selig bin.

わが 幸は かしこに あり

Was aber ist von mir zu erben,

わが 受くべきは ただ

Als meines Gottes Vatertreu?

み父の まこと のみ

Die wird ja alle Morgen neu

そは 朝ごとに

Und kann nicht sterben.

新たなり

6. コラール

Herrscher über Tod und Leben,

死と 生を しらす 君よ

Mach einmal mein Ende gut,

教えたまえ

Lehre mich den Geist aufgeben

雄々しく わが たまを

Mit recht wohlgefaßtem Mut.

主に ゆだねん ことを

Hilf, daß ich ein ehrlich Grab

きよき 聖徒らの

Neben frommen Christen hab

かたえに 眠り

Und auch endlich in der Erde

もはや 地に ありて

Nimmermehr zuschanden werde!

ほろび果てざる ことを

                   対訳:大村恵美子

ルカによる福音書 7章 11-17
 それから間もなく、イエスはナインという町に行かれた。弟子たちや大勢の群衆も一緒であった。イエスが町の門に近づかれると、ちょうど、ある母親の一人息子が死んで、棺が担ぎ出されるところだった。その母親はやもめであって、町の人々が大勢そばに付き添っていた。主はこの母親を見て、憐れに思い、「もう泣かなくともよい」と言われた。そして、近づいて棺に手を触れられると、担いでいる人たちは立ち止まった。イエスは、「若者よ、あなたに言う。起きなさい」と言われた。すると、死人は起き上がってものを言い始めた。イエスは息子をその母親にお返しになった。人々は皆恐れを抱き、神を賛美して、「大預言者が我々の間に現れた」と言い、また、「神はその民を心にかけてくださった」と言った。イエスについてのこの話は、ユダヤの全土と周りの地方一帯に広まった。

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