平均律クラヴィーア曲集 第2巻(6)

  ヘルムート・ヴァルヒャの演奏による平均律クラヴィーア曲集第2巻最終回は、は第21曲から第24曲です。


第21曲  前奏曲 - 3声のフーガ 変ロ長調(BWV 890)



 ジグ風の前奏曲は斬新な様式で、ソナタ形式を思わせる2部分形式で作られ、ゴールドベルク変奏曲のような両手の交差も用いられています。フーガは3/4拍子で前奏曲と同じ下降の動きを主題としています。後半には「ため息」のモチーフが聞こえます。


第22曲  前奏曲 - 4声のフーガ 変ロ短調(BWV 891)




 前奏曲は3部形式のトリオで、室内楽的に美しく絡み合います。音階上行を主題にした4声のフーガは堂々としたもので「優れた曲想と技巧において、曲集全体の頂点とみなされる」といわれ、高度な対位法の作品です。


第23曲  前奏曲 - 4声のフーガ ロ長調(BWV 892)




 4/4拍子の前奏曲は、音階を上へ下へと喜ばしげに駆け巡り、トッカータ様式を思わせます。フーガはゆったりした声楽的主題に始まり、美しさと快い響きに満ちています。


第24曲  前奏曲 - 3声のフーガ ロ短調(BWV 893)




 2声のインヴェンションのような「アレグロ」と指示された前奏曲に続く軽快なフーガは、パスピエのリズムを持ち、全曲を締めくくります。第1巻と比べるとあっさりした終わり方ですが、軽いリズムへの好みも、BACHの後期の一側面といわれます。


*下記URLで全曲、または曲を指定して聴けます。


https://www.youtube.com/playlist?list=PL6PHeC5f0TTf9RHhKUFt_A3oAmgkl1_fy
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