トリオ・ソナタ第1番 変ホ長調(BWV525)

 BACHにはパイプオルガンのための数多くの作品があります。主に礼拝用に作られた300曲近くのコラール他に、演奏会用又は音楽教育用に作曲された作品も数多くあります。その中でも最高のオルガン曲といわれるのが6つのトリオソナタです。

 この作品は息子フリーデマンの音楽教育用に作曲されたと言いわれ、1730年のライプツィヒ時代、BACHの円熟期、45歳の時の作品です。


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ライプツィヒ、聖トーマス教会のパイプオルガン


 トリオソナタとは右手パート、左手パート、足鍵盤パートが、完全に独立した3つの声部からなり、バロック音楽における室内楽合奏曲の一分野であったトリオ・ソナタ、すなわち2つの独奏旋律楽器と通奏低音の3パートの合奏形式を、オルガン1台で演奏するという、試みがなされています。

 トリオソナタは急ー暖ー急の3楽章を持つイタリア形式の作品ですが、第4番のみ、1楽章の冒頭にアダージョの序奏部が加えられています。

 その中から第1番 変ホ長調(BWV525)を聴いてみたいと思います。


 最初にケイ・ヨハンセンの演奏です。



 次はロレンツォ・ギエルミです。


 

 もう一人1960年生まれのイギリスの指揮者で鍵盤楽器奏者のジョン・バットの演奏です。



 次にトン・コープマンの演奏ですが、6つのトリオソナタが全曲聴けます。



 最後にイギリスの長老、ピーター・ハーフォードの演奏も、6つのトリオソナタが全曲聴けます。



 どの演奏も素晴らしいので演奏の比較が難しいですが、それぞれ音色とテンポの違いがあります。オルガンは音が持続する鍵盤楽器のためにスタッカート以外のアーティキュレーションがつけにくい楽器です。アゴーギクの違いで好みが分かれます。トン・コープマンは例によって、少しせかせかした演奏です。私は最後のピーター・ハーフォードの演奏が一番落ち着いて聴けます。Wikipediaで調べたらハーフォードはBACHのオルガン作品、特にトリオ・ソナタのすぐれた解釈者として知られているそうです。

 全曲聴くと1時間以上になりますが、6つのトリオ・ソナタはBACHの音樂の中でも際立った美しさを持った作品です。私は聴き出すと途中で止められなくなってしまいます。時間があるとき是非全曲お聴き下さい。

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