貧しき者は食し(BWV75)

 今日聴く日曜カンタータは三位一体主日後第1主日、BACHがライプツィヒ着任後に最初に演奏された記念すべきカンタータです。1723.5.30ニコライ教会で演奏され、これ以降、ほぼ毎週1曲のペースでカンタータの作曲、上演の精力的な活動が続けられました。


lgp01a201309010500.jpg


 当日の福音章句を受け、第1部は現実の苦しみをラザロの苦しみのように受け入れるべきものとの理解に到達するまで、第2部は霊において豊かであるにはイエスを信じることであるという最終的な信頼に至るまでが描かれ、それぞれの部分の終わりにサムエル・ローディガストのコラールが総括しています。他のカンタータの倍ほどもある、大規模な作品です。


 フィリップ・ヘレヴェッヘ指揮、コレギウム・ヴォカーレ・ゲント&オーケストラ、キャロリン・サンプソン(S)、ダニエル・テイラー(CT)、マーク・パドモア(T)、ペーター・コーイ(B)の演奏でお聴き下さい。




第1部

1.合唱

貧しき者は食し,かくて満たさるべし

主を求むる者はそを 讃えん

心はとわに生くべし

2.レチタティーヴォ (バス)

王者の驕りも

過ぎゆき

豊かさもむなし

見ゆるすべては

消え去る

世の 快楽(けらく)もうつろ

肉体(からだ)は 朽つるものなれば

いかに速やかなる

心富に

穢(けが)さるるは

3.アリア (テノール)

わがイェスわがすべて

尊き血は衣(ころも)

主こそわが宝

み霊の愛の炎は

わが喜びの酒

4.レチタティーヴォ (テノール)

主落としまた上ぐ

今ものちも

世を尊ぶものは

呪われん

打ち克つものは

かしこに幸あり

5.アリア (ソプラノ)

勇みて苦しみをも負わんわが身に

ラザロの 痛み

忍ぶ者を

天使は迎え入れん

6.レチタティーヴォ (ソプラノ)

主は知を授けたもう

信ずる者は

大いなる喜びを得ん

ああ死に至る

苦しみ

ついにはみ手に憩わん

7.コラール

神のみわざこそ

ことごと善けれ

にがき 杯(さかずき)に

われたじろぐまじ

やがては

慰め

こころに満ちて

痛みも消えなん


第2部

8.シンフォニア

9.レチタティーヴォ (アルト)

こころに

かかる憂いは

わが魂の貧しさのみ

新たなる主の

恵み信じ

この世ならぬ

いのちの 実をば

育(はぐく)む 力 乏(とぼ)し

10.アリア(アルト)

イェス わが 心を

豊かに富ましむ

み霊を受くるこそ

わが 熱き望み

そはいのちの糧(かて)

11.レチタティーヴォ (バス)

イェスにたより

おのれを捨て

神の愛に

従(したご)う 者

地 滅ぶとも

神とおのれ見出さん

12.アリア(バス)

わが心信じ愛す

イェスの愛の炎

わが愛の源(みなもと)

われに先立ちたもう

その身を主は与えたまえば

13.レチタティーヴォ (テノール)

貧しさ富にまさる

心より

すべてを去り

主を迎うるとき.

神に導かれん

われらも行かしめたまえ

14.コラール

神のみわざこそ

ことごと善けれ

悩みにも死にも

われは揺るがじ

み父の

愛もて

われをいだけば

主により頼まん

訳詞:大村恵美子
スポンサーサイト
コメント
コメントの投稿
管理者にだけ表示を許可する