雨上がりのいい匂いに隠された、ちょっとだけコワイ真実

 雨上がりの直後に地面から立ち上るフレッシュないい匂い。このちょっと土臭い匂いで死ぬかもしれないとは、だれも想像しないでしょう。でも、雨はほとんどは無害とはいえ、細菌を空気中に放出して病気を拡散してしまうこともあるといいます。そのプロセスの解明に取り組んだ機械工学技術者のグループが、どうやって土の匂いが地面から鼻に届くかを解説する論文を、Nature誌に発表しました。



 これまでに、ゲオスミンと呼ばれる化学物質が雨上がりの匂いや、真っ赤な野菜レッドビートの土臭い味の原因となっていることはわかっていました。そして、科学者たちはついに雨の小さなしずくによって、この匂いが大気中にどのように拡散するのかを解明しました。


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 米国の公共ラジオ、ナショナル・パブリック・ラジオ(NPR)は、以下のように報じています。


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雨上がりのいい匂いに隠された、ちょっとだけコワイ真実 2


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 研究チームはたった1滴の雨で、数千もの菌を含む数百もの小さな飛沫が撒き散らされることを発見しました。この細菌は、ほとんど目に見えない飛沫の中で約1時間生存でき、いったん空中に浮遊すると風で運ばれます。プロジェクトの研究者の一人であるカレン・ブイエさんによれば、研究の次のステップは、細菌がどれくらい遠くまで移動できるかを調べることだそうです。

 細菌は人に危害を加えることはないので、大したことではありませんが、ブイエさんたちがこの研究を開始したのは英国の科学者から、東南アジアとオーストラリア北部で人獣共通の感染症である類鼻疽(るいびそ)が梅雨期になると拡大する、と知らされたためです。この感染症は治療可能ですが、抗生物質で適切な処置をしないと死亡率90%という、怖い病気です。


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類鼻疽菌


 類鼻疽の蔓延と降雨の関連性に着目したのは、今回の研究チームが初めてというわけではありませんが、雨について理解を深めてくれる研究です。ラッキーなことに、類鼻疽はごくまれな病気で、特に日本ではほとんど例がありません。これまで通り、雨上がりにおいしい空気を胸いっぱい深呼吸しても良さそうです。

(Nature、Gizmodoより)
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