マニフィカト ニ長調(BWV243)

 今晩はクリスマスイヴ。教会暦では日没から明日の日没までが降誕祭です。降誕祭のカンタータは明日聴くとして、今日は現存するBACH唯一のマニフィカトを聞くことにします。

 マニフィカトとは「わが魂は主をあがめ」で始る聖母マリアの賛歌で、テキストは「ルカによる福音書」1章 46~55と小ドクソロジア(栄唱)から成り、聖務日課の晩課で歌われます。テキストはラテン語ですが、当時はルター派でもラテン語の典礼文や、晩課、「小ミサ」などが用いられ、現在のルター派の礼拝でもこの形が残っています。

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 カンタータとの違いは、歌詞がラテン語であること、レチタティーヴォがなく、コラールもないというところでしょうか。しかし演奏形態はカンタータと同じ合奏と独唱及び合唱で作られています。

 この曲は1723年クリスマス用に変ホ長調で作曲され(BWV243a)1728~31年にかけて調性をニ長調にして現在の形に書きなおしました。通常の演奏にはこれが使用されます。華やかにトランペットやティンパニが活躍する作品です。


 マニフィカトはBACHの声楽曲の中でも人気があり、数多くのCDがありますが、今回はYoutubeの動画で見られるフィリップ・ヘレヴェッヘの演奏で聴くことにします。歌手はデボラ・ヨーク及びスーザン·ハミルトン(S)、マーク・パッドモア(T)、ペーター・コーイ(B)です。



 ヘレヴェッヘはBWV243aを含めてに2回録音していますが、それぞれ歌手が異なり、聴き比べるのも楽しみの一つです。私はソプラノにバルバラ・シュリックとアニエス・メロンを使った録音が好きです。URLをリンクしておきます。


https://www.youtube.com/watch?v=x1uFnc45wAE


1. 合唱(SSATB) 華やかな管弦楽の導入に続いて合唱が展開されます。

2. アリア(SⅡ) 弦楽の伴奏を伴ったマリアの喜びが歌われます。

3. アリア(SⅠ) オーボエ・ダモーレに導かれたアダージョのアリアです。

4. 合唱(SSATB) アリアから途切れることなく合唱が歌われます。

5. アリア(B) 通奏低音のみの伴奏を伴い力強く歌われます。 

6. 二重唱(AT) 弱音器付きの弦楽器に始まり、全体がたゆたうようなリズムで歌われます。

7. 合唱(SSATB) トランペットとティンパニを伴い、主の激しい弾劾が歌われます。

8. アリア(T) テノールの独唱で再び主の弾劾が示されます。

9. アリア(A) 2本のフラウト・トラヴェルソと通奏低音のピチカートの伴奏で歌われます。

10. 三重唱(SSA) オーボエを伴い女性の3重唱が歌われます。

11. 合唱(SSATB) 通奏低音と低音部から次第に声部が加えられるフーガ。

12. 合唱(SSATB) 最後の合唱は再びトランペットとティンパニを伴い、壮麗に閉じられます。


Magnificat 

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