フライブルク・バロック管弦楽団

 1987年に設立されたドイツの古楽団体で、設立当初から1997年まではトーマス・ヘンゲルブロックが芸術監督を務めていましたが、現在は音楽監督兼コンサートマスターのゴットフリート・フォン・デア・ゴルツが務め、常任の指揮者はいません。 


20120116000413.jpg


 「古楽オケのウィーン・フィル」とも称される名人集団で、楽団員の演奏レベルが高く、厳格で現代的な躍動感のある演奏が特徴です。

 ブランデンブルク協奏曲や組曲、協奏曲などの他、カンタータの演奏も手がけています。昨年の2月に来日し、来年の10月の来日予定もあります。


 最初にブランデンブルク協奏曲第3番ト長調(BWV1048)の動画をお聴きください。全体にテンポが速く、第3楽章のアレグロなどは少し速すぎると思われますが、演奏に乱れがなく演奏技術の高さが分かります。



 続いてブランデンブルク協奏曲第4番ト長調(BWV1049)では、ゴットフリート・フォン・デア・ゴルツのテクニカルなバロック・ヴァイオリンが聴けます。ノン・ヴィブラートで艶のある演奏がゴルツの特徴で、アンドリュ・マンゼやパブロ・ヴァレッティーのような近代奏法を取り入れたバロック・ヴァイオリンとは異なったアプローチをしています。なお、この演奏ではブロック・フレーテではなくリコーダーを使っています。



 管弦楽組曲 第2番 ロ短調 (BWV 1067)のブロック・フレーテ奏者はメンバーかゲストか分かりませんが全体をゴルツがリードしています。ブロック・フレーテはかなりアレンジして演奏しています。



 以上3曲聴いてみて、フライブルク・バロック管弦楽団の演奏レベルの高さは納得できるのですが、何故か緊張感が伴い、少し疲れを感じます。同様のことが既に解散したムジカ・アンティカ・ケルンにも言えるのですが、ドイツ人の生真面目さなのかもしれません。

 最後にマリアの潔めの祝日のカンタータ「われは満ち足れり」BWV82から第3曲のアリアをアンゲリカ・キルヒシュラーガーのメゾ・ソプラノでお聴きください。この名曲を聴いて、緊張感がほぐれます。

 なお原曲はバス独唱用のカンタータですが、その後BACH自身がソプラノ用に編曲し、更にメゾ・ソプラノ用のハ短調稿を作っています。




われは満ち足れり(BWV82)

第3曲 アリア

まどろめ、疲れた目よ、

おだやかに浄福のうちに閉じるがよい。

世よ、私はもはやここにはとどまらない、

お前の中には私の取り分はない、

魂の益になるような取り分は。

まどろめ、疲れた目よ、

おだやかに浄福のうちに閉じるがよい。

この世で私の建てるものは惨めなもの

ばかり、だが、あそこでは、あそこでは

見るだろう、甘い平安と静かな憩いを。

まどろめ、疲れた目よ、

おだやかに浄福のうちに閉じるがよい。

スポンサーサイト
コメント
コメントの投稿
管理者にだけ表示を許可する