暑がりな男は「20分入浴」で痩せる!

 今、最も深刻な「冷え」を抱えているのが働き盛りの男性だといいます。「冷えは若い女性の問題だろう」と他人事と考えているとしたら、油断するなかれです。

 実際、男性に多いのは“隠れ冷え”のタイプだといいます。ここで言う“隠れ冷え”とは、体の表面や末梢などで感じる「冷え」とは少し趣が異なり、主に「胃腸」が冷えている状態を意味します。目立った自覚症状がないのも、通常の「冷え」との違いで、この隠れ冷えが、脂肪の燃焼を妨げています。


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 隠れ冷えの直接的な原因は、冷たい「食べ物」や「飲み物」のとりすぎです。冷たいものを腹に流し込めば「涼感」は得られるものの、一度冷やされた胃腸の中が平温に戻ろうとするときに、「体が暑い」と勘違いして、再び冷たいものを取りたくなり、この悪循環が隠れ冷えにつながります。

 特にこれからは、ビール、アイスコーヒー、冷やし中華、ざるそば…など、「涼感」メニューが魅力を増す季節で、暑がりで、こうした冷たいものを好む人は要注意です。

便利な生活で体温調節の機能が衰えている

 隠れ冷えが増えている理由の一つは、生活環境が便利で快適になった結果、人の体に備わる体温調節機能が低下したことにあるといいます。暑さに自力で対応できないため、食事で胃腸を冷やそうとする行動に拍車がかかります。

 現代人は、冷房や冷たい飲み物などで体は頻繁に冷せる環境にあります。にもかかわらず、屋外では猛暑にさらされるため、急激な温度の変化に体がついていけなくなります。また、運動によって汗をかく機会も少なくなったことで、発汗による体温調節の機能も鈍りがちです。結果、少しでも暑いと感じると、すぐにまた体を冷めたいもので冷やそうとします。この繰り返しが、隠れ冷えを生む一因です。 なぜ、胃腸の「冷え」がダイエットの大敵なのか。その理由は、体の中の“巡り”が悪くなることにあります。

 体が冷えると、血管が収縮し、血液の循環が悪くなり、特に腸の冷えは、蠕動運動や消化吸収の低下を招きます。すると、代謝に必要な栄養や酸素が全身に行き届かなくなり、エネルギーとして使われるべき脂肪も燃えにくくなります。つまり、隠れ冷えの人は、やせにくい体質だともいえます。体の隅々まで血液の循環を良くすることがダイエット効果を高めるのです。

 また、人間の体内では数千の酵素が働いており、食物の消化、エネルギー産出、不要となった老廃物の排出などを行っています。人の体の中にある酵素は37~40度くらいで最も働くといわれていますが、隠れ冷えを改善しないと、酵素の活性を高めて効率よく痩せる体に変えられないのです。

体を温めれば痩せやすくなる

 そこで、日常生活の中で手っとり早く隠れ冷えを解消し、お腹の脂肪も楽に減らせる方法として、薦めるのが「夏こそ湯船」の入浴法です。毎日「湯船」にしっかり浸かります。特に男性は短時間のシャワーを好む人も多いのです、これでは体の「深部」まで温められません。つまり、体を温めて痩せやすくなる機会をみすみす逃しているという訳です。

 また、湯船にしっかり浸かることで同時に期待できるのが、細胞内に出現するタンパク質であるHSP(ヒートショックプロテイン)の活性化です。「HSPは傷ついた細胞を修復し、代謝機能を上げて、疲労回復や老化予防にもつながります。HSPは42度で5分間の入浴より、40度で20分間の入浴でより出現したという報告もあります。その効果を期待するならば、40度の湯に20分は浸かることを習慣にしましょう。

「40℃、20分」の入浴でヒートショックプロテインの発現が有意に増加

 短時間のシャワーで済ませる人や、熱い湯で「カラスの行水」のような浸かり方が好きな人にとっては、「20分も湯船に浸かっているのはヒマで耐えられない」という不満もあるかもしれません。それならば、入浴中にじっくり顔のマッサージをする、鼻歌を数曲歌ってみる、ラジオやネットのポットキャスティングを聴くなど、風呂で時間がつくれることを、いくつか組み込んで習慣にします。

 夏場の風呂は、入浴後に汗が引かないと敬遠する人もいますが、それはむしろ湯温が高すぎることが原因です。40度未満の湯温に設定すれば、ダラダラと汗が出て引かないといったことはないといいます。

バカボンのパパの「腹巻き」は腹冷えを防ぐ好例!

 一方、入浴によって「温める習慣」を心がけたら、ぜひ日中には「体を冷やさないこと」にも意識を向けてみましょう。

 まずは極力、冷たいものの摂取を控えます。体の内を冷やさないことです。冷たいビールやアイスコーヒーの飲み過ぎは控え、1回の食事に何か一つは温かいものをとるように心がけます。ざるそばよりかけそば、といった意識を持つだけでも違いは出てきます。

 次に、外気の変化を意識します。こちらは「体の外を冷やさないこと」にあたります。

 クールビズによって薄手の涼しい服で歩き回ることも、室内と屋内での寒暖差をつくる要因です。特に出先や、移動するときの電車の中などで、冷房が効きすぎいるために体を冷やすこともあります。男性でも寒いと感じたら、すぐに羽織れるものを1枚持ち歩きます。特にお腹周りが冷えすぎないようにすることが大切です。その点でモデルとなるのは、腹巻き姿の“バカボンのパパ”です。冷え対策として、昭和の生活習慣から学べることです。

 慢性的な冷えよる血行不良が続くと、太りやすい体質をつくるどころか、動脈硬化など生活習慣病の引き金にもなり、がんの発症にも関わるといわれています。痩せやすい体をつくるため、そして将来の病気リスクを下げるためにも、この夏は冷え対策を実行してみましょう。

(Nikkei Goodayより)
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