アマンディーヌ・ベイエ & アンサンブル・リ・インコーニティ

 アマンディーヌ・ベイエは、フランス古楽界の新世代を代表するバロック・ヴァイオリン奏者です。パリ国立高等音楽院、スイスのバーゼル・スコラ・カントルムに入学。キアラ・バンキーニのもとで古楽器奏法への研鑽を深め、同時にクリストフ・コワン(バロック・チェロ)、ホプキンソン・スミス(リュート)などの巨匠にも薫陶を受け、1998年ボンポルティ国際コンクール、2001年トリノ・ヴィヴァルディ・コンクールで入賞など、受賞歴を重ねました。


Oscar Vazquez21.jpg


 その後パブロ・ヴァレッティ率いるカフェ・ツィマーマンの第2ソリストとして共演関係を続けながら、2006年に新たなアンサンブル、リ・インコニーティ(名もなき者たち)を結成。これらのアンサンブルで数多くの古楽演奏を録音し、高い評価を博しています。

 昨年11月に来日し、艷やかで弾けるような演奏は高い評価を得ましたが、厳格な演奏を求める愛好家には、新しいスタイルの古楽演奏には違和感があるかもしれません。


 最初に録音スタジオでの録画で無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ第1番ロ短調(BWV 1002)から第1曲アルマンダをお聴きください。



 次にピエール・アンタイ(チェンバロ)との競演で、ヴァイオリンとチェンバロのためのソナタ第4番ハ短調(BWV1017)から第1楽章(ラルゴ/シチリアーノ)と第2楽章(アレグロ)をお聴きください。



 ヴァイオリン協奏曲ト短調(BWV1056)はチェンバロ協奏曲第5番ヘ短調から復元されたものです。この曲の原曲はヴァイオリン協奏曲といわれ、原曲の独奏楽器がヴァイオリンであることを示す音形が数多くみられます。第2楽章はカンタータBWV156〈我が片足は墓にありて〉に転用された美しいラルゴです。



 最後はヴァイオリン協奏曲第1番イ短調(BWV1041)で、演奏される機会が多い名曲です。テンポの速い躍動感のある演奏で、リ・インコーニティを率いて息の合った演奏をしています。このアンサンブルには日本のヴァイオリニスト川久保洋子も参加しています。



 アマンディーヌ・ベイエ & アンサンブル・リ・インコーニティ は従来の古楽演奏とは異なる新しいスタイルです。聴いて楽しい、踊るような音楽を提供しているように思います。
スポンサーサイト
コメント
コメントの投稿
管理者にだけ表示を許可する