血圧の測り方で、間違った薬の服用が蔓延!

 健診での血圧の測り方は、背もたれのない丸椅子に腰かけ、安静にすることなく、すぐに測定を開始して値を記録します。この測り方では血圧が高く出ても、治療をしなければいけないほどかどうかは判定できないといいます。血圧の変動の影響を受けた「高い時の血圧」を見ているかもしれないからです。より正確な血圧を測るためには、以下のような条件を揃える必要があります。



・静かで、熱くも寒くもない部屋

・背もたれ付きの椅子に足を組まずに座る

・数分間は安静

・会話はしない

・喫煙、飲酒、カフェインの摂取はしない

・1~2分の間隔で2回測定し、その平均値をとる

・この2回に5mmHg以上の差が出たら、さらに安静にしたままで追加測定し、5mmHg以上の差がなくなれば、その値で平均を計算する

 これくらい気を付けないと、さまざまな変動因子の影響で、きちんと血圧が測れなません。上記のような測り方をせずに「血圧が高い」と診断された人は、正しい方法で測り直す必要があります。杜撰な方法で測った血圧が高いからといって、すぐに薬を出そうとする医者は、何もわかっていないか、薬を出して儲けたいだけかもしれませんので気を付けましょう。

 高齢者は特に血圧の変動が大きく、1回の測定で判断するというのはとても危険だといいます。たまたまその人の変動範囲内で一番高い時の血圧を目安に薬の服用を始めたりすると、一番低くなった時に下がりすぎて、立ちくらみやふらつきで転んだり、ひどい時には意識を失ったりします。


脳貧血の恐れ

 具体例として、血圧の薬を飲んでいないときの上の血圧が100~180mmHgくらいで変動している高齢者が、血圧を30mmHgくらい下げる薬を飲んだとします。そうすると、180mmHgくらいの高血圧の時は150mmHgくらい下がってちょうどいいですが、100mmHgの時には70mmHgくらいまで下がってしまい危険です。脳へ行く血液量が不足して、脳貧血で意識を失ってしまうかもしれません。

 老人ホームなどで多くの高齢者の方々が血圧の薬を飲んでいますが、低い時には上の血圧が100mmHgを切るような状態になっており、血圧の薬をやめたほうが元気になるということがしばしばあるといいます。これは、その人にとって一番高い時の血圧を目安にして薬の服用を始める場合が多いことと関係しています。まったく血圧が高くない人が、いい加減に測った高い血圧を基準に、必要のない薬を飲まされて、血圧が下がりすぎて危険な状態にさらされている場合もあるのです。

 適当に測った健診時の血圧が高いからといって、薬の服用を慌てて始めるのは、とても危険です。

(Business Journal より)

スポンサーサイト
コメント
コメントの投稿
管理者にだけ表示を許可する