永遠の愛の慈悲深き心よ(BWV185)

 今日の日曜カンタータは三位一体主日後第4主日、1715.7.14ヴァイマルで初演されたザローモ・フランクの台本による、小規模な室内カンタータです。

 この曲は1723年と1746年にライプツィヒでも再演されましたが、その際にはオーボエの代わりにクラリーノ(スライド・トランペット)が用いられました。


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裏切り者ペテロの足を洗うイエス


 当日の福音書章句は、イエスの有名な「汝の敵を愛せ」の教えに続く部分です。「人を裁くな、赦せ」という勧めに始まり「あなたがたは自分を量る秤で量り返される」「ひとを直す前にまず自分を直せ」という言葉へと続いてゆきます。

 BWV185は教訓的な内容の詩に情感と潤いに満ちた音樂を作り上げた作品で、BACHの傑作カンタータの一つと言われます。


 鈴木雅明指揮、バッハ・コレギウム・ジャパン、鈴木 碧 (S)、太刀川昭(CT)、櫻田 亮(T)、シュテファン・シュレッケンベルガー(B)の演奏でお聴きください。




1.アリア(ニ重唱 ソプラノとテノール)

永遠の愛の慈悲深し、心よ、

あなたを通じて私の心をゆさぷり、動かしてください。

私が憐れみと慈しみを行えるように。

おお愛の炎よ、私を溶かしてください。

2.レチタティーヴォ(アルト)

お前たち、心よ、おのれを

石へ岩へと変じた心よ、

砕けるがいい、柔らかくなりなさい。

思いはかれ、救い主がお前たちに数えたことを。

習え行え、慈悲を。

この世で求めなさい、

父に等しい者となることを。

ああ、

禁じられた裁きをあえてして

いと高き者に裁かれることのないように。

そうしないと、かの者の熱心がお前たちを滅ぼすでしょう。

許すがいい、そうすればお前たちも許されるでしょう。

与えなさい、この世では与えなさい、

自分に資本を作りなさい、

神はいつの日かそこに

たっぶり利子を付けて返してくださるでしょう。

なぜなら、お前たちは自分が量るように、

人からも量られるからなのです。

3.アリア(アルト)

この時に努めなさい、

魂よ、豊富に種を蒔くことを。

収穫ががお前を喜ばすでしょう、

はるかな永遠において。

その時、よい種を蒔いた者は

喜んで収穫へと赴くのです。

4.レチタティーヴォ(バス)

自己愛は、自分を甘やかす!

努力せよ、

まず自分の(日の中の)丸太を除くように。

おが屑を除くよう努めてよいのはそれからだ、

隣人の目の中にあるおが屑を。

おまえの隣人が完全に清らかではなかったとしても、

知るがいい、お前とて天使ではないと。

お前の欠点を良くするのだ!

盲人が盲人を手引きして

正しい道を歩けようか。

どうするのだ、彼らは悲しいことに

二人して穴に落ちないだろうか?

5.アリア(パス)

これぞキリスト者のわざ、

ただ神とおのれを知ること、

真の愛に燃え立つこと、

不当な裁きを行わぬこと、

他人のふるまいを滅ぼさぬこと、

隣人を忘れぬこと、

金持ちの秤で量らぬこと。

それが、神と人の心に叶う。

これぞキリスト者のわざ。

6.コラール

私はあなたに呼びかけます、主イエス・キリストよ。

願わくは、私の嘆きに耳を傾けてくたさい。

この時に、私に御恵みを与えてください。

どうか私をおぴえさせないでください。

正しい道を、おお主よ、私は思います、

あなたが私に与えようとされる道を。

それはあなたのために生き、

自分の隣人の益となり、

御言葉を守ることなのです。

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