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生活習慣は「精液の質」と関係あり、男の妊活にも影響する!?

 精子の中には、1時間程度で動かなくなるものもあれば、6時間経っても動き続けるものもあります。1時間で動かなくなってしまうようでは、とても受精・妊娠は期待できません。元気な精子が多かったブタの精液Aと、持久力のない精子が多かったブタの精液Bから精子を取り除き、そこにネズミの精子を加えてみたところ、Aの精液成分に入れたネズミの精子は、Bに比べてよく動いたといいます。



 精子の運動は精液成分によって決定されます。精液に含まれる脂肪酸やアミノ酸などの成分が精子に取り込まれ、精子の運動性に影響を与えています。人間の場合でも、精液の解析によって妊娠能力や健康を予見できる可能性が高いといいます。23~58歳の健康な男性80人に精液を提供してもらい、精液中の亜鉛やテストステロン(主要な男性ホルモン)など、いくつかの項目について調べました。その結果、生活習慣が精液の質と密接に関わっており、血液や尿のように、精液中の微量成分にも本人の健康状態が反映されていることが分かりました。


加齢とともに進む「精液の酸化」

 例えばテストステロンは、筋肉や性機能だけに限らず、集中力や正義感など高次的な精神機能にも関係することが分かっています。最近話題のLOH症候群(男性更年期障害)は、このテストステロンの分泌が大きく減ることが原因です。

 テストステロンの量は血液や唾液で調べられますが、精液中には血液の10倍以上も高濃度のテストステロンが含まれています。80人の精液を分析したところ、20代から30代にかけてテストステロンが急激に減ることが分かりました。

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テストステロンの量は30代になるとガクンと減る


 精液中の8-OHdGについても調べました。8-OHdGとは「DNAの酸化を見ることができる物質」で精液の酸化を示す指標となります。家畜生殖学では、酸化によって精液の質が悪くなることが知られており、家畜の精液を保存するときは抗酸化物質を加えているといいます。

 精液中のテストステロンは年齢を追うごとに減っていくの対し、精液中の8-OHdGは逆に年齢を追うごとに明らかに増えていました。ご存じの通り、精液は常に精巣(睾丸:こうがん)で作られ続けているのですが、にもかかわらず年齢とともに精液の酸化度は上がっていたわけです。


睡眠不足は精液の酸化度と関係

 亜鉛は精子の形成やテストステロンの合成に欠かせないミネラルで、精液中にも多く含まれています。精液中の亜鉛濃度を調べると、亜鉛が多いほど精子の数が多かったといいます。

 一般に魚よりも肉のほうが亜鉛を多く含んでいますが、魚をよく食べる人よりも肉をよく食べると答えた人のほうが精液中の亜鉛濃度が高く、つまり精子の数も多い傾向があることが分かりました*。古くから「亜鉛をとるとセックスが強くなる」といわれましたが、それを裏付ける結果かもしれません。

*亜鉛は魚介類のカキや貝類、イカ、タコなどにも多く含まれるが、カキ以外は100g当たりの亜鉛含有量が肉と比べてかなり少ない。


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肉をよく食べるほうが亜鉛が多い


 睡眠時間もまた、精液成分と関係があります。睡眠時間が7~9時間の人は精液中の8-OHdG濃度が15.0ng/mLだったのに対し、3~5時間の人は20.9ng/mLと、明らかに精液の酸化が進んでいました。当然、妊娠させる力にも関係するでしょう。

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睡眠時間が短い人ほど精液の酸化が進んでいた


 また、睡眠時間が短い人ほど精液の酸化が進んでいました。これらの調査から、食生活や睡眠時間などの生活習慣は、精液成分に影響するかもしれません。研究が進めば、いずれはがんやメタボリックシンドロームのリスクも精液から調べられるようになるでしょう。

(日経Goodayより)

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