平均律クラヴィーア曲集 第1巻(3)

 クリストフ・ルセの演奏で、第9曲から第12曲までを聴くことにします。


第9曲 前奏曲 -3声のフーガ ホ長調(BWV 854)






 牧歌的な雰囲気の前奏曲に続くフーガは、一転して運動の生気に満ちています。助走をつけて走り出す主題を他声部が追いかけ、絶え間ない16部音符で進みます。


第10曲  前奏曲-2声のフーガ ホ短調(BWV 855)






 前奏曲の初稿は動き続ける低音部に右手の和音を添えただけの、単純なものでしたが、新たに上声部に旋律を付し、プレストの後半部を付加して完成稿としています。フーガはそのプレストの性格を受け継ぎ、平均律の中で唯一の2声曲です。


第11曲  前奏曲 -3声のフーガ ヘ長調(BWV 856)






 前奏曲は2声のインヴェンション様式で書かれ、フーガはパスピエのリズムによる3声楽曲です。


第12曲  前奏曲 -4声のフーガ ヘ短調(BWV 857)






 沈んだ気分の前奏曲は4声ないし3声によって手厚く書かれ、続く4声のフーガは半音階の主題による壮大なもので、ヘ短調らしい気分を持っています。
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