信仰の道を歩め(BWV152)

 今日の日曜カンタータは降誕祭後第1主日、1714.12.30に初演されたヴァイマル時代の作品です。小規模だったヴァイマルの宮廷楽団の規模に応じて、合唱は用いず、ソプラノとバスのアリアとレチタティーヴォだけで作られた室内楽カンタータです。

 当日用の聖句は、生まれたばかりのイエスがやがて受ける受難を予言していますが、宮廷詩人ザロモン・フランクはイエスを「貴き石」にたとえた自由なテクストを書いています。クリスマスが終わり、救い主を神が世に置いた「石」とし、人よ、それにつまずくな、信仰の道を歩めと歌っています。


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 ジェフリー·トーマス率いるサンフランシスコの古楽団体,アメリカン・バッハ・ソロイスツの演奏でお聴きください。歌手はクリスティン・ブランデス(S)、ウィリアム・シャープ(B)です。



1.シンフォニア

2.アリア(B)

信仰の道を歩め、

神は石を置かれた、

シオンを保ち担う石を。

人よ、それにつまずくな、

信仰の道を歩め!

3.レチタティーヴォ(B)

救い主はイスラエルにおいて

斃れそして復活すると定められている。

その尊い石には罪とががない、

たとえ邪悪な世がそれにつまづき手ひどく傷を負おうとも、

それどころか、そのまま地獄に堕ちようとも、

と言うのも世は悪意を持って石に突進し

神の恵みと慈愛を認めることがないのだから。

しかし幸いなのは

選ばれたキリスト者、

その信仰の礎(いしずえ)をこの隅の石に置く者だ、

なぜなら彼はそれを通して救い主と贖いを見いだすのだから。

4.アリア(S)

石よ、いかなる宝にもまして貴い石よ、

助けてください、私がいつの時も

信仰を通してあなたの上に

私の救いの礎を置き

そしてあなたにつまずいて傷を負うことがないように、

石よ、いかなる宝にもまして貴い石よ、

助けてください、私がいつの時も

信仰を通してあなたの上に

私の救いの礎を置けますように!

5.レチタティーヴォ(B)

利口な世はここにつまずく、

神の御子が

高い誉れの王座を捨てるということに、

彼が肉と血を身にまとい

そして人として苦しみを受けられるということに。

この世の最高の智者でさえ

いと高き神のおぼしめしの前では

この上ない愚者となるしかない。

神が定められたことは、

まことに人の思慮分別には計り知れない。

目の見えない案内人は霊において目の見えない人々を迷わせるだけだ。

6.アリア(二重唱)

(魂)どのようにしてあなたを、心からお慕いする方よ、抱きしめればよ
       
のでしょうか?

(イエス)あなたは自分を無にしてすべてを捨てなければなりません!

(魂)どうすれば永遠の光を見出せるのでしょうか?

(イエス)ひたすら信仰によって私を見つめそしてつまずかないように!

(魂)どうかお姿を現し、教えて下さい、救い主よ、この世を退けるこ
       
を!

(イエス)おいで、魂よ、苦悩を通して歓喜へとおもむくのだ!

(魂)ああ、私を引き寄せて下さい、愛するお方よ、どこまでもついてい
       
ます!

(イエス)私はあなたに苦難と恥辱の後に来る冠を与えよう。

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