オルガン曲(1)

 BACHは18歳でアルシュタットの協会オルガニストとして、最初に職を得た1703年からミュールハウゼン、ヴァイマル時代にかけて、協会または宮廷オルガニストとして、オルガンの演奏と作曲が職務の中心であったため、オルガン曲の大半がこの時代に作曲されました。

 それらはコラール旋律に基づく作品と、コラール旋律を用いない自由作品に大別できます。自由作品の多くは「前奏曲とフーガ」という形式をとっており、約40曲に及ぶこれらの作品は、大オルガンの性能を見事に生かした雄大な規模と多彩な表現によって、オルガン曲の代表として広く親しまれています。


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 今週から8回に分けて指揮者でオルガンの名手でもあるトン・コープマン演奏で聴いていきたいと思います。今日は以下4曲を続けてお聴きください。





幻想曲とフーガ(大フーガ) ト短調(BWV542)成立年代1708~17年

 この曲はBACHがハンブルク聖ヤコビ教会のオルガニストに志願した際に、オランダ出身の老大家、J.A.ライケンの前で演奏したと言われています。


フーガ(小フーガ) ト短調(BWV578)成立年代1703~07年

 初期の作品ですが、息の長い牧歌的な主題の後半は器楽的で、際立った美しさをもっています。

 

カンツォーナ ニ短調(BWV588)成立年代1703~07年

 カンツォーナはバロック時代にイタリアで流行した器楽曲形式で、BACHは青年時代に興味を持ち、熱心に研究したと言われます。2つのフーガからなるポリフォニー形式で、半音階を多様したBACHらしい作品です。


前奏曲とフーガ ロ短調(BWV544)成立年代1721~31

 ライプツィヒ時代に演奏会で披露したと思われる作品で、協奏曲風の前奏曲と淡々とした主題で始まるフーガは最後に力強いクライマックスが築かれます。
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