有毒セアカゴケグモ、東京に侵入

 西日本を中心に生息が報告されていた「セアカゴケグモ」が、東日本でも勢力を拡大し、ついに首都・東京に侵入たと朝日新聞デジタルが、10月15日配信しました。

 ゴケグモ類は熱帯から亜熱帯に分布し,元々国内には生息しないとされていましたが,1995年大阪府で確認されて以来日本各地でその生息が報告されています。侵入経路は、物流コンテナ等に付着して広がった可能性が高いと考えられます。

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 東京都内で初めて確認された三鷹市で、市内のマンションの住民から「セアカゴケグモのようなクモを見つけた」と都に通報があったのは9月24日です。マンションに隣接する公園などで次々と見つかりました。同26日の調査では、公園内でセアカゴケグモのものとみられる卵も採取されました。江東区も同30日、資材置き場で1匹が見つかったと発表、東京に入り込んだセアカゴケグモは、繁殖を始めている可能性が高いしています。

 ウォーキング中に咬まれることがないか心配で、その生体などについて調べてみました。

 セアカゴケグモは、オーストラリア原産のヒメグモ科に分類される有毒の小型のクモで、道路の側溝や蓋の裏側、建物の隙間、公園のベンチの下、植え込みの根本付近などに生息しています。セアカゴケグモの体長はメスが10~15mm程度。小さな蜘蛛ですが、胸腹部の背面(背中)に赤のひし形が2つ縦に並んだようなマークがあるのが特徴です。腹面(お腹)には「赤の砂時計状のマーク」があります。

 オスは体長3~5mm程度とメスよりずっと小型で、体も細く、メスのような目立つ赤斑は持っていません。毒をもっているのはメスのほうで、オスには毒はありません。攻撃性のないおとなしいクモなので、素手でさわらない限りめったに咬まれることはないといいます。

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 セアカゴケグモの毒は、神経毒の「α-ラトロトキシン」で、獲物を咬んだときに獲物の体内に注入されます。咬まれると激しい痛みととももに、局所の腫れ、めまい、嘔吐などの局所症状のほか、時には血圧の上昇、呼吸困難などの全身症状が現れることもあります。オーストラリアでは死亡例がありますが、日本では幸いにもまだ死亡事故は報告されていません。

 万一セアカゴケグモに咬まれ場合は、咬まれた患部の余分の毒を温水や石けん水で洗いおとして、できるだけ早く医療機関で治療を受けます。

 今では有効な抗毒素血清が準備されていますので、病院にさえ早くいければ、それほど心配することはないそうです。通常は、数日から数ヶ月で回復する例が多く、咬まれても重症になることはほとんど無いようです。

 アウトドア趣味を楽しむときは、公園などの遊具やベンチ、植え込みの周囲などには充分注意しましょう。また、家庭用園芸のプランターや植木鉢の下などにも生息していますので、庭仕事をする際に厚手の軍手をはめるなどの自衛策が必要です。

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 セアカゴケグモは1995年、大阪府で国内初の生息が報告されて以来、他の県にも広がり、2010年ごろまでは西日本を中心に分布していました。

 ところが近年は東日本への拡大が目立ちます。昨年から今年にかけて、茨城、千葉、埼玉などの各県で相次ぎ侵入が報告されています。

 ちなみに、セアカゴケグモの「ゴケ(後家)」とは未亡人のことす。メスがフェロモンを用いて小型のオスを誘引し交尾後に捕食することから、「背中の赤い後家グモ」の意味で“セアカゴケグモ”と呼ばれています。英名 でも"widow spider" といいます。widowとは未亡人、後家さんのことです。メスがオスを殺して食べてしまうのですから恐ろしい生き物です(笑)。以下ロシア ミールテレビの映像です。



 セアカゴケグモは「特定外来生物」に指定されており、生きた個体を持ち運ぶことは法律で禁止されています。環境省は「家庭用の殺虫剤や熱湯、靴で踏みつぶすなどの方法で駆除してほしい」と呼びかけています。


セアカゴケグモ咬症とは (国立感染症研究所)

ゴケグモ咬症の症状と治療 (抜粋)

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