ヴァイオリン協奏曲ニ短調(BWV1052R)復元曲

 チェンバロ協奏曲第1番ニ短調(BWV1052)として知られる作品の原曲は、消失されたヴァイオリン協奏曲であると言われます。ソロパートにヴァイオリン的な音形が多く見られることや、使用されている音域などから明らかで、チェンバロ協奏曲への編曲の際にヴァイオリン的な音形の変更や、オクターヴの置き換えがなされ、チェンバロに適した書法で仕上げられています。

 原曲のヴァイオリン協奏曲は、BACHがイタリア協奏曲様式を学び取ったヴァイマル時代の作と考えられます。


MolenaerViolinPlayer.jpg

ヤン・ミーンセ・モレナール「ヴァイオリン奏者」


 またこの曲の第1楽章はカンタータ第146番のシンフォニアに、第2楽章は第2曲の合唱、第3楽章はカンタータ第188番のシンフォニアに転用されています。

 今日は復元されたヴァイオリン協奏曲を聴いてみたいと思います。


 Youtubeで聴けるバロック・ヴァイオリンの演奏を検索したところ、2人のの演奏が見つかりました。それぞれ個性的な演奏です。


I. Allegro  ― II. Adagio ― III. Allegro


 最初に聴くミドリ・ザイラーは日本のピアニストの母とオーストリアのピアニストの父を両親に持つヴァイオリニストで、2010年春から、ワイマールの古楽研究所でバロック・ヴァイオリンの教授をしています。オーケストラはベルリン古楽アカデミーです。




 次はアマンディーヌ・ベイエ & アンサンブル・リ・インコーニティでテンポも速めの演奏です。




 ミドリ・ザイラーはカデンツアの部分で僅かに音の乱れを感じます。アマンディーヌ・ベイエは躍動感のある小気味良い演奏です。

他にファビオ・ビオンディやジュリアーノ・カルミニョーラの素晴らし演奏もあり、しばらく前まではYoutubeでも聞けたのですが、削除されました。
スポンサーサイト
コメント
コメントの投稿
管理者にだけ表示を許可する