ヴァイオリンとチェンバロのためのソナタ第1番ロ短調(BWV1014)

 BACHのヴァイオリン作品といえば、無伴奏ヴァイオリンのためのソナタ、パルティータやヴァイオリン協奏曲が愛好されていますが、その他に6曲のヴァイオリンとチェンバロのためのソナタ(BWV1014~1026)という名曲があります。その中から第1番ロ短調(BWV1014)を聴いてみたいと思います。


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 この曲集のソナタは、第6番を例外にして教会ソナタの楽章配列(緩ー急ー緩ー急)で、舞曲の性格を持つ楽章は少なく、新しい様式が見られます。この時代に一般的であったヴァイオリンと通奏低音のためのソナタではなく、オブリガート・チェンバロつきのヴァイオリンソナタ(チェンバロのパートが右手の分も完全に書かれている)の形を取っています。そのためヴァイオリンとオブリガート・チェンバロのためのソナタと表記されることもあります。

 BACHの次男エマヌエルは、「6つのヴァイオリンソナタは、愛する父親の最良の仕事の一つに数えられます。50年前の作品だというのに、今でも美しく響き、私に大きな喜びを与えてくれます」と記しています。

第1楽章 アダージョ 6/4拍子 ロ短調

第2楽章 アレグロ  2/2拍子 ロ短調

第3楽章 アンダンテ 4/4拍子 ニ長調

第4楽章 アレグロ  3/4拍子 ロ短調

 Youtubeで聴けるバロック・ヴァイオリンの演奏を、私の好みで逆ランキングで聴き比べたいと思います。

 最初は私がBACHの古楽演奏が好きになった原点の、シギスヴァルト・クイケンとグスタフ・レオンハルトの演奏です。テンポも遅めで少し時代を感じてしまい、最下位になってしまいましたが嫌いではありません。音源がLPなので、あまり良い音質ではありません。(後半BWV1016も聴けます)1973年録音



 次はレイチェル・ポッジャーとトレヴァー・ピノックですが、アゴーギクはあまりつけていないのですが、ヴィブラートを使わず、バロックボウ特有のクレッシェンドをつけた音作りをしています。モダンヴァイオリンを聞き慣れた耳では、気になるかもしれません。



 キアラ・バンキーニはクイケンに師事し、ラ・プティット・バンドにも参加していたスイスのヴァイオリニストですが、音色の美しいバロック・ヴァイオリンです。チェンバロはイェルク・アンドレアス・ベティヒャーが弾いています。



 ファビオ・ビオンディはイタリアのヴァイオリン奏者です。バロック・ヴァイオリンとして独特のねばりある音色を持っています。チェンバロはトン・コープマンにも師事したリナルド・アレッサンドリーニが弾いています。






 最後にカフェツィンマーマンを率いるパブロ・バレッティとセリーヌ·フリッシュの演奏です。バレッティの明るい音色と緩急を使い分けたメリハリのある演奏が新鮮に感じ、今回のベストとしましたが、他も捨てがたい演奏です。



 下記Youtubeでパブロ・バレッティの演奏でソナタ全6曲が聴けます。


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