素晴らしい知能をもつ動物たち

 人間をのぞいて地球上で知能が高いと言われているのはチンパンジーですが、最近の研究ではワタリガラスもチンパンジーと同等の知能を持っている可能性が高いといいます。

 知能と脳の大きさはあまり関係がないのかもしれません。脳の大きさはただ単に神経細胞の多さと脳構造の差しかないのだといいます。


1. チンパンジー


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 チンパンジーはDNAの99%が人間に類似しており、600万年から700万年前に我々と同じ先祖から別れたと言われています。チンパンジーは自己認識が可能な数少ない動物の1種であり、言語を持ち、感情を持ち、道具を使い、集団で社会生活を営む。その姿はまるで人間そのものです。


2. ワタリガラス


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 「脳のサイズが全てを物語るわけではありません。カラス科は脳のサイズに関係なく、チンパンジーと同じくらい知能が高い事が確認されています」 スウェーデンのルンド大学で認知科学を学ぶ博士課程の学生であるキャン・カバダイさんはこう語ります。

 研究者たちは、動物の「抑制機能」に注目しました。抑制機能とは動物の本能を抑え、より論理的な解決を導き出す機能の事です。

 デューク大学は2014年に36体の動物を対象に「両側が開いた半透明の筒から食べ物を取り出す事が出来るのか」というテストを行いました。知能が低い生物は半透明の筒の中にある食べ物を直に取り出そうとしましたが、チンパンジー等の高い知能を持つ生物は筒の概念を理解し、開いた口から取り出す事に成功したそうです。しかしこの当時、カラス科の生物は研究対象になかったといいます。

 そこで研究者らは、ワタリガラス、ニシコクマルガラス、カレドニアガラスを対象に同じ実験を行いました。この実験で全てのワタリカラスが筒の中に入り、筒の中から食べ物を取り出すことに成功したといいます。ニシコクマルガラスやカレドニアガラスもまずまずの知能を見せたようで、ボノボやゴリラ等と同等の知能を持っていることが今回の実験により判明したそうです。


3. イルカ


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 イルカは地球上で最も知能が高い生物の一つにあげられ、脳と胴体の大きさの比率が人間に最も近い動物です。動物の知能をはかる際、「鏡像認知」と呼ばれる鏡に映った自分の姿をみて、自分自身だと認識できるかどうかのテストが行われます。鏡を利用できる能力は、複雑な認知処理によるものであると考えられているからです。イルカは鏡像認知ができるし、音を使った会話や、問題を解くこと等ができます。


4. 豚


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 時に豚は、犬よりも高い知能を見せる場合があります。犬にはできないとされる鏡像認知ができ、その知能はチンパンジーとほぼ同等という考え方が一般的となりました。口頭からさまざまなノイズを発して、コミュニケーションを取りながら社会生活を送ることができます。豚は素晴らしい長期記憶を持っており、記号言語を理解し、同じ種同士で情報を共有し、学び合う事が出来るといいます。更に驚くべきことに、過去の間違いを学び、同じミスは二度と犯さないように行動するといいます。


5. ゾウ


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 彼らの大きい身体から物語るように、ゾウは素晴らしい記憶力を持っています。誰が敵で誰が味方である事をずっと覚え続けているのです。象は数百種類もの音を聞き分けまねることもできます。その音を使い家族や仲間とコミュニケーションをとります。その声は8キロ先まで届くそうです。また象はお互いに助け合い、時に仲間の死を悲しみ涙を流します。もちろん鏡像認知ができます。


6. 犬


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 イヌの知能は人間の2歳児程度だと言われていますが、その血統(品種)により異なります。ただし新しい芸を覚えたり、感情を見せたりする事はどの犬でも確認されています。人間の感情を読み取り、それに合わせた対応もできるし、驚くべき嗅覚が人間の生活をサポートしてくれます。しかし一般に鏡像認知はできないようなのでブタよりは劣るのかもしれません。

(bigthink―カラパイアより)
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