秋はなぜ食欲が止まらないのか

 秋に食欲が増すのは、美味しい食べ物が増えるということだけではないようです。食欲に影響する要因として挙げられるのが、日照時間の減少です。夏は一年でもっとも日照時間が長いのですが、9月に入ると日が短くなったと実感することからわかるように、太陽が出ている時間が一気に少なくなります。この影響を受けるのが、セロトニンと呼ばれる脳の神経伝達物質です。



 セロトニンは精神を安定させる働きを持っていることで知られていますが、満腹感を司る満腹中枢に作用して食欲を抑制することもわかっています。セロトニンは太陽の光を浴びることで増えるといわれ、日照時間が短くなる秋は分泌量が低下します。そのため、食べても満腹感を得られにくく、つい食べ過ぎてしまうというわけです。

 そのほかにも、気温が下がると体温を維持しようとして代謝量が高まるため食べる量が増えることや、冬に備えてエネルギーを蓄えておくことも理由として考えられています。


食事も楽しめて太りにくい食べ方のコツ

 旬の食材を目の前に、美味しいものを食べたいという欲求を抑えるのはストレスになります。そこでおすすめしたいのが、食事を楽しみながら食べ方を工夫して太りにくくするという方法です。いずれも毎日の食事に簡単に取り入れられるので、ぜひ試してみましょう。


野菜や海藻など食物繊維を先に食べる

 空腹時に炭水化物などの糖質を含んでいる食べ物をとると、血糖値が急上昇し、インスリンが大量に分泌されます。インスリンは脂肪の合成を促すため、太る原因となってしまいます。インスリンの分泌を抑えるのが野菜や海藻、キノコ類など食物繊維を多く含む食べ物を最初にとる方法です。食物繊維が先に体内に入ることで、血糖値の急激な上昇を抑えることができ、食べても脂肪を蓄えにくくなります。


よく噛んでゆっくり食べる

 昔から、よく噛んで食べると健康にいいといわれていますが、これは噛むことで唾液が分泌されるため、免疫力を向上させることからきています。一方で、「噛む」という行為自体が満腹中枢に刺激を与え、食べ物の量ではなく、噛む回数によって満腹感を得られるので、食べ過ぎを防ぐことができます。噛む回数は一口につき、30回程度が目安です。

 よく噛んで食べるということは、ゆっくり食べるということにもつながります。食べ物を口に入れてから、満腹中枢が感知するまで約20分かかるので、早食いは食べ過ぎを招くもとです。わかっていても、つい食べるのが早くなってしまうという場合におすすめしたいのが、一口食べることに箸を置くという方法です。食べながら会話を楽しむなど、ゆっくり食事をする習慣を身に付けましょう。


肥満が引き起こす健康への影響

 肥満が引き起こす疾患は生活習慣病と呼ばれ、糖尿病や高血圧、高脂血症、痛風、高尿酸血症などが挙げられます。いずれも血管の老化ともいえる動脈硬化を引き起こし、心筋梗塞や脳梗塞など重大な病気の原因となるものです。

 生活習慣病は自覚症状が乏しく、症状を認識したときにはすでに病気が進行しているケースも少なくありません。体形の問題だけではなく、健康面からも食べ過ぎには十分な注意が必要です。ストレスなく食事を楽しみながら、太りにくい食べ方を実践してみてはいかがでしょうか。

(百計オンラインより)
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