平均律クラヴィーア曲集 第1巻(4)

 先週に引き続きクリストフ・ルセの演奏で、第13曲から第16曲までを聴くことにします。

第13曲 前奏曲-フーガ 嬰ヘ長調(BWV 858)






 前奏曲では揺れるようなシンコペーションのリズムが、愛らしい魅力を持っています。フーガはその親密な軽やかさが基調となっています。

 

第14曲 前奏曲-フーガ 嬰ヘ短調(BWV 859)






 インヴェンション様式による前奏曲に続くフーガは、対象的に息の長い主題で、ため息のモティーフが対位として現れます。


第15曲  前奏曲-フーガ ト長調(BWV 860)






 3連音符の分散和音を連ねた軽やかな2声曲でインヴェンションの平行曲と共通点が多く、遊び戯れるような3声のフーガには主題の反行型やストレッタ*も用いられています。

*フーガにおいて,ある声部の主題が完結する前に他声部が応答をもって入り,たたみこむように重なっていく部分およびその手法。


第16曲 前奏曲 -フーガ ト短調(BWV 861)






 トリルで開始される印象的な前奏曲は、緻密な3声でできています。4声のフーガの主題は減7度音程を核とし、苦悩と希望を描くものとみる解釈が古くから知られています。
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