短時間でのカフェイン過剰摂取は死につながる!

 サウスカロライナ州のDavis Allan Cripeさん(16歳)がマウンテンデュー、カフェラテ、エネジードリンクを短時間のうちに次々と飲んで死亡したというニュースが先月NBCニュースで報じられました。普段、私たちはカフェインがそこまで有害だとは思っていません。健康で心疾患などを抱えておらず、チョコレート、コーヒー、お茶などで自然にカフェインを摂取している程度なら、体に害が出るほどの量を摂取することはそうそう無いからです。

 

 

カフェインを摂るスピードに注意

 専門家によれば、健康な成人一般の場合、カフェインの致死量は5gから10gだそうです。スターバックスの20オンス(約600ml)のカップに入った深炒りコーヒーには340mgのカフェインが含まれています。コーヒーをそこまでたくさん飲むのは、ちょっと大変ではないでしょうか。

 しかし、カフェイン摂取源はどんどん増えているのが実情です。今や、コーヒーやお茶以外にも、エネジードリンクを一気飲みしたり、カフェイン入りのグミを噛んだり、飲み物に直接カフェインパウダーを入れたりする時代だからです。こうした製品のせいで短時間にカフェインを大量摂取することが容易になり、致命的な結果を招いています。前述のCripeさんの検死を担当したサウルカロライナの検察医は、Cripeさんを死に追いやったのはカフェイン摂取総量ではなくて、カフェインを摂取したスピードのせいだと発表しています。2時間でカフェインを含有する飲み物を次々に飲んだことが少年を不幸な結末へと導いたのです。

 ここまで読んでもカフェインの過剰摂取に関して理解することが難しいなら、今すぐ購入できる製品に着目してみましょう。Redline Xtremeは健康食品店で販売されているエネジードリンクで、「反応時間の向上と増加」、「カロリーゼロ」、「8オンス(約250ml)のボトルにカフェイン361㎎含有」といった文句で買い手の購買欲を刺激しています。しかし1オンス中に含まれるカフェイン量はスターバックスのコーヒーの約2.5倍です。「18歳未満の子供の使用は推奨しない」とラベルで警告していますが、「1回分はコーヒー2杯分よりカフェイン量が少ない」とも言っています。しかし、ここでの1回分とは4オンスのことで、その小さなボトルの半分に当たることは明記されていません。

 要するに、消費者はこうした細かいことを簡単に見過ごしてしまいます。2015年のMayo Clinicの研究により、たった1本のエネジードリンクで、若年成人が心疾患になるリスクが高くなることがわかりました。カフェインは短期的に血圧を上げ、神経システムの活動を促進させるため、心臓発作の引き金になる可能性があります。Cripeさんが死亡したケースはまさにこれで、しかも同様のケースはそれ以前からありました。

 

カフェインの摂取は昔ながらのやり方で

 疾病管理センターはカフェインによる死亡を独立したカテゴリーとしては追跡しておらず、その他の薬物使用による死亡データと一緒くたにしていますが、2014年に、米国食品医薬品局がカフェインパウダーに関する警告を発令しました。その背景には、オハイオ州ラグランジュのLagan Stinerさん(18歳)の死亡、ジョージア州出身のJames Wade Sweattさん(24歳)の死亡、など一連の心臓発作による死亡がカフェインパウダーの使用と関連していたことがあります。聞くところによると、Sweattさんはダイエットソーダより「ヘルシー」な飲み物として、水にカフェインを混ぜて飲んだとか。これは、摂取量の誤算以外の何物でもありません。小さじ1杯のカフェインはコーヒー16杯から25杯に相当するからです。

 カフェインがこのように死につながる結果を招くのなら、いったいどうすれば良いのでしょうか。答えは極めてシンプルで、昔ながらのやり方でカフェインを取れば良いのです。コーヒー、お茶、コカ・コーラは比較的安全で、カフェイン濃度が低いので、危険なレベルの過剰摂取になることはありません。そうは言っても、カフェインを摂取するときは時間の間隔をあけるよう心掛け、摂取量に注意しましょう。推奨ガイドラインは、1日に400㎎未満です。

 言うまでもありませんが、コカインのような薬物とカフェインを一緒に摂取してはいけません。そんなことをしたら、両方が心臓に与える悪影響が増幅してしまいます。いっそカフェインは一切取らないことにするのも一案です。

(Popular Science―Lifehackerより)

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