心して見よ、苦しみあるやを(BWV46)

 今日聴くカンタータは、三位一体主日後第10主日の1723.08.1にライプツィヒで初演されたカンターで、2本のリコーダーが活躍します。プレリュードの部分は、オブリガート楽器をトラヴェルソに変えて1733年にミサ曲ロ短調(BWV232)の第10曲Qui tollisへ転用されています。


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 当日の福音章句は、受難の直前のエルサレム入城時のイエスの預言で、エルサレム崩壊と、神殿からの商人の追放ですが、歌詞の台本は旧約聖書のエレミヤ哀歌をこの礼拝主題に結びつけています。歌詞はこれをもとにして罪による破壊への畏れとイエスの救いが述べられます。


 今回選んだのは、バロック・オーボエの名手マルセル・ポンセールの指揮でイル・ガルデリーノ演奏です。歌手はダミアン・ギヨン(A)、マーカス・ウルマン(T)、リーフェン・テルモント(B)です。




1.合唱

「心して目を留めよ、よく見よ。

  これほどの痛みがあっただろうか。

  わたしを安めるこの痛み

  主が激しい怒りの日にわたしを懲らす

  この痛みほどの。」

2.レチタティーヴォ(テノール)

嘆きなさい、破壊された神の都よ、

哀れな石と灰の山よ。

たくさんの涙を流しなさい、

なぜなら、いと高き方の

かけがえのない恩寵は

お前から失われたのだから、

だからおまえが不自由を忍ばねばならないのは

自らの罪のゆえなのだ。

お前はゴモラのように裁かれよう、

たとえ完全に滅ぼされなくとも。

おお、お前は完全に破壊された方がましだった、

キリストの敵がいま、

 お前の中で神を冒瀆するのを聞くよりは。

お前はイエスの涙を尊ばない、

だから今こそ怒濤のように激しい御怒りを考えなさい、

それはお前が自ら引き寄せた御怒りなのだから、

今こそ神は、忍耐の末に、

裁きの杖を用いられるのだ。

3.アリア(バス)

あなたの怒りの雷雨が遠くからやってくる、

ついに稲妻が光り始めた

  そしてお前にはそれは耐えられないだろう、

  数々の罪状が

  復讐の火花を招き

  お前に破滅を用意するのだから。

4.レチタティーヴォ(アルト)

しかし罪人たちよ、思い込んではならない、

エルサレムのみが

他よりも罪に満ちているなどと。

すでにお前たちについても判決が下されている。

お前たちはおのれを改めず

日に日に罪を重ねているために、

お前たちは皆このように

 恐ろしい最期を遂げねばならないと。

5.アリア(アルト)

しかしイエスは裁きの時にも

信ずる者の盾と支えになってくださる、

主は彼らを自らの羊として、

自らの雛として愛蟹をって集められる。

報復の嵐が罪人たちを襲うとき、

主は、信ずる者が安全に住まうように助けられる。

6.合唱

おお、大いなる信義の神よ、

あなたの前に立つことができるのは

あなたの怒りを静められた

御子イエス・キリストをおいておりません、

だからどうかその御傷を、

その受難と不安とひどい苦しみをご覧ください。

あの方に免じてお許しください、

罪によってわれらに報いないでください。

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