いざ来たれ、異教徒の救い主よ(BWV61)

 新しい教会暦の始まりの日、待降節第1主日は先週の日曜日だったのですが、先週は三位一体主日後第27主日のカンタータを聴いたので、一週間遅れでこの曲を聴くことにします。待降節期間中はこのカンタータ以外は演奏されなかったので、来週も日曜カンタータはありません。

 この曲は、BACHがヴァイマル宮廷の楽師長に昇進して、定期的にカンタータを作曲上演するようになった年の、待降節第1主日のために作曲した、初期のカンタータの名作で、1714.12.2に初演されました。


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 当日の福音書章句は受難に関わる「イエスのエルサレム入城」の物語で、3つの到来「天から地上への御子の降誕、聖なる都エルサレムへの王の入城、世の終末におけるキリストの再臨」の同一性を重ね合わせ、教会暦の始まりにふさわしく王であるキリストが救い主として迎えられる様を表現したものとされています。


 フリップ・ヘレヴェッヘ指揮、コレギウム・ヴォカーレ・ゲントの演奏でお聴きください。シビラ・ルーベンス(ソプラノ)、クリストフ・プレガルディエン(テノール)、ペーテル・コーイ (バリトン)が歌っています。



1.序曲 (合唱)

いまこそ来ませ、異邦人の救い主、

乙女のみ子と知られたお方、

世の人は、皆、驚嘆した、

神がこのような誕生を定められたことに。                                 

2.レチタティーヴォ(テノール)

救い主は来られた、

私たちの貧しい肉体と

血を身につけることによって、

私たちを血縁者として受け入れて下さった。

おお、至高の恵みよ、

私たちにして下さらないことがあっただろうか?

あなたに属する者たちのために、

日々、して下さらないことがあるだろうか?

あなたは来られて、

祝福に満ちた光を照らしておられます。

3.アリア(テノール)

来ませ、イエスよ、あなたの教会のもとに、

そして祝福された新年を与えて下さい。

あなたのみ名の栄誉を増し加え、

健全な教えを保ち、

説教壇と聖餐壇を祝福して下さい。

4.レチタティーヴォ(バリトン)

見よ、見よ、

私は戸の外に立って

叩いている。

私の声を聞いて、

戸を開く者なら誰でも、

私はその人の家に入って、

晩餐を共にし、

その人も私と晩餐を共にする

5.アリア(ソプラノ)

開きましょう、私の心のすべてを、

イエスは来てお入りになられます。

私は塵や芥にすぎませんが、

イエスは私をさげすむことなく、

私を喜びとして下さり、

私はイエスの住まいとなるのです。

おお、何という幸いでしょう。

6.コラール

アーメン、アーメン。

来ませ、美しい喜びの冠よ、

長く待たせないで下さい。

私はあなたを憧れ望んでいます。


 管理人のコメント:カンタータのような声楽作品は、歌詞の意味を理解しないと、鑑賞する楽しみが半減します。BACHは使用する楽器で、詩の内容を様々に表現しています。星の輝き、鐘の音などです。例えばこの曲では4曲目のレチタティーヴォで戸を叩く音を低音の弦楽器のピチカートで表現しています。

 これからも2015年の教会暦に合わせて、日曜日はカンタータを聞いていく予定ですが、今後、動画と同時に歌詞を表示することにします。
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