ココナッツオイルの健康効果

 ココナッツオイルは飽和脂肪酸の中の中鎖脂肪酸でラウリン酸を多く含み、主な働きはエネルギーを生成することですが、脂肪酸の中で最も脂肪になりにくく、体内に余分なエネルギーをため込まない脂肪酸として注目されています。

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 長鎖脂肪酸は、体に吸収された後、リンパ管、静脈を通って脂肪組織、筋肉、肝臓に運ばれ体内に脂肪として貯蔵され、その後、必要に応じてエネルギーとなります。
 一方、中鎖脂肪酸は、臓へ通じる門脈を経て、直接肝臓に運ばれ、効率よく分解されてエネルギーへと変換されます。そこで、その健康効果について調べてみました。

ダイエットに効果的

 肥満の原因の一つは、腸から栄養分があまり吸収されず基礎代謝が落ちているからだといいます。これは、食品添加物などの化合物が小腸内の絨毛に付着し、腸内に宿便がたまるのが原因です。

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 ココナッツオイルはその腸絨毛に浸透し、その汚れや化合物を除去してくれます。

すると腸絨毛が小腸の働きを活発にして基礎代謝量を上昇させます。

 また、一般的な植物油は長鎖脂肪酸であるのに対して、ココナッツオイルは自然界の中で中鎖脂肪酸を最も多く含んでいるという特徴があります。中鎖脂肪酸は、一般的な植物油に含まれる長鎖脂肪酸とは体内での消化吸収の経路が異なります。

 長鎖脂肪酸と比較すると、10倍ものスピードで分解・燃焼するのでだから脂肪になりにくい。その上、中鎖脂肪酸の燃焼に伴い、長鎖脂肪酸の酸化燃焼を助長し体脂肪の減少を起こします。

 もう一つ重要なのは「ケトン体回路」です。人間は、運動をするのに、エネルギーを使います。そのエネルギーとなるのが、ブドウ糖とケトン体です。

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 私たちの体は、糖質(ご飯、パン、麺類など)をとっていると 「ブドウ糖」を優先的にエネルギー源として使います。ブドウ糖は、糖質が分解されることによりできるエネルギー源のため、「ブドウ糖」ばかりエネルギーとして使われていたのでは、 なかなか痩せる(脂肪が分解される)ことはできません。

 脂肪酸は肝細胞に取り込まれて、β酸化によってアセチルCoA → ケトン体の合成へ進みます。肝細胞内の脂肪酸濃度が増えるとアセチルCoA → TCAサイクルの方向へは進まずに、ケトン体産生へ向かいます。肝臓で産生されたケトン体は水溶性で、神経・筋肉細胞へ取り込まれエネルギー源となります。この代謝過程にインスリン分泌は全く必要がありません。

 ケトン体は、ココナッツオイルに豊富に含まれる中鎖脂肪酸から、合成されます。血液中のケトン体濃度が上昇すると、今まで回っていなかったケトン体回路が回りだします。 すると、体内のエネルギー源が、ブドウ糖からケトン体へと切り替わり、体内の脂肪が燃焼されます。

コレステロール値を下げる

 一般的に脂質とは、コレステロールや体脂肪に変換されるためコレステロール値を上げ、中性脂肪酸を増やします。しかし、ココナッツオイルは、コレステロール値にほとんど影響を与えません。その理由は、ココナッツオイルの主成分が中鎖脂肪酸だからです。

 中鎖脂肪酸は、他の長鎖脂肪酸などと代謝経路が異なり、体内に入るとすぐに燃焼されてエネルギーとして使われます。

そのため、コレステロールや体脂肪へと変換されないためコレステロールに影響を与えません。

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 それどころか、中鎖脂肪酸は、代謝を促進するため間接的に善玉コレステロール(HDL)を増やして悪玉コレステロール(LDL)を減らすと言われています。

糖尿病の予防改善に

 成人病として発症するII型糖尿病の原因は,インスリン抵抗性が大きな要因を占めています。インスリン抵抗性は、皮下脂肪・内臓脂肪などの肥満と相関しています。中鎖脂肪酸(ココナッツオイル)を摂取する事により、このインスリン抵抗性を改善し、過剰な内臓脂肪の蓄積を抑えるということが明らかになりました。

