いざ、罪に抗すべし(BWV54)

 今日聴く日曜カンタータは、ヴァイマル時代の復活節前第4主日、1714.3.4頃に初演されたとされる、この期間唯一のカンタータです。室内楽の要素が濃いカンタータで、合唱がなく、2つのアルトのアリアがレチタティーヴォを挟むだけという短いカンタータで、楽譜として残されていない終曲に、コラールが演奏された可能性もあります。


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 ゲオルク・クリスティアン・レームスのカンタータ歌詞集に含まれる復活節前第4主日のためのテキストに作曲されましたが、ライプツィヒではイエスの受難に想いを致す受難時期として、禁欲と謹慎に務める期間なので、再演されませんでした。後に第1曲のアリアが「マルコ受難曲」BWV247に転用されています。


 ポーランドで2012年に組織された古楽団体、オルケストラ・ヒストリックツナとドイツのカウンター・テナー、カイ・ヴェッセルの演奏会の動画でお聴き下さい。第1ヴァイオリンのマルティナ・パストゥシュカがリーダーをしています。




1.アリア(アルト)

罪を逆らいなさい、

さもないとその毒がお前をとらえる。

サタンに眩惑されてはいけない。

なぜなら神の名誉を傷つけるものらは、

死の呪いを受けるからである。

2.レチタティーヴォ(アルト)

いかがわしい罪は

外観からはとても美しい。

とは言え人は

彼から苦悩と不愉快とともに

多くの不安をなめねばならない。

外見では黄金だが、

しかしさらに進もうとすると、

現れるのはただの虚しい影と

白く塗った墓のみ。

罪はソドムの林檎に似て、

それと交わる者どもは、

神の御国は到らない。

罪はあたかも呪いの短刀のように、

われらの体と魂とを貫通する。

3.アリア(アルト)

罪を犯す者は悪魔に属している、

なぜなら悪魔が彼らを生んだからだ。

しかし彼らの汚らわしい約束に

正しい祈りで逆らうと、

彼らはすぐに逃げてしまった。

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