おお愛する魂よ、汝を飾れ(BWV180)

 今日の日曜カンタータは三位一体主日後第20主日、1724.10.22に初演されたコラール・カンタータです。すべての曲が長調で書かれ、軽快なリズムに満ち、おだやかな明るさを持っています。全体を通してリコーダー、フルート、オーボエなどの木管のやわらかい響きが印象的です。


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 テクストはJ・フランクの同名のコラールで、宴にあずかる喜びの表現を基調としています。当日の福音書章句と関連した「神の婚宴に招かれるために正しく装え」という内容が全曲のテーマとなっています。


 クリストフ・コワン指揮、アンサンブル・バロック・ド・リモージュ、バルバラ・シュリック(S)、アンドレアス・ショル(CT)、クリストフ・プレガルディエン(T)、ゴットホルト・シュヴァルツ(B)の演奏でお聴きください。




おお愛する魂よ、汝を飾れ(BWV180)

1. 合唱

Schmücke dich, o liebe Seele,

装(よそお)え心よ

Laß die dunkle Sündenhöhle,

罪の闇を去り

Komm ans helle Licht gegangen,

明るき光なる

Fange herrlich an zu prangen;

主の輝き放て

Denn der Herr voll Heil und Gnaden

救い恵み満てる

Läßt dich itzt zu Gaste laden.

み空統べたもう主

Der den Himmel kann verwalten,

いまなれを招き

Will selbst Herberg in dir halten.

内に宿りたもう

2. アリア (テノール)

Ermuntre dich: dein Heiland klopft,

目覚めよなが主は扉をたたく

Ach, öffne bald die Herzenspforte!

開けいまこそ心の戸を

Ob du gleich in entzückter Lust

喜びに満たされ

Nur halb gebrochne Freudenworte

ながイェスに献ぐべき

Zu deinem Jesu sagen mußt.

言葉なさずとも

3. レチタティーヴォとコラール (ソプラノ)

Wie teuer sind des heilgen Mahles Gaben!

いかに貴き主のみ糧(かて)たぐいなき宝

Sie finden ihresgleichen nicht.

世にあるは

Was sonst die Welt

すべて

Vor kostbar hält,

値(あたい)なきもの

Ein Gotteskind wünscht diesen Schatz zu haben

み民は希(ねが)い求めて

Und spricht:

言う:

(アリオーゾ)

Ach, wie hungert mein Gemüte,

ああわが心いかに

Menschenfreund, nach deiner Güte!

み慈しみを慕(しと)うや

Ach, wie pfleg ich oft mit Tränen

ああ涙とともに

Mich nach dieser Kost zu sehnen!

いのちの糧求む

Ach, wie pfleget mich zu dürsten

ああわれ飢え渇く

Nach dem Trank des Lebensfürsten!

主の恵みあこがれ

Wünsche stets, daß mein Gebeine

変わらぬ願いは

Sich durch Gott mit Gott vereine.

主と一つなるいのち

4. レチタティーヴォ (アルト)

Mein Herz fühlt in sich Furcht und Freude;

恐れと喜びと

Es wird die Furcht erregt  

わがうちにあり

Wenn es die Hoheit überlegt

主の高きを知り

Wenn es sich nicht in das Geheimnis findet,

その 不思議を 探りえず

Noch durch Vernunft dies hohe Werk ergründet.

みわざを測りえぬ 恐れ

Nur Gottes Geist kann durch sein Wort uns lehren,

ただみ言葉に学びて

Wie sich allhier die Seelen nähren,

心は信仰により

Die sich im Glauben zugeschickt.

養わるるを知る

Die Freude aber wird gestärket,

喜びは強めらる

Wenn sie des Heilands Herz erblickt

救い主の愛

Und seiner Liebe Größe merket.

大いなるを悟りて

5. アリア (ソプラノ)

Lebens Sonne, Licht der Sinnen,

いのちの太陽

Herr, der du mein alles bist!

わがすべてなる主

Du wirst meine Treue sehen

わがまこと認めて

Und den Glauben nicht verschmähen,

弱き信仰すらも

Der noch schwach und furchtsam ist.

卑しめざらん

6. レチタティーヴォ (バス)

Herr, laß an mir dein treues Lieben,

主ながまことの愛

So dich vom Himmel abgetrieben,

天(あめ)より 降りし愛

Ja nicht vergeblich sein!

われにも賜え

Entzünde du in Liebe meinen Geist,

わが魂(たま)に火をともし

Daß er sich nur nach dem, was himmlisch heißt,

ひたすら天(あめ)なる

Im Glauben lenke

道辿りて

Und deiner Liebe stets gedenke.

なが愛に留まらしめたまえ

7. コラール

Jesu, wahres Brot des Lebens,

いのちの糧なる

Hilf, daß ich doch nicht vergebens

主イェスの集いに

Oder mir vielleicht zum Schaden

心をただして

Sei zu deinem Tisch geladen.

与(あずか)らしめたまえ

Laß mich durch dies Seelenessen

ともにはべりつつ

Deine Liebe recht ermessen,

なが愛味わい

Daß ich auch, wie itzt auf Erden,

天(あめ)にてもわれを

Mög ein Gast im Himmel werden.

招き入れたまえ

                      対訳:大村恵美子


マタイによる福音書 22章 1-14

 イエスは、また、たとえを用いて語られた。「天の国は、ある王が王子のために婚宴を催したのに似ている。王は家来たちを送り、婚宴に招いておいた人々を呼ばせたが、来ようとしなかった。そこでまた、次のように言って、別の家来たちを使いに出した。『招いておいた人々にこう言いなさい。「食事の用意が整いました。牛や肥えた家畜を屠って、すっかり用意ができています。さあ、婚宴においでください。」』しかし、人々はそれを無視し、一人は畑に、一人は商売に出かけ、また、他の人々は王の家来たちを捕まえて乱暴し、殺してしまった。そこで、王は怒り、軍隊を送って、この人殺しどもを滅ぼし、その街を焼き払った。そして、家来たちに言った。『婚宴の用意はできているが、招いておいた人々は、ふさわしくなかった。だから、町の大通りに出て、見かけた者はだれでも婚宴に連れて来なさい。』そこで、家来たちは通りに出て行き、見かけた人は善人も悪人も皆集めて来たので、婚宴は客でいっぱいになった。王が客を見ようと入って来ると、婚礼の礼服を着ていない者が一人いた。王は、『友よ、どうして礼服を着ないでここに入ってきたのか』と言った。この者が黙っていると、王は側近の者たちに言った。『この男の手足を縛って、外の暗闇にほうり出せ。そこで泣きわめいて歯ぎしりするだろう。』招かれる人は多いが、選ばれる人は少ない。」
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