ゼロカロリー飲料の合成甘味料は、脳腫瘍・脳卒中・認知症リスク増大の可能性

 「ゼロカロリー」や「低カロリー」をうたった缶コーヒー、スポーツドリンク、コーラ、乳飲料、ノンアルコールビールなどの飲料が各種売り出されており、ダイエットのためにそれらを買って飲んでいる人も多いでしょう。そんな人たちにとってショッキングな研究成果が、4月に発表されました。

発表したのは、米ボストン大学の研究グループです。同グループによると、合成甘味料の入ったダイエット飲料を飲む習慣のある人は、飲まない人に比べて脳卒中や認知症になる可能性が約3倍高いといいます。



 同グループは、マサチューセッツ州のフラミンガムという町で、住民の健康について継続的に調べていますが、脳卒中は45歳以上の男女2888人、認知症は60歳以上の男女1484人を対象に、10年以内に脳卒中になった97人と認知症になった81人について、食生活などとの関連を分析しました。

その結果、合成甘味料入りのダイエット飲料を1日に1回以上飲んでいた人は、まったく飲まない人より脳卒中や認知症になる確率が約3倍も高かったそうです。

 この研究では、砂糖入り飲料を飲んでいる人についても調べられましたが、それによる目立った影響は認められませんでした。

 同グループによると、合成甘味料の摂取が発症リスクを高めているのか、発症しやすい体質や生活習慣の人がダイエット飲料を飲んでいるのかは、不明だといいます。ちなみに、この研究結果は、アメリカの心臓協会の専門誌に発表されました。


合成甘味料の危険性

 現在、アメリカや日本で広く飲料に使われている合成甘味料は3種類あります。アスパルテーム、スクラロース、アセスルファムK(カリウム)です。

 アスパルテームは、アミノ酸の一種のL-フェニルアラニンとL-アスパラギン酸、劇物のメチルアルコールを結合させてつくったもので、砂糖の180~220倍の甘みがあります。アメリカでは1981年に、日本では1983年に添加物としての使用が認められました。しかし、アメリカでは1990年代後半に複数の研究者によって、アスパルテームが脳腫瘍を起こす可能性のあることが指摘されました。スクラロースは、ショ糖の3つの水酸基(-OH)を塩素(Cl)に置き換えたもので、砂糖の約600倍の甘みがあります。日本では1999年に添加物としての使用が認められました。アメリカではそれよりも前に使用が認められています。

 スクラロースは、悪名高い「有機塩素化合物」の一種です。有機塩素化合物は、農薬のDDT(ジクロロジフェニルトリクロロエタン)やBHC(ベンゼンヘキサクロリド)、地下水汚染を起こしているトリクロロエチレンやテトラクロロエチレン、猛毒のダイオキシンなど、すべてが毒性物質といっても過言ではありません。

 ただし、スクラロースが、DDTやダイオキシンなどと同様の毒性を持っているというわけではありません。それでも、妊娠したウサギに体重1kgあたり0.7gのスクラロースを強制的に食べさせた実験では、下痢を起こし、それに伴う体重減少が見られ、死亡や流産が一部で確認されています。

 アセスルファムKは、砂糖の約200倍の甘みがあるとされる化学合成物質で、日本では2000年に添加物としての使用が認められました。アメリカではそれよりも前に使用が認められています。犬を4群に分け、それぞれにアセスルファムKを「0%」、「0.3%」、「1&」、「3%」含むえさを2年間食べさせた実験では、0.3%群でリンパ球の減少が認められました。また、3%群では肝臓障害の際に増えるGPTが増加し、さらにリンパ球の減少が認められました。さらに、妊娠したラットにアセスルファムKを投与した実験では、胎児への移行が認められています。

 以上のように、アスパルテーム、スクラロース、アセスルファムKはいずれも問題のある添加物です。特にアスパルテームは、脳腫瘍の原因になる可能性が指摘されており、スクラロースは、動物実験で脳にまで入り込むことがわかっています。これらは、アスパルテームとスクラロースが脳に悪影響を及ぼす可能性を示しています。そのことと、今回のボストン大学の研究結果は、なんらかの関係があるのかもしれません。

 これら3つの合成甘味料は、使用が認められてからまだ日が浅く、スクラロースとアセスルファムKは、17~18年しか経過していません。つまり、今まさに私たちの体で安全なのかどうかを試されているような状態です。

こうした未知の化学物質は、できるだけ摂取しないようにしたほうが賢明です。肥満や高血糖などを気にしている人は、1日に摂取する糖質の量を減らすことによって、ダイエットを試みましょう。

(Business Journalより)

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