平均律クラヴィーア曲集 第1巻(2)

 先週に続きクリストフ・ルセの演奏で、第5曲から第8曲までを聴くことにします。


第5曲 前奏曲-4声のフーガ ニ長調(BWV 850)






 前奏曲はスタッカートの低音の上で16分音符が走り続け、結びにはトッカータ様式が現れます。

 4声のフーガはフランス風序曲の趣を持ち、主題につけられた付点リズムが、個性的な味わいを添えています。


第6曲 前奏曲-3声のフーガ ニ短調(BWV 851)






 前奏曲は右手に3連符が連ねられ、それを支える和声は変化に富んでいます。

 フーガは3声で書かれ付点リズムが特徴的です。このフーガで初めて主題の転回型がが使われています。


第7曲 前奏曲-3声のフーガ 変ホ長調(BWV 852)






 前奏曲はオルガン前奏曲を思わせる荘重なもので、やがてシンコペーションの主題が導入され、やがて前奏曲に中で二重フーガが展開されます。

 続く3声のフーガは音型化された主題を用いて、比較的簡素に進行します。

第8曲 前奏曲-3声のフーガ 変ホ短調(BWV 853)



 



 前奏曲はサラバンド風のリズムを持ち、深い情感を湛えています。続いてゆったりと歌い出されて高潮する3声のフーガは、古風なリチェルカーレの趣を持っています。主題の転回を含む高度な対位法が駆使されています。

スポンサーサイト
コメント
コメントの投稿
管理者にだけ表示を許可する