おお、永遠の炎、愛の源よ(BWV34)

 今日は聖霊降臨祭第1日です。聖霊降臨祭はキリスト復活の日から五十日目に集まっていた弟子たちに聖霊が降臨し,教会が生まれたことを記念する祝祭日です。

ぺンテコステ、五旬祭ともいいい、降誕祭・復活祭とともに三大祝日で、3日間連続で祝日となる極めて重要な日でした。

 

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サンドロ・ボッティチェッリ「聖霊降誕」

 

 聖霊降臨祭第1日に聴くカンタータは、1747.5.24に本人、あるいは息子のフリーデマンによって初演されたBACH最後のカンタータの一つです。しかしこの作品は新作ではなく、ほとんど全曲が、1927年頃の結婚カンタータ(BWV34a)からのパロディです。

 新しい歌詞は聖霊の降誕を予言する福音書の章句を密接にふまえながらも、既成の音楽を生かしており、婚礼を寿ぐ楽想を、霊妙な祝日に寄せる賛美の音楽として違和感なく聴かせます。

 

 トン・コープマン指揮、アムステルダム・バロック・オーケストラ&合唱団、ボグナ・バルトシュ(A)、ポール・アグニュー(T)、クラウス・メルテンス(B)の演奏でお聴きください。

 


 

 

おお、永遠の炎、愛の源よ(BWV34)

1.合唱

O ewiges Feuer, o Ursprung der Liebe,

おお永遠の火、おお愛の源

Entzünde die Herzen und weihe sie ein.

燃え立たせ給え心を、そして浄め祝し給え!

  Lass himmlische Flammen durchdringen und wallen,

 天の炎をしてつらぬき沸き立たせ給え、

  Wir wünschen, o Höchster, dein Tempel zu sein,

  われらは願う、おお、いと高き方、御身の神殿たることを。

 Ach, lass dir die Seelen im Glauben gefallen.

 ああ、魂らを信仰にあって御心に適わせ給え。

2 .レチタティーヴォ(テノール)

Herr, unsre Herzen halten dir

主よ、われらの心は御身の御前に

Dein Wort der Wahrheit für:

真理の御言葉を掲げます。

Du willst bei Menschen gerne sein,

御身は人間どもの許に好んで在し給う。

Drum sei das Herze dein;

それゆえこの心を御身のものと為し給え。

Herr, ziehe gnädig ein.

主よ、恵み深く入り来たり給え!

Ein solch erwähltes Heiligtum

かくのごとき選ばれた聖所には

Hat selbst den größten Ruhm.

それ自体、このうえない誉れがある。

3 .アリア(アルト)

Wohl euch, ihr auserwählten Seelen,

幸あり、汝ら、選びぬかれた魂、

Die Gott zur Wohnung ausersehn.

  神が住いに選びだし給うた者達よ。

 Wer kann ein größer Heil erwählen?

 誰が、これ以上の幸を選べましょう?

 Wer kann des Segens Menge zählen?

 誰が、祝福の量を数え得ましょう?

 Und dieses ist vom Herrn geschehn.

 しかもこれ,は主から起こったこと。

4 .レチタティーヴォ(バス)

Erwählt sich Gott die heilgen Hütten,

神が聖なる幕屋を選び給い、

Die er mit Heil bewohnt,

幸とともに住まい給うなら、

So muss er auch den Segen auf sie schütten,

必ず祝福を注ぎ給う。

So wird der Sitz des Heiligtums belohnt.

そのよ主はのように、聖なるものの居所は報われる。

Der Herr ruft über sein geweihtes Haus

その浄められた家に

Das Wort des Segens aus:

祝福の御言葉、呼ばわり給う。

5 .合唱

Friede über Israel.

平和 イスラエルの上にあれ!

Dankt den höchsten Wunderhänden,

感謝しまつれ、いと高き、くすしき御手に、

Dankt, Gott hat an euch gedacht.

感謝しまつれ、神は御身らをかえりみ給うた。

 Ja, sein Segen wirkt mit Macht,

 然り、御祝福は働く、力強く、

   Friede über Israel,

 平和をイスラエルの上に、

   Friede über euch zu senden.

 平和を御身らの上に送るように。

                     翻訳:磯山 雅

 

ヨハネによる福音書 14,23-31

 イエスはこう答えて言われた。「わたしを愛する人は、わたしの言葉を守る。わたしの父はその人を愛され、父とわたしはその人のところに行き、一緒に住む。

わたしを愛さない者は、わたしの言葉を守らない。あなたがたが聞いている言葉はわたしのものではなく、わたしをお遣わしになった父のものである。わたしは、あなたがたといたときに、これらのことを話した。

 しかし、弁護者、すなわち、父がわたしの名によってお遣わしになる聖霊が、あなたがたにすべてのことを教え、わたしが話したことをことごとく思い起こさせてくださる。わたしは、平和をあなたがたに残し、わたしの平和を与える。わたしはこれを、世が与えるように与えるのではない。心を騒がせるな。おびえるな。

 『わたしは去って行くが、また、あなたがたのところへ戻って来る』と言ったのをあなたがたは聴いた。わたしを愛しているなら、わたしが父のもとに行くのを喜んでくれるはずだ。父はわたしよりも偉大な方だからである。

 事が起こったときに、あなたがたが信じるようにと、今、その事の起こる前に話しておく。もはや、あなたがたと多くを語るまい。世の支配者が来るからである。だが、彼はわたしをどうすることもできない。わたしが父を愛し、父がお命じになったとおりに行っていることを、世は知るべきである。さあ、立て。ここから出かけよう。」

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