オルガン曲(8)

 8週にわたって聴いてきたトン・コープマンによるオルガン演奏の最終回は以下の5曲です。




フーガ ト長調(BWV577)偽作

 ジグのリズムによる軽快なフーガがエコー効果を交えて演奏されますが、一般には偽作と考えられています。


前奏曲とフーガ ト長調 (BWV541)成立年代1712年頃

 前奏曲では分散和音と走句による活発な音型が、他声の豊かな響きを背景に動きまわリます。リズミカルなフーガの主題は、カンタータ(BWV21)の第2曲に類似しています。


前奏曲とフーガ ニ短調 (BWV539)成立年代1720~25年頃

 この曲は無伴奏ヴァイオリンソナタ第1番(BWV1001)のフーガを編曲したものに、前奏曲を加えて構成された作品です。ただしBACH自身の手によるものかどうかは、定かではありません。


前奏曲とフーガ ヘ短調 (BWV534)成立年代1712~17年頃

 旋律の豊かな流れと、パトスに満ちた前奏曲は即興的ではなく、極めて明確に構造化されています。5声のフーガも力強い歌の流れに満たされており、広い音域を持つ主題は前奏曲との関連が見られ、多彩な手法を持って展開されます。


前奏曲とフーガ ハ長調 (BWV547)成立年代1744年頃

 ライプツィヒ時代の後期、BACH59歳の頃の作品です。前奏曲は3連上行音型に始まり、この主題からすべての楽想が導き出されますが、全体は大きな協奏曲風のスケールの大きな形式です。続くフーガの主題は1小節のものですが、この主題を基に大規模かつ緻密な5声楽曲が構成されます。フーガの技法にも通じる、まさに円熟期の作品です。

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