おお 聖なる霊と水の洗礼よ(BWV165)

 今日は三位一体主日です。聖霊降臨の主日の次の日曜日に「三位一体」の主日が祝われます。このカンタータは、ヴァイマル時代の作品で、1715.6.16初演されたと思われますが、1724年ライプツィヒでも再演されました。弦楽器と通奏低音にファゴットが加わった簡素な編成で作られています。


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 台本はザロモン・フランクで当日の福音書章句を踏まえたテキストを、BACHは簡潔に音楽化し「音による説教」としてのカンタータの機能を明確に示しています。主題は「洗礼」の霊的な重要性を強調しています。

 ヨハネ福音書の章句は、ファリサイ派のニコデモとイエスの間で交わされた新生をめぐる対話で、生と死を現実的な意味でしか解さないニコデモにイエスは、「人は新しく生まれなくては神の国に入ることはできない」と言います。さらに「霊と水によって生まれなければ」と言い換え、洗礼、すなわち「霊と水の洗い」は人を神の国に導くものだとしています。


 鈴木雅明指揮、バッハ・コレギウム・ジャパン、柳沢 亜紀(S)、太刀川 昭 (CT)、櫻田 亮(T)、シュテファン・シュレッケンベルガー(B)の演奏でお聴きください。




1.アリア(ソプラノ)

おお、聖なる霊と水の洗いよ、

それは神の国を私たちに送り込み、

私たちを命の書に書き込んでくれる。

おお水の流れよ、それはあらゆる悪業を

その不思議な力によって溺れさせ

私たちに、新しい命を贈ってくれる。

おお、聖なる霊と水の洗いよ!

2.レチタティーヴォ(バス)

堕落したアダムの子孫の罪深い誕生が、

神の怒り、死と滅びとを招き寄せた。

なぜなら、肉より生まれたものは

肉であるほかはなく、罪に感染し、

毒され、汚されているからだ。

なんと幸いなことか、キリスト者は!

彼は霊と肉の洗いを経て

幸いと恵みの子となるのだから。

彼はキリストを着る、

その汚れなさを象徴する白い絹を。

彼はキリストの血と、栄誉の象徴たる緋色の衣を

洗礼の洗いで身にまとうのだ。

3.アリア(アルト)

イエスよ、大いなる愛から

洗礼を通じて私に

命と救いと幸いとを与えてください。

助けてください、私がそれを喜び

恵みのきずなを新たにできるように、

この世に生きるかぎり。

4.レチタティーヴォ(バス)

私は、そう、魂の花婿よ、

あなたが生まれ直させてくださったゆえに、

あなたに永遠の忠実を誓いました。

いとも聖なる、神の小羊よ!

しかし私は、ああ、洗礼のきずなをしばしば破り

自分で約束したことを果たさなかったのです。

御意みから、私を憐れんでください!

私の犯した罪を許してください。

あなたはご存じです、私の神よ、

私がどれほどの痛みを

年を経た蛇の攻撃に感じているかを。

罪の毒が、私の体と魂を堕落させる。

助けてください、私が信仰をもって

罪の毒が、私の体を堕落させる。

助けてください、私が信仰をもってあなたを選べるように。

血のように赤い蛇の像よ、

十字架上に高く掲げられた像よ、

それはあらゆる苦痛を鎮め

私を力づけてくれるのだ、あらゆる力の失せるときに。

5.アリア(テノール)

イエスよ、私の死の死である者よ、

私の人生において

またいまわの苦しみにおいて

眼前に思い浮かべさせてください、

あなたが私の救いの小蛇、

罪の毒消しであることを。

癒してください、イエスよ、魂と霊を、

私が命を見いだせるように!

6.コラール合唱

御言葉、洗礼、晩餐は

あらゆる災いに抗する益。

信仰において聖霊は

そこにより頼むことを教えてくれる。

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