この世の95%が「ダークマター」と「ダークエネルギー」?

 この宇宙には我々の知らないことがまだたくさんありますが、その中の1つが、この宇宙空間の9割以上を占める「ダークマター(暗黒物質)」と「ダークエネルギー(暗黒エネルギー)」です。現時点で、我々はダークマターとダークエネルギーのことをどれだけわかっているのか、そして何がわかっていないのかを、Kurzgesagtが非常にわかりやすいムービーにしてまとめています。


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 「物質(マター)」というと原子・樹木・鉱物など、さらには人間も含まれます。

この宇宙で「物質」はわずか5%だけで、残りの25%はダークマター、70%はダークエネルギーです。ダークマターとダークエネルギーは見ることができません。

 つまり、我々が目にしている世界というのは、全体のごくわずかだということです。しかし、ダークマターとダークエネルギーは正体が不明です。それを少しでもわかりやすく説明してくれているのがこのムービーです。



「ダークマター」は銀河の存在に必要

 銀河の構造を計算してみると、普通の物質だけでは足りないことから、ダークマターは銀河を形成するのに必要なものだと考えられています。見える物質の重力だけでは、星が散らばってしまい、銀河を形成できないからです。

 ダークマターは、光を通さず反射もしない暗い物質で、密集すると近くの光を曲げる重力的な力を持つのではないか、と考えられています。

正体は不明ですが、逆に

1,粒子の雲

2,反物質(アンチマター)

3,ブラックホール

などではないということは分かっています。1は検出できない、2はガンマ線を出さない、3はそれほどの影響力はない、というのが理由です。

 現時点では、“何かある”、“重力のようなものを持つ”、“たくさんある”ということが分かっている程度で、光を受けない未知の粒子だという説もありますが、実際はなんなのでしょうか。

宇宙の膨張と関連するのが「ダークエネルギー」

 一方、ダークエネルギーは、直訳すると暗黒エネルギー。最近の観測では、宇宙は加速度的に膨張していることが分かっています。

 宇宙の膨張、つまり空間が広がっていることにダークエネルギーは関係しているようで、これには次の4つの説があります。

1,空間の性質である

2,宇宙が広がるほど増える空間で生まれる加速

3,空間で生まれ続けている現れてはすぐ消える粒子

4,宇宙に満ちた未知の力

 1は空間自体にエネルギーが存在し、活発に活動しているという考え方。2は、アインシュタインが考えた重力に反する力という宇宙定数の概念に近いが、計算しようとすると結果がおかしくなるといいます。

 これらの説は、ほかの3や4も含めて、確かめる術はなく、ただの理論でしかないのが現状です。

 このように、宇宙には我々が知らないことがまだまだたくさんあります。また、知らないということに気づいていない未知のこともたくさんありそうです。

 動画のエンディングでは、<我々人間は“スマートフォンを持った猿”であり、知らないことだらけ。だが、“学ぶべきことが多いということは素晴らしいこと”だ>と、このように締めくくっています。

 確かにその通り。未知なる世界を探検し、知ることこそ人間なのです。

(GigaZine、FUTURUSより)
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