聴け、汝イスラエルの牧者よ(BWV104)

 今日の日曜カンタータは復活祭後第2主日、1724.4.23にライプツィヒで初演されたました。全編パストラーレの、春のカンタータを代表する名曲です。BACHにはめずらしい、屈託の無い明るい音楽です。
 独唱はテノールとバスのみで合奏もオーボエ属と弦のみの小編成です。


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 第1曲目が詩篇第80篇2節に基く合唱曲で、概ね次のような内容です。「イスラエルの羊飼いよ、お聞きください。ヨセフを羊の群れのように護られるお方よ、姿をあらわしてください、ケルビム*の上に座すお方よ」

* 智天使(ちてんし)ヘブライ語ケルブの複数形で人面または獣面で翼をもった旧約聖書の超人的存在で、神の玉座や聖なる場所を守衛すると信じられ,契約の櫃には黄金のケルビムが配置されていました。

 イエスを良い羊飼いに、弟子を羊にたとえて語られています。


 トン・コープマン指揮、アムステルダム・バロック・オーケストラ、ポール・アグニュー(T)、クラウス・メルテンス(B)の演奏でお聴き下さい。




1.合唱

  イスラエルの羊飼いよ、お聞きください。

  ヨセフを 羊の群れのように護られるお方よ、

  姿をあらわしてください、

  ケルビムの上に座すお方よ

2.レチタティーヴォ(テノール)

  いと高き羊飼いが私のことを

  こころにかけてくださるのだ、

  思い煩ったとて、何の益があろう?

  朝という朝ごとに

  羊飼いの慈しみは新たになる

  私の心よ、落ち着くがいい。

  神はまことあるお方なのだから

3.アリア(テノール)

  私の羊飼いがあまりに長く身を隠しておられるので、

  荒野の私を、こんなにおびえさせる。

  私の弱い歩みは、それでも先を急ぐのだ。

私の口はあなたを求めて叫ぶ、

そしてあなたは、私の羊飼いよ、私の中に作り出すのだ。

信仰のアッパを、御言葉を通じて。

4.レチタティーヴォ(バス)

  そうだ、御言葉こそ私の魂の糧、

  私の胸の清涼剤にして

  牧場。この牧場を、私は自分の楽しみ、

  天国の前味、いや、私のすべてと呼ぶ。

 ああ! どうか集めてください、おお、良き牛飼いよ、

  私たち、哀れな迷える者たちを!

  ああ!、この道をすみやかに終わらせ、

  私たちを、あなたの牧舎へと導き入れてください。

5.アリア(バス)

  恵まれた群れ、イエスの羊たちよ、

  この世はお前たちにとって、一つの天国。

ここでお前たちはイエスの慈しみを、

すでにして味わい、

信仰の報酬をも望むのだ、

穏やかな死の眠りの先に。

6.コラール

  主は、私のまことある羊飼い、

  この方に、私は身をすべて委ねる。

  牧場へと、主は子羊である私を導く、

  美しい緑野を経て。

  新鮮な水場へと主は私を連れて行く、

  私の魂を力強く 爽やかせるために。

  幸いな恵みの御言葉をつうじて。

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