そのとき神の御子は現れたり(BWV40)

 日本では25日以降、クリスマスムードは消えてしまいますが、ライプツィヒの聖トマス教会では、降誕祭第2日、第3日とカンタータが演奏されました。

 そのとき神の御子は現れたり(BWV40)は、1723.12.26に初演されましたが、12月26日は殉教者聖ステファノを記念する日でもあったので、このカンタータには聖ステファノを記念する意味も含まれています。降誕祭第1日の祝典的な雰囲気から4声のコラールを含む落ち着いた曲です。
 


 歌詞の内容は、悪魔を滅ぼすための神の子の誕生について語っています。ここでのイエスは、アダムの堕落によってこの世にもたらされた罪の贖い主として描かれています。また第7曲の歌詞の内容は、マタイによる福音書に由来する聖ステファノの日のために定められた聖句です。


 グスタフ・レオンハルトの演奏でお聴きください。ルネ・ヤーコプス(A)、マリウス・ファン・アルテナ(T)、マックス・バン エグモンド(B)、ハノーファー少年合唱団、レオンハルト合奏団の演奏です。



1.合唱

神の子が現れたのは、

悪魔の働きを滅ぼすためです

2.レチタティフ(T)

言葉は肉体となった、そしてこの世に宿り、

世の光は地上をあまねく照らし、

大いなる神の子は

天の座を捨て、

尊いお方は喜んで

いやしい人の子となられた。

考えても見よ、この大いなる交換を、考えられる人は皆。

王が臣下となり、

主人はしもべの姿をとり、

人類のために、

おお、全ての耳に甘い言葉よ、

慰めと救いとしてお生まれになったのだ。

3.コラール

罪は苦しみをもたらす。

キリストは喜びをもたらす。

なぜなら、彼は慰めるためにこの世にこられたのだ から。

私たちと共に神も

今や苦難の中におられる。

だれが、私たちキリスト者を罪に落とすことができようか。

4.アリア(B)

地獄の蛇よ、

心配ではないか?

地獄の蛇よ。

お前の頭を勝利者として砕くお方が、

今、お生まれになった。

そして失われた者たちは、

永遠の平和の幸を与えられるのだ。

5.レチタティフ (A)

あの蛇は、パラダイスで

アダムの子孫すべてに

魂の毒を注いだが、

もはや、私たちに危害を加えることはない。

女の子孫が出現し、

救い主は肉体に宿り、

そのすべての毒を取り去ってくださった。

だから、安らかであれ、悲しむ罪人よ。

6.コラール

頭を振って言え、

逃げ去れ、古い蛇よ。

お前が新しく咬もうとしても、

私が不安になつたり怖れたりするだろうか?

お前の頭はすでに踏みにじられて、

私は救い主の苦難によって

お前から離れて

喜びの広間へと移されているのだ。

7.アリア (T)

キリストの子らよ、喜べ。

地獄の王国が荒れ狂い、お前たちを

サタンの憤怒が怖れさせようとしても、

イエス、救うことのできるお方、が

その雛たちを集めて、

み翼のもとに覆ってくださる。

8.コラール

イエスよ、あなたの肢体である私たちを、

これからも恵みのうちに受け入れてください。

与えて下さい、人の祈り求めるものを、

あなたの兄弟たちを勇気づけるために。

与えてください、キリスト者のすべての群れに、

平和と祝福された一年を。

喜びよ、喜びにつぐ喜びよ、

キリストはあらゆる苦難を防いでくださる。

歓喜よ、歓喜につぐ歓喜よ、

キリストこそ恵みの太陽。

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