天は神の栄光を語る(BWV76)

 三位一体主日後第2主日に聴くこの曲は、BACHライプツィヒ着任後の第2作として作曲され、1723.6.6に初演されたカンタータです。本拠地のトマス教会ではこの作品をもってカントルとしての職務が始まりました。
 前週にニコライ教会で演奏されたBWV75と極めて似た構成で、両方の教会での初演用に一対のものとして構想されたました。両方とも雄大な曲想で、ライプツィヒ初年度の名作と呼ぶにふさわしい作品です。


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 歌詞台本は、礼拝で朗読されたルカ福音書の天国の晩餐会のたとえに基づく部分から始まりますが、偶像崇拝者たちへの弾劾や彼らに対する戦いについても述べられ、変化に富んでいます。全編を通して神の栄光をたたえる内容で、自信に満ちた明るい曲想です。特にトランペットが随所で活躍し一層の華やかさを加えています。

 トン・コープマン指揮、アムステルダム・バロック・オーケストラ&合唱団、ルート・ツィーザク(S)、エリザベス・フォン・マグナス(A)、ポール・アグニュー(T)、クラウス・メルテンス(B)の演奏でお聴きください。




第1部

1.合唱

主の 栄光を 天は 語り

大空は み手の わざを のべ伝う

語らず 言わざれど

その 声は 聞こゆ

2.レチタティーヴォ(テノール)

かくて 主は 証(あか)したもう

そを 語る 自然は 人に

しかり みな 主の 賜物

天地(あめつち) うごき

身も 魂も 生くるなり

神は なれらが かたえに

声を おくりたもう

いざ 来たれ 愛の 宴(うたげ)に と

3.アリア(ソプラノ)

聞け 民よ 主の 声を

みもとに 急げ

よろずの 主こそは

み神の ひとり子

ものみな みもとに 帰りくるなり

4.レチタティーヴォ(バス)

誰ぞ 聞かん

あだし神をば

仰ぐ 者らに

人の 胸の 内は

欲に みたさる

賢き 者すら

愚かの わざを 思い

み民も 主を 離れたれば

5.アリア(バス)

失せよ 主なき 者よ(偶像崇拝者)

世は 背くとも

われは イェスを 仰ぐ

まことの 光を

6.レチタティーヴォ(アルト)

われらを 暗きより

が主は 呼びもどしぬ みもとに

光のごと 主は

われらを 照らして

生かしめたもう

その身を われらが 糧(かて)と し

また みたまを

われらに 降(くだ)しぬ

されば 熱き この 祈り

なれに ささげまつらん

7.コラール

われらを 恵みて

祝したまえや

み光 示しませ

とわの いのちを

悟らしめたまえ

なすべき わざを

イェスの み救いを

世に 告げ知らせ

みもとに 帰らしめたまえ

第2部

8.シンフォニア

9.レチタティーヴォ(バス)

主よ なが み民に

主の み栄えを

信仰と 愛 聖(きよ)き もて

増さしめたまえ

こは 地にある み国

世の 戦い

そを 襲えど

たえせず 強めらる

10.アリア(テノール)

厭(いと)えよ われをば

悪魔よ

主に まこと ささぐる

われは 満ち足れり

11.レチタティーヴォ(アルト)

すでに われは

主の 愛の

いとしきを 知る

主は マナもて 充(み)たしたもう

われら いま ここに

友なる まこと

強めしめんとてなり

12.アリア(アルト)

愛を おこなえ 主の民

イェス なしたまいし ごと

友の ため 死すなり

主に ありて われら はらから なれば

13.レチタティーヴォ(テノール)

かくて 主の民

主の 愛を たたえ

身をもて 証しせん

とこしなえに

み神の ほまれ

語りつがれん

14.コラール

よき わざ もて

主を 讃えしめたまえ

地は 豊かに みのり

み言葉 成りぬ

父 み子 みたまよ

祝しませ われらを

地は 主の 栄えを

み前に あらわし

となえまつる アーメン

訳詞:大村恵美子

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