レイチェル・ポッジャー&ブレコン・バロック

 英国の父とドイツ人の母の間に生まれたレイチェル・ポッジャーは、ドイツのルドルフ・シュタイナー・スクールで教育を受け、帰国後バロック・ヴァイオリンをミカエラ・コンベルティに学び、1997年、トレヴァー・ピノックに招かれてイングリッシュ・コンサートのコンサートミストレス兼協奏曲ソリストに就任しました。


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 2007年にはブレコン・バロック・インストゥルメンタル・アンサンブルを設立し、2010年に録音したデビューCD、BACHのヴァイオリン協奏曲は、ユニバーサル批評家の称賛を集めました。ブレコン・バロックはチェンバロを含めて6名、各パート1人で編成し、BACH時代のカフェ・ツィンマーマン・アンサンブルを模し、自由で新しいスタイルの演奏を目指しています。

 ポッジャーの演奏は躍動感がありながら、静かに思索するようなところもあり、軽快で落ち着きのある演奏です。楽器はストラディバリの後期の弟子ペザリニウス1739年製のヴァイオリンを使用し、高域に艶のある音色が特徴です。


 ブレコン・バロックの演奏は結成が新しいので、Youtubeで聴ける演奏は少ないので、まずポッジャーの独奏で、無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ第3番(BWV1006)から第1曲プレリュードをお聴きください。確かな演奏技術と、艶のある音色が魅力的です。


 次にトレヴァー・ピノック(Cm)及びジョナサン・マンソン(Vg)と共演したヴァイオリンと通奏低音のためのソナタ ホ短調(BWV1023)をお聴きください。 これらの作品群のほとんどは偽作ですが、この曲は真作とされながらも演奏機会が少ない曲です。ヴァイマール時代の習作だと言われ室内ソナタに属する作品です。



 もう1曲、ヴァイオリンとチェンバロのためのソナタ第4番ハ短調(BWV1017)をお聴きください。やはり前曲と比べ完成度の高い作品です。チェンバロはトレヴァー・ピノックで2000年の録音です



 それではブレコン・バロックの新録音で、チェンバロ協奏曲第4番イ長調(BWV1055)から編曲されたヴァイオリン協奏曲をお聴きください。この曲は本来、消失されたオーボエ・ダモーレ協奏曲だといわれています。

 ブレコン・バロックは小編成で演奏技術も高く、ポッジャーの独奏はアンサンブルとよく融け合い、円熟した美しい演奏です。



 2つのヴァイオリンのための協奏曲ニ短調(BWV1043)は第2ヴァイオリンをメンバーのボヤン・チチッチが弾いていますが、テンポも的確で不自然なアクセントもつけず、素晴らしい演奏で、繰り返し聴きたくなります。


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