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 また精製された植物油は、糖尿病のリスクを高めます。特に多価不飽和脂肪酸には注意が必要です。多価不飽和脂肪酸を多く含む油は、酸化されやすいうえ、フリーラジカル*によるダメージを受けやすいといいます。そのような多価不飽和脂肪酸は、細胞の働きに悪影響を与え、糖尿病を促進させます。

便秘に効果的

 ココナッツオイルは小腸にある腸絨毛に浸透し、食品添加物などの化合物による汚れや化合物を除去してくれます。すると小腸が正常に働きだし、便秘解消へとつながります。、便秘になると健康に様々な悪影響があります。

 便秘とは、本来は排出されるべき便が、腸内に長く留まっている状態です。つまりは、体に不要な毒素、老廃物が体外でずに残っていることにより、吹き出物や肌荒れへと発展してしまいます。また、便秘が長期的に続くと大腸ポリープや大腸がんに発展する可能性があります。

免疫力を高める

 免疫力を高めると言われているココナッツオイルであすが、ココナッツオイルに豊富に含まれているラウリン酸が関係しています。ラウリン酸は、様々な微生物に対して抗菌作用を有していることが示されています。ヘルペス、インフルエンザ、エプスタイン・バーウイルスなどのウィルス、黄色ブドウ球菌、アクネ菌などに効果があるとされています。その機序として考えられているのは、

1.直接作用:ウィルス、細菌の細胞膜を破壊して不活化する。

2.間接作用:T細胞の増殖を促し、免疫能を高める。

 ラウリン酸は、ココナッツオイルの他、自然界では母乳にも7%程度含まれており、免疫系の未発達な赤ちゃんの免疫力を高める重要な役割を果たしています。

甲状腺機能の低下の改善

 一般的な植物油をとると体重が増えるのは、単にカロリーが多く、体内で吸収された後、脂肪として蓄積されるというだけではありません。一般的な植物油は、甲状腺の機能を低下させる、代謝率を下げてしまうからです。

 多価不飽和脂肪酸を多く含む油を食べるたびに、甲状腺が攻撃され正常に機能しなくなります。中でも大豆油は、甲状線種誘発物質として知られるゴイトロゲンを含むため特に有害です。

 甲状腺は、体の代謝機能に関わっています。そのため、甲状腺機能が低下すると、全身の代謝が低下します。その結果、体重が増えるだけでなく、体のさまざまな働き、機能が低下してしまい、次のような様々な体の不調がでてきます。

●肌の乾燥・肌荒れ、くすみ、寒気、むくみ、疲労感、便秘、月経異常、眠気、抑うつ、無気力など。

体の内側から錆びない体へ

 人は酸素を取り入れてエネルギーをつくりますが、その代謝過程において活性酸素と呼ばれる反応性が高い状態に変換されることがあります。発生した活性酸素は様々な物質に対して非特異的な化学反応をもたらし、細胞に損傷を与え得るために、その有害性が指摘されています。動脈硬化などを引き起こし、生活習慣病や老化を招きます。

 活性酸素は、ほとんどの病気の原因とさえ言われています。それを防ぐために各組織には抗酸化酵素と呼ばれる、活性酸素を消去あるいは除去する酵素が存在します。

この酵素の働きを活性化するのがココナッツオイル(ケトン体)です。ココナッツオイルに豊富に含まれる中鎖脂肪酸は肝臓で分解されてケトン体になります。

 ケトン体を構成する主成分、β-ヒドロキシ酪酸は、活性酸素を無害化する酵素を活性化するという研究論文が発表されました。その上、ココナッツオイルには、天然のビタミンEが豊富に含まれています。また、ビタミンEには、合成ビタミンEと天然ビタミンEがありますが、天然性は合成に比べて生体内の利用性がやく2倍とされています。生理活性が高いのは「天然ビタミンE」です。このビタミンEには,抗酸化作用があることはよく知られています。また、抗酸化酵素の増加を認め、人体に有害な活性酸素やフリーラジカル除去の効果を持っているとされています。

(日経Web、Cookpad、Oganic Factry、CoconutsFan、LifeVancouver他)

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