わが神よ、いかに久しく(BWV155)

 今日の日曜カンタータは公現後第2主日1716. 1.19にヴァイマルで初演されました。テクストはソロモン・フランクのカンタータ詩集「福音主義教会の捧げもの」が使われた美しい作品です。

 詩の内容は、当日の聖句であるイエスが水を葡萄酒に変えた物語にヒントを得た「喜びの葡萄酒」を登場させながら、苦しみの中でも神を信じ、希望をもって全てを委ねよと説いています。

 

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 編成はヴァイマル時代の他のカンタータ同様小規模で、ファゴットのオブリガートに弦楽器と通奏低音という簡素な形ですが、アリアとレチタティーヴォの組み合わせを軸にコラールで締めくくるという構成は、BACHのカンタータの基礎となった形式です。

 サー・ジョン・エリオット・ガーディナー指揮イングリッシュ・バロック・ソロイスツ、ジョアン・ラン(S)、リチャード·ウィン·ロバーツ(A)、ジュリアン·ポジャー(T)、ジェラルド·フィンリー(B)の演奏でお聴きください。




1.レチタティーヴォ(ソプラノ)

わが神よ、いつまで、ああいつまでですか。

悲しいことが多すぎて、

わたしにはわかりません。

痛みと憂いがいつ終わるのか。

あなたの甘美な恵みの眼差しは、

夜と雲とに覆い隠されました。

愛の御手は、ああ、完全に引き込められて、

慰めを求めてわたしの心は不安に満ちています。

気が付くと、哀れなわたしを日々悩ますものばかり、

涙の枡はつねに満杯、

喜びの葡萄酒は無くなっている。

確信はほとんどわたしから消えました。

2.アリア(二重唱。アルトとテノール)

あなたは信じ、望まねばならなしい、

あなたはすぺてを神に委ねていなければならない。

  イエスは正しい時を知っておられ、

  あなたを救いで喜ばされる。

  不安なときが消え去れば、

  彼の心はすぺてあなたへと開かれる。

3.レチタティーヴォ(バス)

だから、魂よ、満ち足りていなさい。

たとえあなたの目には、

最愛の友が、

あなたから完全に別れたようにみえても、

たとえ彼が短い間、あなたから去っていったとしても、

心よ、堅く信じていなさい、

しばらくすると、

彼は辛い涙に替えて、

慰めと喜びの葡萄酒を、

そして苦汁の替わりに蜂蜜を与えてくれる。

ああ、考えてはいけない、

彼が心からあなたを悲しませているなどと、

彼はただ、苦しみによってあなたの愛を試しているだけだ、

彼は、暗澹たる時にあなたの心が泣くことにより

彼の恵みの光が、

あなたにさらに好ましくみえるようにしている。

彼は、あなたを喜ばせることを、

最後に

あなたの慰めのために取っておいてくれている。

だから、おお心よ、全てを彼の思うままにまかせなさい。

4.アリア(ソプラノ)

わが心よ、あなたの身を投げかけなさい。

いと高き方の愛の両腕のなかに、

彼があなたを憐れむように。

あなたの憂いのくぴきと、

あなたのこれまでの重荷を、

彼の恵みの両肩に置きなさい。

5.コラール

たとえ初めは主が望まれないようても、

恐れてはいけない、

なぜなら主が共におられ、最善のことをなさるとき、

そのことが現れないよう望まれるからだ。

主の御言葉があなたにとってより確かなものとし、

たとえあなたの心がひたすら否と叫んでも、

けっしてあなたは恐れてはならない。

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