2015年世界平和インデックス

 世界平和度指数は、イギリスのエコノミスト紙が24項目にわたって162カ国を対象に分析し、各国や地域がどれくらい平和かを相対的に数値化することを試みたもので、日本の安全度は162カ国中8位で、米国は世界の多くの国々よりも危険であることが公表された調査で明らかになりました。


赤は最も危険な地域、濃い緑は最も平和な地域


 世界平和指数(グローバル・ピース・インデックス)に使用された3つの基準(社会の安全性や治安のレベル、国内および海外との紛争、軍事化の度合い)に基づくと、米国は調査対象となった162カ国のうち96位と、ガンビア(アフリカ)やトルクメニスタン(中央アジア)よりも下位にランクされました。

 それでも米国の順位は、2014年に2つ上がりました。今回の調査によると、中東に駐留する米軍の段階的縮小と、イランの核開発縮小合意に向けたオバマ政権の取り組みが、米国の順位上昇に役立ちました。


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世界で最も平和な国アイスランドの街並み


 世界で最も平和な国のランキングトップはアイスランド。2位はデンマーク、3位はオーストリアで、日本は8位でした。一方、最下位はシリア。最も大幅にランキングを下げたのはリビアで、ウクライナがそれに続きました。 

 世界の大半で改善が見られているものの、全体としてはさほど平和になっていないようです。最も平和な国々と最も危険な国々の格差が拡大したことが背景にあります。

 欧州ではそれなりの課題はあるものの、多くの国の治安水準は過去に照らして高く、殺人率は低下し、軍事予算は減少しています。一方、中東やアフリカといった従来から問題の多い地域の状況は悪化しました。


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 また、暴力によるコストは、14年に世界で14兆3000億ドル(約1760兆円)に達し、これは世界の国内総生産(GDP)の実に13.4%に相当します。これはブラジルとカナダ、フランス、ドイツ、スペイン、英国の経済規模合計に匹敵する規模です。

 2010年以降、武力紛争が激化しています。紛争で命を落とした人の数は、14年は3.5倍以上増加し、18万人に達しました。14年にテロ行為で死亡した人の数は9%増加し、約2万人となりました。

 暴力行為による経済的影響は08年以降、1兆9000億ドル(15.3%)大幅増加しました。その一因は難民関連費用で、267%増の総額1280億ドルとなっています。難民数は第二次世界大戦後最大の5000万人超に達しています。

 それでも、最大の費用は軍隊と、殺人に対処する警察当局に費やされる費用で、費用全体の68.3%に達しました。

(WSJ、世界経済のネタ帳 より)
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