右利きと左利きはどうやって決まる?

 人間全体の約10%が左利きだといわれています。つまり、右利きが圧倒的に多いというわけです。成人で、左利きだという場合の基準は何でしょう。利き手は、箸を持つ、鉛筆など筆記用具を持つ、ボールを投げるなど、繊細さを要求される動作をどちらの手で行うかということによって判断されます。

 しかし、なかにはすべてを左手で行うのではなく、ボールを投げるのは左手だけれども、箸を持ったり、文字を書くのは、親が矯正して右手に変えているという人もいます。一般的には、箸の持つ手や鉛筆を持つ手は、右手に矯正されていることが多いようです。

 しかしそのような場合でも、矯正されていないものがその人の利き手ということになるので、ボール投げを行う左手が利き手、ということになります。



なぜ左利きになる?

 なぜ左利きになるのか、その理由として諸説ありますが、はっきりしていません。例えば、胎児のうちに決まっているという説。胎内で胎児が指をしゃぶっている写真では、右指が多いので、「利き手は胎児のうちに決まっている」という説があります。母体の胎内での成長過程や出産時に左脳を圧迫する事態が起こっており、その左脳を補おうとして右脳が活発になって左利きになると考えられています。

 このほかにも、利き手が決まる3~4歳ころまでにどちらの手を多く使ったかによって決まるという環境説などがあります。

 このように左利きになる理由には、遺伝や環境説など、諸説ありますが、どれが有力とは言い切れません。一卵性双生児でも利き手がそれぞれ異なる場合もあるといいます。

利き手と脳の関係

 利き手と脳には関係があります。右手は左脳が、左手は右脳が司っており、左右の脳と手はクロスするように結びついています。

 利き手は3歳位からだんだん定まり始めるのですが、混合で両方の手を使う場合もあります。4歳位までにはだいたい決まると考えられていますが、この年齢でも5%ほど、まだ利き手が決まらない子供はいるようです。

 このように成長過程で利き手が決まる背景には、脳の運動に関する機能の発達と関連があるといいます。つまり、成長することで脳の機能も発達し、だんだんと利き手が決まっていくということです。

 ですから、できるだけ多くの運動をする機会を与えることが大事です。いろいろなことをやっていくうちに、自分がどちらの手を使うほうがやりやすいか、学習していくわけです。

左利きは矯正すべきか?

 子どもが左利きだと分かった場合、親としては矯正すべきかどうか悩みます。日常生活の多くは右利き用にできているので、左利きは不便なことが多いからです。

 例えば、公共のものはだいたい右利き用にできています。改札口のタッチする部分や自動販売機のコインをいれる場所も右側にできています。また、ハサミも右利き用が主流です。最近では、左利き用のものも出てきていますが、必要なときに使うためには、持ち歩かなければいけません。さらに、習字や文字を書くときにも左利きの人しかわからない苦労があるようです。

 しかし、だからといって無理に矯正させると、子どもは萎縮してしまい、運動をしなくなったり、神経症的な傾向がでてきたり、夜尿症などが出てくる場合もあります。

 矯正させたい場合でも、あまり強要せず、遊びの中で右手を使う動作を増やし、楽しく練習させていくのがいいでしょう。それでも左利きになるのならば、それはその子どもの個性として受け入れましょう。

(Mocosukuより)
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