汝の主なる神を愛すべし(BWV77)

 今日聴く日曜カンタータは、三位一体主日後第13主日の1723.8.22、ライプツィヒで初演されました。 簡潔にまとめられ、BACHカンタータでは最も短い作品ですが、冒頭合唱でのシンボリズムの駆使による意味の重層化は、BACHの協会カンタータの典型的な要素です。


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 冒頭の合唱と終曲のコラールを除いて歌詞台本はヨーハン・オスヴァルト・クナヴァーによるもので、当日の聖句は、有名な「善いサマリア人」のたとえの部分です。歌詞の作者はここで書かれた隣人への愛を神の愛にまで拡げて全体の基礎としています。


 グスタフ・レオンハルト指揮、レオンハルト合奏団、ハノーファー少年合唱団、デートレフ・ブラチュケ(BS)、ポール・エスウッド(A)、アダルベルト・クラウス(T)、マックス・ヴァン・エグモント(B)の演奏でお聴きください。




1.合唱

主を 愛すべし 心の かぎり

霊(れい)の かぎり 力の かぎり

思いの かぎり 隣人(となりびと)を 愛せ

おのれの ごとく

2.レチタティーヴォ (バス)

心を

ただ 主に のみ 捧ぐべし

喜び もて 神を

迎え入るべし

みたまに より

心は

燃えたたしめられん

み慈しみ われら

かくて 悟るなり

3.アリア (ソプラノ)

愛しまつる 心より 主を

なれこそ わが いのち

なが 掟(おきて)を 悟らしめよ われに

愛に 燃えたたせ

主を とわに 愛せしめよ

4.レチタティーヴォ (テノール)

サマリアびとの 心を もて

愛を なさしめたまえ

痛み わかち

ともに 悩みて

棄て去りゆく こと なく

傍(かたえ)に 仕えしめよ

されば 喜びの とき

主の たまものと なりて

願いは かなえらるべし

5.アリア (アルト)

ああ わが 愛

いかに もろく 弱き.

志(こころざし) 立てて

み心に つとむれど

わが 力 たらず

6.コラール

主 わが うちに あり

信仰 強めたまえ

善き わざ ゆたかに

なさしめたまえ

愛に 鍛(きた)えられ

隣人(となりびと)の ため

仕えさせたまえ

訳詞:大村恵美子
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