座る時間が長いと寿命を縮める?


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座る時間が長いと寿命を縮める?


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運動の量よりも立つことが肝心

 そこで教授の研究チームは、60代後半の肥満気味で座っていることの多い49人の被験者を、6カ月間運動するグループとしないグループに分け、血液細胞のテロメアの長さを測定。その間は、日記と歩数計によって被験者の運動レベルと「座っていた時間」も記録しました。

 その結果、運動を続けたグループは、体重、体脂肪、血糖値などの健康レベルを示す数値が改善したものの、エクササイズのレベルとテロメアの長さに関係性は見つかりませんでした。

 一方、被験者が座っていた時間を基準にデータを分析すると、明らかに短い人ほどテロメアが長くなるという関係性が見られたといいます。この結果は、運動時間を増やすことよりも、座っている時間を減らすことが、テロメアの長さを伸ばすことを示唆しています。

 現代は、適度な運動と健康との関係がすっかり認知され、いわゆる「エクササイズ」に時間を費やす人は、以前よりずっと増えています。しかし依然として多くの人は毎日を座って過ごします。「この時代にあっては運動不足だけでなく、座りがちな生活こそ新たな健康への脅威だ」と、ヘレニウス教授は警告しています。

 一日のうちで少しでも立つ時間を増やす工夫をすることは、新たにジョギングを始めるよりもずっと簡単です。ときにノートパソコンをカウンターに置き、立って作業したり、読書をする。まとまった時間をつくって運動をするより、少しずつでも席を立って体を動かすほうが、座りっぱなしの生活の弊害を緩和するのに効果的だという報告もいくつかあります。

「座って過ごす時間を分割することが重要。30分ごとに1~2分の休憩を取って椅子を離れるようにしてみてください」と、先の論文にも掲載されています。

このようなデスクも開発されています



長い時間座ることは、障害危険を増す

 同様のことがThe Huffington Postにも掲載されています。(以下転載)

 「毎日、長時間座って過ごすことは、その後の身体障害につながる」という研究結果を、ノースウェスタン大学フェインバーグ医学大学院の研究者たちが発表しました。 2286人にのぼる60歳以上の人たちの身体活動レベルを調査したこの研究では、「座っている時間が1日1時間増えるだけで、体が不自由になるリスクが大幅に増加する」ことがわかりました。たとえば、1日13時間を座った状態で過ごす65歳の女性の場合、1日12時間座っている場合よりも、体が不自由になる可能性が1.5倍高いことになります。

  さらに厄介なのは、たとえ定期的にジムに通ったとしても、この「長時間座ったことによる悪影響」は消せないという点です。研究の主執筆者であるドロシー・ダンロップ氏は論文の中で、「適度な運動をしているにもかかわらず、座った状態が身体障害につながるという結果が出たのは今回が初めてとなる。座っている状態は、身体活動量が不十分であることと同じ意味ではない」と述べています。

 ダンロップ氏は、「年齢の高い人たちは、たとえ適切な運動をしていても、あるいは、比較的激しい運動をしていたとしても、テレビやパソコンの前などの、座って過ごす時間自体を減らす必要がある」と述べています。

 活動性を高めるため、つぎのような日常的な動作に、シンプルな変化を加えることを提案しています。

●電話中は、座らずに立って話す

●買い物をする時は、離れた駐車場に車を駐車して、歩く距離を増やす

●飲み物を取りに行く時は、部屋のなかやオフィスを1周する

●できる限り車を使わず、歩くようにする

●エレベーターではなく、なるべく階段を利用する

2年間立ちっぱなしで仕事をし続けるとどうなるか?

Ditching the Office Chair

 実際に2年間立って仕事をしたアサド・チョードゥリーさん次のようにが回答しています。

 仕事でスタンディングデスクを使用し始めてから2年が経ちました。2年前からデスクワークを立った状態で続けています。仮眠、食事、打ち合わせという時間をのぞく就業時間中ずっと立った状態で、長い日には10時間以上立ち続けています。

どうなるか恐れていたものは何もなかった

●膝、足、背中、または股関節の痛みを発症しなかった。

●1日または週の終わりに疲れ感じることはありません。

●生産性と集中力がダウンしていませんでした。

何が起こったか

●姿勢が改善され、首と肩は前に倒れません。

●足は、より筋肉質になりました。

●背中の痛みがもはやありません。

●仕事の日は、より多くの動きを伴います。

副作用

●2時間以上座ることがほんの少し不快に感じます。

●行列に並ぶときや地下鉄で立っていてもイライラすることはありません「行列で並ぶときにイライラするのは、立って疲れるからだと思います。今では立っていてもまったく疲れないので、イライラしません」

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 この記事を読んで、私はパソコンデスクのレイアウトを変更し、最上段にディスプレイ、デスクにプリンターとキーボードを置き、今は立って本を読んだり、パソコンを操作しています。最初は足腰が大変疲れましたが、今は3~4時間立ったままでも疲れを感じなくなりました。肉体労働やサービス業、特に店員などは昼食時以外、一日中立って仕事をしているわけですがら、毎日ウォーキングしていても腰が痛くなるのは、長時間座っていることによる悪影響だったと考えています。是非試みてください。

(資料:Health Press、The Huffington Post、Wired他)

参考:In Silicon Valley, Sitting Is the New Smoking

   Ditch Your Office Chair for a New ‘Standing Desk’


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コメント

立っている方が楽ですね

こんにちは。
私も半年前にスタンディングデスクに変えました。(夏井睦医師のブログで紹介されていたので)
座ってパソコンを使っていると、血行が悪くなって足がむくんだり、震えたりしてましたが、スタンディングデスクに変えてそれも解消しました。それ以前から、立っているだけでも運動になるというのをどこかで読んで、食事中以外はほとんど座らず、読書もCD聴くときも立ってます。

不思議なことに、立っていると体が温まるせいか(筋肉がエネルギー消費しているから?)、暖房入れなくても結構平気です。
ちょっと悩ましいのは、たんぱく質もよく摂っているので、筋肉がかなりついてしまったこと。(毎日2時間くらいは歩いているせいもありそうですが)
でも、筋肉が増えて太りにくい体質になったらしく、今はBMI18くらいで体が軽くて快適です。

yoshimi様

コメント有難うございます。
yoshimi様は半年前からすでに実行されていたのですね。私はThe Huffington Postの記事を読んで、半信半疑でスタートしましたが、始めの4~5日は足腰が痛くて続けるのが苦痛でした。今では立ったままデスクに向かう快適さを実感しています。

おっしゃる通り、腿やふくらはぎに筋肉が付いて硬くなりました。ウォーキングだけではこの筋肉は付きませんせした。室内でスリッパから革製のデッキシューズに履き替えて、スタンディングデスクに向かって軽いストレッチもしています。

それにしてもBMIが18とはずいぶん細身ですね。「筋肉が増えて、太りにくい体質」については、EPOC(運動後過剰酸素消費量)との関連で情報を集めています。近いうちにブログに書く予定です。
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